【第4話】イヤイヤ始めたネットワークビジネスでタイトル獲った私
ネットワークビジネスに対するイメージってどんなものですか?
旅行代理店で働いていた当時の私の耳には良からぬ噂が耳に入っていました。
・イベントと称しては乱交パーティー
・寝たら寝取られは当たり前の愛憎劇
・洗脳される買い込みビジネスで借金まみれ
今考えると笑い話ですが、
そんな世界をイメージしていました。
ネットワークビジネスに対しては当然アンチ!
ところが突然ネットワークビジネスの話がやって来ました。
それもなんと大親友Mちゃんから!!
ある日、彼女はアゲアゲ系のテンションで声をかけて来た。
「最近めっちゃ楽しいねん!最高ーッ!!!」
( 私‥全然楽しくないねんけど!)
まるでコントでしたw
アツアツの彼女と冷やかな私。
そしてそのまま、Mちゃんが私を家に招いてくれて料理を振る舞ってくれることになったのです。実は長い付き合いの中でも全く料理をすることが無かったMちゃん。私の頭は『?』でいっぱい。
後に知ったのですが、
この時すでにMちゃんはネットワークビジネスを始めていたのです。
そして、私を勧誘しに来たのでした。
皆さんは知りませんか?
某大手MLMのメンバーは家に招いてホームパーティーをするんです。
そして手料理を作ってくれるんです。
キッチンに行くと材料あるけど
作るところから。
食材やレシピの説明もして落ち着くところ、
全ては鍋の宣伝!w
そして出来上がったのはロールキャベツ!
味は確かに美味しかった。
しかし、止まらぬ鍋の宣伝!w
過去に料理をした事がないMちゃん
頑張ったんだろうなぁー!
いったい私で何人目だったんだ⁇
「ワクワクが止まらへん!」
Mちゃんは繰り返す何度も何度も、そればっか!
そして隙あらば鍋の宣伝!w
その後も「楽しい!楽しい!」と繰り返し、
ビジネスメンバーとのパーティーやバーベキューの話がエンドレス!
目をキラキラさせ話し続ける彼女にドン引きの私。
【 まるでコント!?w 】
食後のティータイムは恋愛映画…。
ではなく『誰かの事業説明会DVD』!
終わればビデオを入れ替え、
『キラキラした人の成功哲学』
散々見せられ語られ、
楽しくもない時間を過ごしたのでした。
( これって噂のネットワークビジネスやん! )
彼女の家を出た私は涙が止まらなかった。
おかしくなってしまった彼女を助けてあげる事が出来なかったから‥。
興味のない話を散々聞かされた私。
ワクワクする友達を見て、心を痛めた私。
衝撃の事実を受け入れることが出来なかった私。
そう!これが私とア○ウェイとの出会い。
でも辛くて心が壊れそうだった私は後にネットワークビジネスを真剣にやる事になったのです。
「めっちゃ楽しい!」
「ワクワクするー!!」
気付けば言っていたw
そう‥、どっぷりハマったのです!ww
初めは全くやる気が無かった私。
義理登録で始まった私のア〇ウェイ人生だったのです。
キャンペーンに参加したいからと私に登録を求めてきたMちゃん。
5名の登録が必要とのことだけど、
誰の登録も取れないまま最初に私に声をかけてきたから、その時は一蹴!
「私が1人目ってフザケてるの?
必死に頑張って最後の1人って言うならサインしてあげるけど
今は絶対にサインしない!」
でも月末になって彼女は再び私に登録を求めてきた。
なんと本当に4名の登録を取り私の所へやってきたのです。
吐いた唾を飲めない性格の私は義理でサインすることにしたのです。
だから私はアムウェイをやる気は全くなかった。
そんな私がどっぷりハマったのです。
大きな転機はイベントでの
ある女性に言われた一言がきっかけでした。
(バンッ!)
突然、私の座っていた机を叩いた一人の女性。
嫌々イベントへ参加した私の不機嫌な態度に腹を立てたその人は私に向かって一言!
「あんた態度悪いで!」
( はぁぁぁぁあーーーッ?? )
そう思い舌打ちをしていた私w
その人は言いました。
「ア〇ウェイのこと、内容を知らないからそんな態度を取れるのよ!」
(ブチッ‥‥!!!)
その言葉が負けず嫌いな私の心に火をつけたのです!
(ちゃんと聞いてやるわ!)
(ちゃんと聞いてボロカス言うてやるわ!)
(絶対にタダじゃ返さないんだからーッ!!!)
こう思って真剣に聞いてみることにしたのです。
そして説明を終えて私は一言。
「これ‥やらない人いるんですか?」
いきなり敬語w
急に態度が変わる私ww
いまだにこの性格は変わりませんwww
響いたポイントはただ一つ!
【やったらやった分だけ収入につながる!
学歴は全く関係はない!!】
つまり『壁』がないということ。
頑張った成果がそのまま収入になると理解したのです。
それから私は真剣に勉強しました!
やるときにはやる女なんです!
全国TOP3の女です!
社長賞とった女です!
それでも給料が上がらなかった女です!w
○製品知識
○栄養学
○マーケティングプラン
○100個の夢
○100人のリストアップ
「人生を変えてやる!」
私は素直な女なんです。
気付けば誰より心を燃やしていました。
別の日にはリーダーにお節作りに呼ばれました。
私は素直な女なんです。
デモを終えてキラキラ輝く私の瞳。
「鍋欲しいーッ!!!」
素直な私、買ってました。
40万円一括購入!w
鍋はいいと思います。
ビジネスはお勧めしませんが!
中には20年使ってる人もいます、
ホント鍋はいいと思います。
ビジネスはお勧めしませんが!
そこからア○ウェイ人生7年間!!
寝ても覚めても頭の中は"勧誘"!
全ての出会いは"勧誘"!!
いつしか私の目は獲物を狙う猛獣のようになっていましたw
片っ端から電話を掛けてアポイント。
暇さえあれば誰かのお宅で『鍋デモ』!
遊ぼう!って声掛ければセミナーへ。
BBQ大会もパーティーも全ては"勧誘"のため!
四六時中走り回り
気付けばビジネス始めて数ヶ月でタイトル獲得!
今振り返ってみると、
鍋デモにパーティー、BBQ!
何でもやりましたよー、ワタシ!w
「チカちゃん、すごーい!」
周りからチヤホヤされもてはやされた私はすっかり有頂天!
向けられる羨望の眼差し!
きっとタイトルも取って収入もとっていると思われていたのでしょう。
【 しかし真実はどうだったのか⁇ 】
いくらタイトルを手にしてもそれで食べていける訳ではなく、
気付けば減り続ける銀行残高…。
いくら収入があったところで活動経費を引けば赤字‥それが真実。
翌月からは再びタイトルを取るため奔走!
タイトルがみんなの士気を高めてくれると信じていた。
気付けばタイトルに執着していた私。
タイトルは手段であるはずなのに、
タイトルを取りたいが為に、
気付けばバイトまで始める始末。
【 頑張ってもタイトル取っても収支はマイナス 】
でも楽しかった!
周りの人が大好きだった!
製品の会社のことも愛していた!
もっとこの環境で頑張りたい!
活動に必要なお金はバイトで稼ぐ!
「 いつかは成果につながるはず! 」
「 そう、いつかは…。。 」
私は真実から目を背けていたのです
もはやビジネスとは言えなかったのです。
気が付けばビジネスが手段ではなく
ビジネスを続けることが目的に代わっていました。
【 ビジネスは収入を得るための手段である 】
楽しいとか、人に恵まれてるとか、製品が良いとか、ビジネスには全く関係ないのです。いったい何が大切だったのか…本当は心のどこかで気付いていたのかもしれません。
"タイトル"を取るための"買込み"
"買込み"をするための"バイト"
"バイト"の為に疎かになる"本業"
もはや何が重要か分からない、
私の価値観は崩壊していったのです。
ついにはサラリーマンとして積み上げた貯金を
全て食いつぶしてしまった私。
そんなタイミングで今の夫と出会い
結婚と出産を経験することでビジネスと距離を置き少し冷静になる時間が持てたからかもしれません。不思議と私のビジネスに対しての熱は少しずつ穏やかに冷めていったのです。
と言うものの、ビジネスを正式に辞めたわけではないので子供が生まれた後も多少のビジネス活動は続けていました。
ある日、泣き叫ぶ赤ん坊の娘を託児所に預けてセミナーに出かけたことがあります。娘は預けていた5時間もの間ずっと泣き続けていたそうです。ミルクを一切飲まず、オムツを変えることもできず、一度もお昼寝することもなく‥。涙でグチョグチョの疲れた顔の娘を見た時‥ズシン‼︎と心が痛みました。
(わたし‥なにやってるんだろ。)
また別の日には、娘を預けて夜中に遠方までセミナーへ。授乳中だった私の胸は深夜になるとパンパンに腫れ上がり痛くて苦しくて‥娘を思い出しながら深夜の高速に車を走らせ飛んで帰りました。明け方、コンビニの駐車場で娘を抱きながら迎えた朝は今でも忘れられません。
(ホント‥ワタシ‥ナニヤッテルンダロ。。)
ある朝、目を覚ますと
やけに落ち着いている私がいました。
朝日が差し込み隣にはスヤスヤと眠る娘‥。
娘にも負担を掛けるようになっていたビジネスのことを振り返り考えていました。
【 誰のためのビジネスなんだろう⁇ 】
もう‥辞めよう。
それから暫くビジネスとは距離を置いて過ごすこととなったのです。
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[第1話]人生を変えた憧れとコンプレックス
[第2話]希望への旅立ち、そして突然の強制帰国!
[第3話]奇跡の入社!雑用係から全国営業TOP3へ!
[第4話]イヤイヤ始めたネットワークビジネスでタイトル獲った私
[最終話]ネットワークビジネスで月収100万円稼いで失ったもの
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