#読書絵メモ 「記憶のつくり方」
こんにちは、ちびっと( @chi_bit_ )です。
#読書絵メモ 第三回目は長田弘著『記憶のつくり方』という本。
長田 弘さんは、1939年福島市に生まれの詩人。
同大在学中の1960年、詩誌「鳥」を創刊。いくつかの雑誌の編集に加わり、1965年に詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。
残念ながら2015年に他界されていますが、死去前日まで仕事を続けられていたそうです。
身近なものからそうでないものまで、とてもやさしい言葉で詩を紡がれる方...という印象。心にそっと寄り添ってくれる感じというのかな。
私の年代ではもうわからない風景も見られますが、それでも「ああ、いいなぁ」と。そして何かしら心に残るものが。
この本は詩文集と紹介されてたのですが、エッセイのような感じ。長田さんの遠い記憶、作者の忘れたくない記憶を綴った一冊。
この本で気に入った、心に残ったものはいくつもあるのですが、上の画像にないものでも素敵だったものもちょっと追記。
本の後半あたりに載っていた...字の配置で雨を表現してる「雨の歌」。これが秀逸。すばらしかったです。まるで雨の音が聞こえてくるよう。
文字だけでこんな表現があるんだなぁ、と。気づいてしまえばなんてことはないのかもしれないけど、とても心に残りました。
また、数についても書いてあったのですが、数って面白い。規則性がこんなところにもあるんだなぁ〜なんて驚きも。
最後に...この本には著名人(?)の言葉だったりが載っているのですが、中でも心に残ったこちらの言葉を。
マルクス・アウレーリス(古代ローマの皇帝・哲人皇帝、121~180)の「そう考えない自由が私にあるのだ」。
実際のこの言葉の背景や意図はわかりませんが...声の大きい発言ばかりが目立ってしまう昨今、決してそれらに迎合することなく、自分の考えをしっかり持っていきたいな、と。そう考えない自由が私にはあるのだよ!
ああ、書いてたらまた読みたくなってきました。そんな一冊です。