イモづる読書【その104】 ・・映画監督から動画を学ぶ・・動画の法則からマッキー先生のストーリーへ
さんざん迷った書籍が意外に良かったってことはよくあります。逆もまた・・・この方が多いかも・・・これは!と思いきやガッカリ!
『映画監督が教える また観たい! と思わせる動画の法則』の巻末に、「映画および動画関連の文献リスト」があり、ロバート• マッキー先生の「ストーリー」があります。他の書籍は日本語版がないので・・・
イモづるは、ただちに「ストーリー」を再読・・・
マッキー先生の本、ゼンーブ持ってるで【それがどうした・・どうした】
しかし「ダイアローグ」も途中で止まっているし、「キャラクター」は未読だ・・・ツン読
表面的な言い訳は、そのうち新刊「アクション!」が出るから【シランケド】
洋書では2022年6月に出ている「Action: The Art of Excitement for Screen, Page, and Game (English Edition) Kindle版」
「キャラクター」の巻末の「訳者あとがき」で知ったのです【うん、ほんまやで】マッキー先生もお歳なので、「アクション!」が最後になるだろうから、出たら一気に読みましょう・・・が言い訳・・・状態が長くつづいています。
実は・・・
キビシい・・・本です。
シド・フィールド先生よりもキビシい【うん、ほんまやで】
目標を大上段に構え、グイグイ押しまくられる感覚があります。
「まず才能がなくてはならない」
自信が揺らぎそうなキツい言葉の連呼は、くじけそうになります。
そんな中、救いは・・・
マッキー先生の講座を受けようとしたり、この書籍を手に入れようとすることは、「その片鱗」があるということでハゲまされはしますが・・・【うん、ほんまやで】
この書籍『マッキーのストーリー』は、推敲(書き直しという意味で)時に有効な参考書です。
本文にも
とあります。
とりあえず第一稿にENDマークをつけ、そこから第三稿にむけ、プロットの見直し組み直しやキャラクターの見直しで再構築していく時点で参考にすればいい・・・【シランケド】・・・ちょっーーと覚悟がいります【キビシー】
また、この書籍は、本文でも何度も宣言してあるように「古典的」であり、まず、基本の基本「古典的設計(アークプロット)をマスターすることにあります。
しかし、前衛的(?)映画・・・ミニプロット、アンチプロットにも詳しく言及しています。
ミニプロット、アンチプロットをめざすにしても、まずはアークプロットをしっかり押さえなさい・・・ということです。
アンチプロットにはフェリーニの『8 2/1』とかゴダールの『ウィークエンド』、『男と女』などヨーロッパ映画が多く・・・ちょいと好みなんですが・・・
「古典的な形式を習得すること」の重要性を、上記のようなご贔屓の監督を引き合いに説き勧められますと納得してしまいます【うん、ほんまやで】
突き刺さる名言集
この書籍もまた、名言集の宝庫です。
アイロニー(皮肉)について
『SAVE THE CATの法則』では、いきなり第一章に「皮肉はあるか?」があります。初めて読んだとき「皮肉?」【なんのこっちゃ】戸惑いました。
こんな経験があるので、
『ストーリー』に「アイロニ—(皮肉)・・・アイロニーの要素を組みこんでスト—リ—を展開する・・・
があり、六つの皮肉なストーリーのパターンを実例(『オセロ』『殺したい女』『赤い風車』『トッツイ』『雨』『赤ちゃん教育』)での解説で、アイロニ—(皮肉)について学びました。
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まとめ
「鮮やかで感動に満ちたストーリーをめざして」・・・
崇高な目標に向かって、妥協なく突き詰めていくこの書籍は確かに重い。
「才能とは継続する力」という言葉が、いまさらながら思い出されます。
納期(締め切り)のタイムアウトではなく、納期を守りなお納得いくまで書き直しができる・・・それが才能なのかもしれない【シランケド】
巻末には、「推薦図書」と「フィルモグラフイー」があります。
「フィルモグラフイー」は世界中の名映画リストで、日本映画、「イエロー・サブマリン」もあります。
このリストの特徴はもちろん「脚本」が主ですが、「原作」、「原案」が明記されています。
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