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イモづる読書【その122】・・「ビジネス動画制作」関連書籍・その3・・「動画制作レベルアップ術」へから「動画制作の教科書」ヘ

ビジネス動画制作関連書籍の続きです。

【プリプロ】【プロダクション】【ポストプロ】をしっかりおさえた正統派のまさに「教科書」です。
【プリプロ】20%、【プロダクション】40%、【ポストプロ】40%です。
著者はカメラマン出身とのことで随所にそれらしき足跡が伺えます。

本書は企業の製品やサービスの紹介、社内教育(マニュアル)、施設や観光の案内、自身の会社や店舗の宣伝といった、なにかしらのプロモーションを目的とした動画を制作するために最適な内容になっています。動画制作をこれから始めてみようというビギナーでも全体の流れがわかるように、一連のワークフローに沿って具体的なノウハウを解説しているので、順を追って読み進めていけば動画制作のロジックと技術が身につきます。

(目次)
chapter 01 動画制作の企画書づくり&調査
 
section 1 動画制作の流れを知る
 section 2 伝わる企画書のポイント
 section 3 企画にそって下調べをする
chapter 02 動画作品の構成づくり
 
section 1 ストーリーのある構成を考える
 section 2 文章の書き方に学ぶストーリーづくり
 section 3 わかりやすい構成案のつくり方
chapter 03 撮影台本とナレーション原稿づくり
 
section 1 構成案から撮影台本を作成する
 section 2 ナレーション原稿を作成する
section 3 画コンテを描く

・・・・・【プリプロ】20%・・・・・

chapter 04 撮影/映像の技術的な基礎
 
section 1 動画撮影のできるカメラの長所と短所
 section 2 撮影の基礎知識
 section 3 フレームレート、動画サイズとはなにか?
chapter 05 撮影/カメラワークの基本
 
section 1 ポジションとアングル、撮影サイズ
 section 2 フィックスショットとパン、そしてズーム
chapter 06 撮影/編集で困らないための撮影
 
section 1 イマジナリーラインを意識する
 section 2 ジャンプカットと、それを回避する方法
 section 3 メリハリのある動画にするもうひとつのルール
chapter 07 撮影/ストーリーを意識した撮影
 
section 1 頭の中で作文しながら撮影する
 section 2 スムーズなカットがえと場面転換
 section 3 舞台セオリー「ディーンの法則」を活用する
chapter 08 録音/映像を支える音声収録
 
section 1 録音の基礎知識I
 section 2 録音の基礎知識II
 section 3 クリアな録音のために
 section 4 インタビューの収録
 section 5 ナレーションの録音~宅録~
chapter 09 ライティング/光の知識と実践技術
 
section 1 なぜ、ライティングするのか?
 
section 2 硬い光と柔らかい光
 
section 3 基本の3 灯ライティング
 
section 4 屋内のライティング

・・・・・ 【プロダクション】40%・・・・

chapter 10 編集/映像編集の基本と事前準備
 
section 1 動画編集とはなにか? 動画編集を始める前に
 section 2 映像編集のワークフローと用語解説
chapter 11 編集/映像的演出とつなぎの基礎知識
 section 1 編集のセオリー
 section 2 編集の基本はカットつなぎ
 section 3 映像文法をふまえた作文的編集
 section 4 カットつなぎと場面転換による編集
chapter 12 編集/音声の編集
 
section 1 音声編集の基本ステップ
 section 2 もう一歩進んだ音声編集
 section 3 音声の仕上げ
chapter 13 編集/テロップとタイトル
 
section 1 伝わるテロップのつくり方
 section 2 印象的なタイトルのつくり方
chapter 14 編集/カラーグレーディングの基本
 
section 1 カラーグレーディングの環境づくり
 section 2 カラーグレーディングの第一歩
 section 3 色の演出・セカンダリー
chapter 15 編集/納品先メディアと書き出し
 
section 1 動画の公開、上映方法
 
section 2 動画の納品形態とデータ書き出し

・・・・・ 【ポスプロ】40%・・・・

という内容で、少人数あるいはひとり・・実際はシンドイ【うん。ほんまやで】・・・で動画制作できます。

映像編集ソフトを前にして、「うん・・・」とならないために、
カメラを持って、何を撮る?・・・何でもかんでもデジタルだからといって撮りまくらないためにも、【プリプロ】がダイジなんですが・・・そのためにも役立つ1冊です。

名言集・・・「5W2H +1T」

「企画の下調べ」「シナハン(シナリオ・ハンティング)」
自戒ですが・・・「よく知っている場所、趣味的得意の歴史的知識こそ注意」、手前味噌の固定観念?  とらわれるのでしょうか? 「シナハン」がおろそかになります【自戒、自戒】

構成案から撮影台本と香盤表・・・「香盤表」懐かしい言葉を目にして嬉しくなりました。
そういえば、【ポスプロ】にモンタージュの言及してあり、戦艦ポチョムキンの「オデッサの階段」・・・おっと、今はオデッサでなくて・・・何だっけ・・・「オデーサ」・・・あの階段も今や跡形もないのでしょうね【シランケド】

このように、正統派というよりも伝統的動画制作の教科書です。
「教科書」としておさえておくべき流れと知識です。実例も丁寧な解説で、「世界一わかりやすい」をめざした書籍です。

まとめ

【プリプロ】20%、【プロダクション】40%、【ポストプロ】40%
という比率の中で、【プロダクション】40%がこの書籍の特徴でしょう。特に「chapter 09 ライティング/光の知識と実践技術」はライティングだけのムック本が多数出ているくらい重要かつ難しい・・・本来は専門職をシロウトがやろうってですから・・・でもやらなきゃならない時に、おすすめ。
光の知識と実践技術」が11ページに写真と図解で、まさに「世界一わかりやす」くまとめられ、現場合わせできそう【うん、ほんまやで】
また、【ポストプロ】40%の中で、カラー関連が12ページ、「chapter 14 編集/カラーグレーディングの基本」section 1 カラーグレーディングの環境づくり、section 2 カラーグレーディングの第一歩、section 3 色の演出・セカンダリーとあります。
この点にも著者がカメラマン出身との面目躍如が滲み出ています。
おさえておきたい一冊です。






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