読んでから観るか・・・観てから読むか・・「裏切りのサーカス」・・エンディングテーマに感動・・
懐かしい映画をみた[ザ・シネマ(ひかりTV)]
邦名は「裏切りのサーカス」、原題は小説と同じ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」。
原作は言うまでもなく、ル・カレのジョージ・スマイリーシリーズの第1作です。
冷戦時代のスパイものの代表格で、今でもよくある「ハニー・トラップ」とか「もぐら」とか・・・スマイリーシリーズはスパイ小説の原点【シランケド】
ル・カレの作品は、「読んでから観る」に限ります。
ル・カレの作品の特徴はアクションよりも心理描写にあります。これは映像より
活字の方がよく伝わってきます。
おぼろげな記憶をたどると、「スマイリーと仲間たち」から読み始めた【たぶん・・ほんまやで】
「スマイリーと仲間たち」はシリーズの三作目(最後)でそれに気づいて、「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」、「スクールボーイ閣下」と読み続けた気がしています。
映画もずいぶん前に見て以来でしたが、オープニングやチェスの駒やところどころ記憶が蘇ってきました。
その中でも最高なのが、ラストシーン です。
まず、エンディングテーマが「ラ・メール」・・・え!これってシャンソン・・フランスの曲・・・曲に合わせて映像が明るくなる・・・と言うのも、この映画総天然色映画だったの?・・・モノクロだと思っていたくらいおさえられたクラい作品・・・
「ラ・メール」を聞きながら明るいカラフルな映像の中のスマイリーを観ながら、Mr.ビーンを思い出していた・・・「カンヌで大迷惑」
ビーンの「カンヌで大迷惑」のエンディングは、浜辺での大団円(だいだんえん)でエンディングテーマは「ラ・メール」・・・こちらは出演者全員が集まる大団円でしたが、「裏切りのサーカス」はスマイリーひとりと・・・絵面(えづら)は
真逆ですが両者ともに「ラ・メール」・・・
この二つの映画は「サーカス(ロンドンのケンブリッジ・サーカス)」に
「ミニ・クーパー」英国そのものです。
なのにエンディングテーマは「ラ・メール」・・・深読みできる要素がイッパイ!
英国訪問はしていますがづーとロンドンだけでそれも2週間・・・
しみじみ海岸をおとづれたことがないので「あの荒涼とした北海の海岸」や
「ドーバーの絶壁」は映画で似ただけで・・・
例えば同じスパイもので「針の眼」のラストの舞台となった荒涼としたシーン・・
このスパイ小説「針の眼」も読んでから観る」に限ります。
ということで、英国人にはカンヌや南欧の暖かな明るい海「ラ・メール」には特別な思いがあるのかもしれない【シランケド】