イモづる読書【その108】 ・・・書籍紹介記事の書き方は「カクヨム」を参考にできそう
「イモづる読書」と題して100余記事を書いてきました。
いつも気にしているのが、「ネタバレ」です。
「イモづる読書」は「書評」ではなく、読後の「覚書」です。役にたちそうな、気づかされた点など「再読のためのメモ」・・・あのことはあの本のあの辺りに書いてあった・・・です。
note記事は、書籍を読みながら要点を抜き書き(引用)し「メモ」などに書きつけた「覚書」を元に書いたものです。
記事にするとき、ここまで書くと「ネタバレ」?と悩みます。
「カクヨム」に掲載されている『きちんと学びたい人のための小説の書き方講座』はフィルムアート社が自社出版物を軸にした『書き方講座』です。
この講座の面白い点は、出版している書籍を軸にしていますから・・・
たとえばストラクチャーでは、3(シド・フィールド)、15(ブレイク・スナイダー)、10(ワイランド)、12(ボグラー)、6(工学的のブルックス)、22( ストーリーの解剖学)・・・・・
キャラクターでは、「キャラクターづくりに必要な〇つのこと」・・・
3つ(『SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く』)
4つ(『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術』)
5つ(『「感情」 から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方』)
7つ(『工学的ストーリー創作入門 売れる物語を書くために必要な6つの要素』)・・・・・
これはけっこうおもしろい・・・面白すぎて顔がひきつりそう【うん、ほんまやで】
シェイクスピアも真っ青の「お気に召すまま」ってこと。
「君、プロットにしてもキャラクターにしても、それぞれの人間によって、それぞれの設定や気遣いでつくるものなのだよ。」【うん、ほんまやで】
閑話休題
「カクヨム」の『きちんと学びたい人のための小説の書き方講座』
現在、連載中 全67話あります。
以下のようにジャンル分けがしてあります。
はじめに 2話
キャラクター篇 9話
習慣篇 4話
物語の構成篇 9話
プレミス・ログライン篇 2話
ジャンル篇 4話
コンセプト篇 2話
テーマ篇 2話
キャラクターアーク篇 7話
対立・葛藤篇 2話
台詞篇 3話
推敲篇 3話
分析篇 2話
要点篇 15話
その他編 1話
ジャンル内を見てみると、
3(シド・フィールド)、15(ブレイク・スナイダー)、12(ボグラー)、6(工学的のブルックス)、10(ワイランド)の解説が書籍に添って長文(7000文字とか)図解もあってわかりやすく、惜しみなく要点が明記してあります。
すでに読んだ書籍ばかりなので・・・なんとも言えませんが・・・読んでない人でもアタリがつきそうな感じです【シランケド】
「キャラクター」のこれだけ読めばできそう【シランケド】
さらに要点篇は、各書籍の要点を3つに絞って、これも長文(1000文字ちょい短い)と図解です。
この「要点篇」が「書籍紹介ブログ」の書き方に参考になりました。
もちろん、他の記事も複数の書籍紹介には参考になります。
特に「要点篇」が・・・としたのは、「3つの要点」です。「書籍紹介ブログ」には・・・必須とはいいませんが・・・3つか5つかと明記したいモノです。
「カクヨム」の『きちんと学びたい人のための小説の書き方講座』は、他社の出版物も紹介もあります。【イモづる歓迎です】
また、『トッツィー』ゃ『シンデレラボーイ』、『ファインディング・ニモ』などのDVDも引き合いに出ていますし、作品の紹介として、『恋はデジャブ』、『インディ・ジョーン』、『サンセット大通り』などあり、
さらに「ジャンプルーキー!」へも遠慮なくリンクしています。例えば、【第65回】どうやって勉強すればいい?~映画から学ぼう~へリンク・・・
版元の書籍紹介の枠を超え、読者フレンドリーな内容です。
「カクヨム」にはもう一つ、フィルムアート社の試し読みコーナーがあります。
「フィルムアート社の本 【ためし読み】」連載中 全40話
ここに掲載されていない「ためし読み」は、フィルムアート社公式サイト
書籍一覧から個別の書籍ページに入るとできます。
ほとんどの書籍が「ためし読み」できそうです。
例えば・・・
『「書き出し」で釣りあげろ 1ページ目から読者の心を掴み、決して逃さない小説の書き方』
イントロダクション
なぜ「書き出し」の本なのか
『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』
ためし読み:第5章 形容詞と副詞
ためし読み:訳者解説
『マッキーのキャラクター』
ためし読み:イントロダクション
ためし読み:6 役柄とキャラクター
など、など・・・・・・
「カクヨム」のためし読みでは、
ロバート・マッキーの脚本術『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』は、「イントロダクション」だけがためし読みできますが・・・・・公式サイトでは、
ためし読み:イントロダクション
ためし読み:敵対する力の原則
ためし読み:解説
と、多くの部分がためし読みできます。
『ストーリーの解剖学』
ためし読み:第1章 ストーリー・スペース、ストーリー・タイム
ためし読み:第四章:キャラクター
公式サイトでは、「第四章:キャラクター」がためし読みできます。
残念なのは、『「SAVE THE CATの法則」で書ける 物語創作ワークブック』には、ためし読みがない!
同系(ワークブック)の『〈穴埋め式〉アウトラインから書く小説執筆ワークブック』には「はじめに」につづいて10ページほどの画像があったのに・・・
まとめ
指南書の「ネタバレ」基準は、版元がブログで発表している程度の情報は開示できる・・・公式の「ためし読み」の範囲は開示できる・・・
「イモづる読書」は読後の「覚書」です。役にたちそうな、気づかされた点など「再読のためのメモ」・・・なので、「名言集」と題して引用したりしています。
版元が積極的に、書籍の「3つの要点」をブログにしているのを目の当たりにして、もっと突っ込んだ内容でも「ネタバレ」にならないような気がしています【シランケド】