コテンイモづる読書【その126】・・・「ST 警視庁科学特捜班」から「アナザーフェイス」
いわゆる「刑事モノ」はあまたあって、映画やドラマに映像化されている人気ジャンルです。
その中でも「異色」といわれているもののイモづる読書です。「ST」に続いて「アナザーフェイス」です。
気にはなっていたのですが、なかなか読む機会がつかめなかった、というよりも、この作品の人物設定での展開がややっこしそうで「コテンと眠る」に向いていないような気がして【うん、ほんまやで】
そうこうしているうちに、kindleで「アナザーフェイス読本 完全版」(無料)を入手して、まず、読本から読み始めました。
実際「読本」から読む、こういう流れの読書習慣はなく・・・めったに「あとがき」から先に読んだり、雑誌などにある著者対談を先に読むことは極力さけるタイプです。
今回、「読本」を手にしたのは、巻頭に「試し読み」があったのが、第一の理由です。
「コテンと眠る」読書に向いているかどうか、試し読み・・・
では、「コテンと眠る」読書に向いていない作品とはどんな作品なのか・・・
おもいつくまま、例えばチャンドラー
ミステリーの場合、羅列した描写の中に重要なヒントを埋め込む(伏線ともいえますが)ことがあるので、引用した例の玄関の描写も注意深く読んでしまう。ひょっとしたら「あごひげと口ひげの肖像画は・・・」とかチェックしてしまう。
次の人物描写も読み込む。特に冒頭で出てくる人物は要注意・・・ミステリーの鉄則だ【うん、ほんまやで】
・・・などなど、おもいながら読んでいくと、コテンと眠るどころか、脳はどんどん覚醒していく・・ ・
ということでこの種の作品では眠れません。
対極の表現・・・コテンと眠れる作品は、なんといっても赤川次郎の「鼠シリーズ」
まず、細かな描写はありません。
登場人物はレギュラー中心、それぞれの事件にでてくるゲストは2名から3名程度、それも大抵は武士。
毎回のようにでてくる「蕎麦や」も細かい描写がないので、近所の蕎麦屋を当てはめているって具合で勝手に想像できるので気楽に読みすすめて・・・すぐにコテンと眠れます。
さて、「アナザーファイス」を試し読みをして、
ペースのゆっくりさに【うん、眠れそう】
人物描写もゆっくり・・チャンドラーのように一気にではなく、ちりばめて【うん、眠れそう】
一人称での心理描写だから【うん、眠れそう】
バイプレイヤーは典型的な人物設定で【うん、眠れそう】
で、読んでみようとおもって、ちょいと立ち止まった【うん、ほんまやで】
この「読本」の次の章は、「著者が語る「アナザーフェイス」誕生秘話 」です。
この章を読む前(正確には「試し読み」をしているが)に読むか、どうか?
「著者が語る・・・誕生秘話 」は、書くなら「あとがき」に収納するもの【シランケド】だとおもっているので、先に読みたくない!
ということで、せっかく入手した「読本」は、試し読みだけ読んで、後は後回しで、本編に突入とあいなりました。