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ストーリー創作・・短編小説を書くために読む・・・・芥川龍之介・・何かにつけて、読んでいます

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

「書くために読む短編小説」を目標に、
短編小説のレシピ (集英社新書) Kindle版』(著:阿刀田 高(あとうだ たかし)を手がかりに巡っています。

「第九章 E.A.ポー 〈メエルシュトレエムの底へ〉そして、その他の短編」のあと、「第三章 芥川龍之介 〈トロッコ〉〈さまよえる猶太人(ユダヤびと〉そして、その他の短編」です。

いままでも「書くために読む」わけではなく、芥川龍之介の作品は何かにつけて読んでいます。
赤川次郎の「鼠」シリーズを読んでいるときには、
芥川龍之介の『鼠小僧次郎吉』を読みましたし、
谷崎源氏のときには、『谷崎潤一郎氏』であったり、『坊っちゃん』のときには、漱石関連に眼を通します。【うん、ほんまやで】

そんなわけで、アマゾンの青空文庫で芥川龍之介モノが、いっぱいダウンロードしてあります。
実は収集がつかなくなったので、『芥川龍之介全集 378冊』も入手しています。
このシリーズは、作品が「アイウエオ」順に並んでいます。
芥川龍之介の作品はおしなべて「タイトル」がダイレクトです。
まさに短編小説のお手本のようです。

今回、『短編小説のレシピ 』からなるほどと指南していただいたのは、龍之介の多彩なジャンルです。

古い説話:〈鼻〉〈厳の中〉〈地獄変〉
歴史小説:〈素戔嗚尊〉〈奉教人の死〉〈きりしとほろ上人伝〉〈糸女覚え書〉
(伝記風)〈戯作三昧〉〈枯野抄〉〈鼠小僧次郎吉〉
身辺の題材:〈トロッコ〉〈点鬼簿〉〈保吉の手帳から〉漱石関連、交友関連
童話:〈杜子春〉〈歯妹の糸〉〈桃太郎〉

スタイルもまた多様で、
"物 語 体、小説体、写生支体、書簡体、覚え書き体、教義問答体、記録体、独白体、ノート体、記伝体、追憶体、論議体、考証体、説話体、対話体、複合独白体、シナリオ体、戯曲体、記事評論体と二〇種近い様すを使い分けている。
さらに文体の上でも現代古語体、敬語体のほかに、漢文直訳体、候 文体、キリシタン文体など、余人にない用意をみるべきである"(《新潮日本文学辞典〉より)

たしかにいわれてみれば、多彩なスタイル、文体・・・

・・・・・と、めまぐるしいほどに挑戦している。
その業績はまさしく短編小説の宝庫であり、見本帳であり、芥川龍之介を読むととにより、いつのまにか短編小説のさまざまな型を・・『短編小説のレシピ

「形式に忠実」であるとし、「折り目正しい小説」
「短編小説の正しい型を学ぷのに適している」・・『短編小説のレシピ 』より

これを読んで、「書くために読む短編小説」の「ぼんやりした不安」が払拭されるといいなぁ・・・・・【シランケド】


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