ストーリー創作・・短篇小説を書くために読む・・・・芥川龍之介-3・・次は・・次は・・どの作品を読もうか・・・
「書くために読む短編小説」を目標に、『短編小説のレシピ (集英社新書) Kindle版』(著:阿刀田 高(あとうだ たかし)を手がかりに巡っています。
「第三章 芥川龍之介 〈トロッコ〉〈さまよえる猶太人(ユダヤびと〉そして、その他の短編」です。
この章を読んで、改めて『トロッコ』を読み、
さて、次は? で迷った挙句、やっぱり『羅生門』でしょう!
どうにもこうにも、三船敏郎そのママのイメージで読んでしまった。
いいのか悪いのか・・・あの三船敏郎の姿のまま・・・【うん、ほんまやで】
次に、『藪の中』を読む・・・
どうにも映画『羅生門』の影響・・・【うん、ほんまやで】
次に・・・次に・・・
ここまできてハタと困った・・・
芥川作品は短篇、ドンドン読める・・・次に・・・次に・・・となります。
電子書籍版は、『芥川龍之介全集 378冊』。
これが具合が悪い・・・「アイウエオ」順なのだ!
「アイウエオ」順の良い点は、前述のように『羅生門』から映画つながりで(あるいは黒澤監督つながりで)次に『藪の中』を読もうとするときは便利に機能しますが、漠然と「次、何読もう?」時は具合が悪い。【うん、ほんまやで】
まさか芥川作品を「アイウエオ」順に読もう! なんてありえないし・・・・・
「年代順に名作を・・・」が順当な読み方かも
あるいは、龍之介が遺言(?)で師と仰ぐ漱石と同じ出版社として託した「岩波」の名にしおう「岩波文庫」のシリーズがヒントになるかもしれない・・・
羅生門・鼻・芋粥・偸盗 (岩波文庫)
地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 (岩波文庫)
歯車―他二篇 (岩波文庫)
年末の一日・浅草公園 他十七篇 (岩波文庫)
芭蕉雑記・西方(さいほう)の人 他七篇 (岩波文庫)
或日の大石内蔵之助・枯野抄 他十二篇 (岩波文庫)
奉教人の死・煙草と悪魔 他十一篇 (岩波文庫)
蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫)
などのシリーズの分類です。
年代順の出会ったり、子供向けであったり、ちょっとバラバラ感はありますが、
一応名作は集合しています。
ジャンル別となると
阿刀田高の『短編小説のレシピ 』では、
古い説話:〈鼻〉〈厳の中〉〈地獄変〉
歴史小説:〈素戔嗚尊〉〈奉教人の死〉〈きりしとほろ上人伝〉〈糸女覚え書〉
(伝記風)〈戯作三昧〉〈枯野抄〉〈鼠小僧次郎吉〉
身辺の題材:〈トロッコ〉〈点鬼簿〉〈保吉の手帳から〉漱石関連、交友関連
童話:〈杜子春〉〈歯妹の糸〉〈桃太郎〉
と分けています。
ジャンル別の決定版
ジェイ・ルービン 芥川龍之介短篇集
村上春樹が「芥川龍之介」をどう思っているのか、聞きたくて入手した一冊です。
まったく、「序」にあたる、
村上春樹の「芥川龍之介ーーある知的エリートの滅び」を読みたくて入手し、
本文に興味がなかったのですが・・・【うん、ほんまやで】
いま、振り返ってみますと、このジャンルわけはすごい・・・
なにしろ、最近体験した「羅生門」「藪の中」が続きで出てきます。
創作順では並ばない組み合わせです。上記の岩波文庫では、
『羅生門・鼻・芋粥・偸盗 (岩波文庫)』
『地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 (岩波文庫)』に分かれます。
ジェイ・ルービン 芥川龍之介短篇集
「第一部 さびれゆく世界」
『第二部 刀の下で」
「第三部 近代悲喜劇」
「第四部 芥川自身の物語」
以上のような構成になっています。
次回、詳しく記事にいたします。