イモづる読書【その105】 ・・マッキー先生のストーリーなど創作指南書・・観てから読むか、読みながら観るか・・実例解説について
どの指南書も名画作品を引き合いに出して解説しています。これらの分析が目玉です。その実例が多いほどわかりやすく納得いくものです。
すでに何度も観て、ディテールまでニンマリ思い出せる作品が引き合いに出されていると、嬉しくもあり、気付かなかった不明を思い知らされたり、うん、うんと相槌をうったりとたのしい限りですが・・・観てない作品があると不安になります。
『ストーリー』は533ページ、Save The Catの法則は262ページ、アウトライン228ページ、シド・フィールド脚本術1は347ページ、ボグラーの物語の法則は398ページ『ストーリーの解剖学』は644ページ・・・
『ストーリー』に手こずった印象は、ページ数が多いからとおもいきや、それ以上にフラストレーションが溜まった原因は、数多くの実例による解説です。
名著『ストーリー』も例にもれず、引き合いに出される作品は数多く、また、映画・戯曲・小説と多枝にわたり、その範囲も欧州、アジアまでひろがっています。多いほうが理解を深める道しるべになりますし、文章より一目瞭然ということがあります。
しかし、多い分、観ていない読んでいない作品がふえるわけで・・・これがフラストレーションの原因です【うん、ほんまやで】
適当にヌキ書きしたので余計わかりずらい例ですが、このように題名が羅列され、全部観ていれば「なるほど!」となるでしょうが、観ていないと「なんのこっちゃ」となります。
何度も観ている作品であれば、「『チャイナタウン』や『七人の侍』のような古典的設計」とあれば、「なるほど」と納得できます。
『ストーリー』の解説に出てくる、観ていない読んでいない作品(題名から推測して観たり読んだりの記憶はあるものの内容をすっかり忘れているモノも含め)のうち引用が多いものや気になる作品をチェックしながら読み進めています【うん、ほんまやで】
そして、ビックリ!
観ていない読んでない作品が80余、内容が曖昧なものも含めると軽く100作品を超える!【うん、ほんまやで】
例えば、
『カンバセーション…盗聴…』、『ザプレイヤー』、『テンダーマーシー』、『バックマン家の人々』、『ワンダとダイヤと優しい奴ら』『わらの犬』、『ショートカツツ』、『偶然の旅行者』、『普通の人々』『リービングラスベガス』、『アリスの恋』、『サリヴァンの旅』、『鏡の中にある如く』、『フォーウェディング』、『コックと泥棒、その妻と愛人』、『アダム氏とマダム』、『大逆転』、『赤ちゃん教育』、『ラブセレナーデ』・・・・切りがない
もう一度見直したい作品も多くあって・・・『テルマ&ルイーズ』、『サンセット大通り』、『刑事ジョンブック目撃者』・・・こちらも切りがない・・・・・
観ていない読んでいない作品が・・・これがフラストレーションの原因です【うん、ほんまやで】
だからといって、その都度、作品を観ていたのでは・・・まして「小説」だと映画より時間がかかります。
例えば、『トリストラム・シャンディ』は 岩波文庫で、上中下全3巻・・・3巻読むために中断はできないと・・・パス!
どうせ、観てない映画も多いし・・・ヤケクソ、パス!パス!・・・これがフラストレーションの原因です【うん、ほんまやで】
一方、『ストーリーの解剖学』は644ページ・・・その分厚さと重さに圧倒されましたが・・・こちらはフラストレーションを感じなかった【うん、ほんまやで】
『ストーリーの解剖学』のメモを見ると、
引用作品(あまり的確なタイトルではない!といまさら反省)
「スター・ウォーズ エピソード5」『ゴッドファーザー』『市民ケーン』「サンセット大通り」「ショーシャンクの空に」「ユージュアル・サスペクツ」「素晴らしき哉、人生!」「ハムレット」「カサブランカ」「トッツィー」『評決』『明日に向かって撃て!』『高慢と偏見』「エイリアン」「氷の微笑」・・・
プロットの実例分析で「カサブランカ」「トッツィー」「エイリアン」「氷の微笑」が引き合いに出されても、ゴッドファーザーの「初期草稿と最終稿」が詳細に解説されても、何の抵抗もなく読み進められました。
ただ・・・『デイヴィッド・コパフィールド』 は岩波文庫で全5巻・・・ディケンズの短めの作品には手をつけているものの・・・それで知ったかぶりしている・・・自分が怠けていたにもかかわらず・・・今更・・
ああだこうだでフラストレーションがたまりましたが・・・
かえって、「裏切り者と英雄のテ—マ」という未読の作品もありましたが、「ボルヘス伝奇集」へ行きつき、そこからイモづる読書をしてしまうほど楽しく読めました。
映画では、「M」観たような観てないような・・ぐらいでした。
期間限定 あと50時間・・・3,300円が1,500円
まとめ
今から思うと、指南書を読む前に、ざっと実例に引き出されている作品をメモして、自分の好みにあった作品多いものを選ぶといいかも【シランケド】
そして、実例分析の作品は、観てなければ3度観て、すでに観ているものは2度観てそれから指南書を読もう【シランケド】
この方式で、マッキー先生の「キャラクター」に取り掛かろう・・・
と思いつつ・・・チュウチョしています。
行き当たったアイデアをプロットに落としこんでみたい・・・どの書籍を再読するか・・・そんなこんなで雛祭りの夜はふけゆく・・・