イモづる読書【その102】 元をただせば映画なのだ・・アプリ・ソフトを超えて・・映画監督から動画を学ぶ・・動画の法則 その1
さんざん迷って入手した1冊
この書籍は、映画監督が書き下ろした「編集アリキ」の動画制作指南書です。
したがって、カット編集・カットつなぎを前提にプリプロ、撮影・録音、ポストプロ(編集)の構成です。
この書籍のメインテーマは、「自信をもて!」です。
いたるところで「自分にとって」「自分のこだわり」「自分自身が・・・」「自分を信じろ!」・・・ついに「運を味方につける」まで言い切っています【うん、ほんまやで】
また、「目標は、柔軟に思考する習慣をつけること」とあり、本文全体を通して、問題に「柔軟な」対応を促しています。
決して、杓子定規(こうすべき、こうしなければならない)な指南書ではなく、臨機応変に対処するように・・・「自信を持って」対応するように・・・
しかし、「悪いショットを 率直に認める」ようにです。
入手する前に懸念していた13年前の古い書籍という懸念は、全くありません。
これは、冒頭に「本書は、使用するカメラの種類、コンピューターへの接続方法、画像の解像度などには触れません。説明するのは、素材にどう向き合うかと、それをまとめる方法です」宣言してあるように、機材やデバイス、ソフト、アプリの解説はなく古さを感じません。
フッテージ(映像)(クリップ)(素材)は、古今東西不滅です【なんのこっちゃ】
「本書の使い方」で、「気になるところをつまみ読みしてもかまいませんが、最初から最後 まで読み通すことをお勧めします。読み終えたら、動画制作者養成コース を修了したことになります」とあり、お言葉に甘えて「気になるところをつまみ読み」から始めました・・・しかし、面白いのでお勧めの「最初から最後 まで読み通すことをお勧めします」で完読しました。その後、再読で「気になるところをつまみ読み」しています。
最初に読んだのは、
入手する前に、サンプルで読める「今すぐ動画が面白くなる 12の簡単な方法 」を本書でまず押さえてました。
続いて・・・「気になるところをつまみ読み」
一挙に「PART 5 ジャンルごとの撮影方法」まで飛びました。
この章には、「かわいい子どもの撮り方」退屈な「バケーション動画」やセレモニー、ミュージック動画、求職活動のための動画、インタビュー、Webカメラでのライブ実況、「 計画ありのスタント」「バイラル動画」・・・など様々な分野のそれぞれの撮影方法が解説されています。
その中で、興味があるというよりは直面している撮影方法から読み始めました。「Chapter57. 台本のある動画を撮影する」「 Chapter58.ハウツー動画」「Chapter60.製品やサービスを宣伝する」です。
「Chapter57. 台本のある動画を撮影する」
この項は「台本のある1シーンをマルチテイクで撮影する 手順を次に示します 」と本格的な映像製作の手順で、「ワイド ショットで最初のテイクを撮影」し、次は、「ミディア厶ショットj で1〜2テイク 撮影し・・・
さらに、「(上級者向けのヒント) シングルカメラ撮影の例外」まで・・・
最初にこの項目を読んだことで、初心者から上級者まで包括している「素人ぽくない」動画にしないためのチェックボックスだと気付いた・・・
「 Chapter58.ハウツー動画」では、6つのチェックポイント。言われてみれば当たり前の指摘ですが、できているかといえば、怪しい【うん、ほんまやで】
ポイントの一つに「ガラクタを捨てる」とありますが、これがなかなか・・・できない・・・喋りすぎるというか知識や経験をひけらかしてしまいます。そうすると脇道に逸れて、「視聴者は迷子に」なってしまう・・・
また、同じように、あれもこれも解説したくなります。その方がサービスできると思っていましたが、テーマはひとつの原則で分解した方が良さそうです。
いずれにしろ、6つのチェックポイントは、全Chapter 77のうちのどれかに詳細な手引きがありそうです【シランケド】
「Chapter60.製品やサービスを宣伝する」へ行く前に、Chapter59は「バイラル動画を撮影する(保証付き!) 」があり、
冒頭「たったの2 語です。 〇〇の、〇〇」
これに釣り上げられて、読んでしまった。こういうのをフックって言うんですね。
さらに、ここには・・・
この動画を探して観てしまった。続きに
「VIEW MORE PROJECTS」で「BUILT FOR TOUCH」やMCDONALDSの「THE SECRET SAUCE」などworkhouse creativeの作品に魅いてしまった【うん、ほんまやで】
(読み進めていくと、ところどころで上記のようなYOUTUBEやvimeo、サイトの紹介があり、これまた、興味ある動画に出会えます)
「60.製品やサービスを 宣伝する」で気づいたことは、ターゲット顧客を念頭に置くことから始める:の記述に「ペルソナ」という専門用語を使わずの解説です。
これも動画作成(ハウツーモノ)で極力専門用語を使用しない実践のようです。
この項目でも、
積極的に購入する顧客用の参考動画は、Apple.comの新製品紹介の 動画を観てみましょう。
顧客が購入に積極的ではない場合の参考動画には、Blendtec社の動画コマーシャルシリーズ「ウイル•イット•ブレンドBlendet will It Blend?を見ましょう、という具合で、関連したあるいは参考用のYouTubeなどが紹介されています。
「ジャンルごとの撮影方法」の中の3項目(+1項目)読んだだけで、この書籍の概要がつかめ、興味が湧いて、Part 1 に戻り、ゆっくり読んでいきました。
PART 1 監督のように考える
PART 2 準備:プロの秘密
PART 3 ステージを設定する
PART 4 また観たい!と思わせる動画を撮る
PART 6 撮影の後
PART 7 まとめる
付録:自前の動画大学院.
読み進めながら、項目によっては、「TRY THIS」があり、手を動かして試みたり・・・「カメラでスリーボードを作る」を試みたり・・・
参考用の動画鑑賞・・・ミュージッ ク動画の参考というよりもフィックス(撮影)の参考用、ビヨンセの「シングル•レディース(プット•ア. リング•オン•イット)」Beyonce「Single Ladies (Put a Ring on It)」・・・9.5億回再生には感動!
面白かったのは、「Where the Hell is Matt?」
ざっと、読むじゃ済まない面白さがあります。
まとめ
一番肝心なことは、「Finish」だと思っています。
たいていは納期ギリギリ・・・というよりもタイムオーバーで「Finish」
逆に納期がないと、いつまでもダラダラして「Finish」できない【うん、ほんまやで】
この書籍では、「Chapter72 作品を見せる タイミング」です。
「自分自身を信じて」と著者は繰り返していますが、「Finish」は果たして・・・自分自身が納得したモノであったか・・・
Chapter72〜77(おわりに)は「Finish」についてです。
「Chapter75.動画は完成せず、ただ世に出るだけ」と反省、反省。
どうすりゃいいのさ!
最後の最後に、「自分なりの選択ができるようになる」・・・この境地が目的地か・・・・とアドバイスがあります。
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