ストーリー創作・・短編小説を書くために読む・・・シャーロック・ホームズ・・どの作品から読もうか・・・
阿刀田高氏を師匠に短篇小説を書くための基礎勉強をすすめています。
指南書には、
阿刀田高の『短編小説のレシピ (集英社新書) Kindle版』
『海外短編のテクニック (集英社新書)』
そして、上記の2点に「コナン・ドイル」がなかったので、
『短編小説を読もう (岩波ジュニア新書)』を追加しました。
コナン・ドイルは、
第3章 ミステリーはいかが? ホームズを知っていますか/あのころはよかった/ホームズを殺してやれ/列車が消えた/実際に
にありました。
さて、コナン・ドイルというか、シャーロック・ホームズをどれから読みはじめるかという課題です。
『短編小説を読もう (岩波ジュニア新書)』は、「短篇小説」ということなので、
「最初に読む本は、『シャーロック・ホームズの冒険』からになっています。
言うまでもなく、シャーロック・ホームズの短篇集の最初は
「シャーロック・ホームズの冒険」です。
おもしろいし読みやすいので『・・・・・冒険』からでしょう。
さらに、『短篇小説を読もう』は、ジュニア版だからでしょうか【シランケド!】
「赤毛同盟」(「赤毛組合」)から解説がはいっています。
『赤毛同盟』(あるいは赤毛組合)ではワトソン君がいきなりでてきます。
テレビドラマですっかり見慣れているワトソン君ですから、なにも違和感はないでしょう。
やはり第一作から読みたい・・長篇ですが・・『緋色の研究』から
しかし、ワトソンとシャーロック・ホームズの出会いは押さえておきtい・・・
第一作目の『緋色の研究』(あるいは緋のエチュード)
( A STUDY IN SCARLET)は、ワトソン君自身の話から始まります。
POVはワトソンです。
ワトソン君が軍医として赴いた戦地は、今、話題のアフガニスタンです。
1878年頃第二次アフガン戦争に従軍し、カンダハルの近くで負傷してしまいます。こんな昔からアフガニスタンは戦場だったんだとあらためて思いました。
帰還してから、シャーロック・ホームズとの出会いがはじまります。
BBCの『SHERLOCK(シャーロック)』(BBCのドラマ)の
シーズン1・エピソード1『ピンク色の研究』(A Study in Pink)
は、ほぼ原作と同様に出会いが描かれていますが、とてもテンポが速い!
今どき(といっても10年前)の作品ですから、これくらいのテンポでないとおもしろくありません。【うん、ほんまやで!】
それにひきかえ久しぶりに読んだ原作は、ゆったりとした展開で、
一目見て「あなた、アフガニスタンへ行っていましたね」と言い当てますが、
何故わかったという謎解きはずっとあとにでてきます。
BBCの『SHERLOCK』のほうは、一目見て一瞬に、軍歴から家族構成(兄だったか?)見直していないので曖昧な記憶に頼って書いていますが'、携帯電話から家族構成を言い当てた気がします。謎解きもほぼ同時に即答というテンポの速さです。
「正典(聖典)のユックリズムがとてもなつかしい・・・【うん、ほんまやで!】
また、特筆すべきは、二部構成になっています。
一部と二部(第五章まで)とでは、POVが違っていて、ふたたび最後の二章でPOV(ワトソン)に戻してしめっくくっています。
まさに長篇ならではのテクニックです。
短篇小説の参考にはなりませんが、おもしろい構成を味わいました。
まとめ
シャーロック・ホームズは、最初に第一作目の『緋色の研究』を読んで、
『緋色の研究』は長篇で、二作目の「四つのサイン」も長篇なので疲れますから、
次は、短篇集の「シャーロック ホームズの冒険」が良いかも・・【シランケド!】
「ボヘミアの醜開」
「赤毛組合」
「花婿失際事件」
「ボスコム谷の惨劇」
「オレンジの種五つ」
「唇の振れた男」
「青いガーネット」
「まだらの紐」
「技師の親指」
「花嫁失踪事件」
「緑柱石の宝冠」
「ぶな屋敷」
抜粋なら、「赤毛組合」、「まだらの紐」かな・・・【シランケド!】