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ストーリー創作・・短編小説を書くための類語辞書・・・場面設定類語辞典 ➕本家公式サイト(英) VS. 現代日本の場面設定辞典

場面設定類語辞典は、前回の記事の感情類語辞典と同じ著者(2者の共著)です。


場面設定類語辞典(フィルムアート社)について

原題は、「SETTING THESAURUS: A Writer's Guide to Personal and Natural Places, THE URBAN SETTING THESAURUS: A Writer's Guide to City Spaces」
とあるように、
セッティング・テソーラス:作家のための個人と自然の場所へのガイド。
アーバン・セッティング・テソーラス:作家のための都市空間ガイド。
2冊の合本です。

特徴1:60ページにわたる「創作指南」
冒頭から約60ページにわたって、
はじめに ● 感情的なつながりを生みだす設定の作り方 ● 葛藤を生み出す手段としての設定 ● 雰囲気を構築する手段としての設定 ● 物語を誘導する手段としての設定 ● 設定を深めるための比喩的な言葉 ● 設定によくある落とし穴● 郊外の設定について 考慮すべきこと
と、創作の手助けになる「指南」があります。
この種の「類語辞典」の活用方法が丁寧に解説されています。

この「指南」全文、アマゾンの「試し読み」Kindleの「サンプル」で読めます!

感情類語辞典でも、約60ページにわたって、『感情類語辞典[増補改訂版]』の刊行にあたって● 
感情のパワー
● キャラクター調査:信憑性のある感情を描くために知っておくべきこと
● 会話を使って感情を書く
● 言外の意味:根底にあるものは何か
● 感情の新鮮な書き方をブレインストーミングしよう● 
非言語で表わされる感情を書くときの共通の問題
● 『感情類語辞典』の使い方
があります。
このような全体の5分の1を占める解説の部分は、一読、おすすめです。

この「指南」も全文、アマゾンの「試し読み」Kindleの「サンプル」で読めます!

特徴2 「関連しうる設定」「設定の注意点とヒント」「例文」
「基礎設定」の各項目に以下の詳細があります。
● 関連しうる設定 (SETTING NOTES AND TIPS)
● 見えるもの (原文:SIGHTS)
  (作業中(事故の最中)During,、余波(事故後)Aftermath )
● 聴こえるもの (SOUNDS)
● 匂い (SMELLS)
● 味 (TASTES)
● 質感とそこから受ける感覚 (TEXTURES and SENSATIONS)
● 物語が展開する状況や出来事 (POSSIBLE SOURCES OF CONFLICT)
● 登場人物 (PEOPLE COMMONLY FOUND HERE)
● 設定の注意点とヒント(RELATED SETTING THAT MAY TIE IN WITH THIS ONE)
● 例文 (SETTING DESCRIPTION EXAMPLE)
● 使用された技法と工夫 (Techniques and Devices used)
● 結果的な効果  (Resulting Effects )

特徴3 巻末に「ふろく」があります・・・無料ダウンロードできます
場面設定類語辞典の巻末には、4つのチャートがついています。
感情類語辞典にはありませんが、その分こちらにくっついているみたいです。
フィルムアート社の公式サイトでダウンロード(無料)
各類語辞典の巻末に掲載されているチャートのPDF版をダウンロード(無料)でダウンロードできます。

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このページの最後にある
「さらに多くのツールをダウンロード出来ます(英語)」
から英語版ですが、公式サイトヘリンクできます。

充実の本家公式サイト(英文)『Writers helping Writers』

小説・シナリオ(スクリプト)の創作ワークショップやオンラインレッスンが激化している米国等のサイトですから、
K.M. Weiland (アウトラインから書く・・・)やSAVE THE CAT! 、Snowflake、
Jessica Brody(SAVE THE CAT! 小説)・・・うんざりするくらいメルマガがきます【うん、ほんまやで】
数あるライバルに対抗して、それなりに充実しています。
特に、ブログの充実(チップ集)とソフトウェア(サブスクですのでパス!)があります。ちょっとここのソフトウェアは見てみたい(2週間のトライアル)

ブログ記事は、相変わらず、「google翻訳」で乗り切っています。

現代日本の場面設定辞典について

ちょいと物騒な話ですが、「類似品に注意!」です。
フィルムアート社の公式サイトには以下の記載があります。

類似品について
弊社に対し、他社類似書籍に関するお問い合わせをいただくこともありますが、弊社書籍及び弊社書籍の著者とは全く関係のない商品になります。刊行に際して、弊社及び著者が制作や宣伝に関わった事実はなく、また弊社及び著者と先方との間に業務提携、ライセンス等の関係も一切ございませんのでご注意ください。

『現代日本の場面設定辞典』が「KindleUnlimited」だったので、入手しました。
実際、基本設定の構成がそっくりで、場面設定では項目として同じものになってしまいますがね・・・・・【うん、ほんまやで】
●この場面で見えるもの ●この場面で聞こえる音 ●この場面で感じるにおいや味 ●この場面で感じる感覚 ●この場面で想定される状況、●設定時のヒント
●登場人物・・・です。
この項目なら、「ひとりブレーンストーミング」で出てくるものです。

フィルムアート社ファンとしては、少々、複雑な重いですが・・・・
第一章 四季にまつわる場面」は、日本独特の場面設定で役に立ちそうです。

まとめ・・・オリジナル場面設定をつくるために・・・

いづれのしても、「場面設定」は何冊もの類語辞典があっても網羅できるものではありません。例えば「明治20年代の東京の英語学校」とか「幕末の池田屋」とか
実際にはかなり具体的になってきます。
同じビリヤード(ホール)にしても、都心と場末、札幌と沖縄、昭和と令和・・・・具体的になればなるほど類語辞典では賄えません【うん、ほんまやで】

類語辞典の項目、
● 見えるもの (原文:SIGHTS)
  (作業中(事故の最中)During,、余波(事故後)Aftermath )
● 聴こえるもの (SOUNDS)
● 匂い (SMELLS)
● 味 (TASTES)
● 質感とそこから受ける感覚 (TEXTURES and SENSATIONS)
● 物語が展開する状況や出来事 (POSSIBLE SOURCES OF CONFLICT)
● 登場人物 (PEOPLE COMMONLY FOUND HERE)
● 関連しうる設定 (SETTING NOTES AND TIPS)

以上を思い浮かべ、参考資料、小説、映画や「ひとりブレーンストーミング」で
項目を埋めていくことになります。
そのための参考資料の一つとして類語辞典は役に立ちます。【シランケド】




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