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VTuberの躍進と今後

YouTubeはオワコンだと言うYoutuberが増えてきた。
実際に収入が激減していることを公言しているぐらいなのだから現実そういうことなのだろう。

この中で原因は広告とか書かれていたりするが、現実はもっと不可避な問題でどうすることもできない、ということを岡田斗司夫さんが語られている。

2028年には今のYouTuberはほぼ消滅する。
AIにとって代わられるということらしい。

AIの偏差値は65だと言われる。
これを閾値と考えてみると偏差値65というのはかなり高い。
大部分の人はそこに到達することすらできない。

Googleの翻訳ツールが思いのほか早く進化して海外との垣根が簡単に取り払われてしまうという部分もある。
メントスコーラのようなテンプレの流行りを動画にするだけの偏差値65以下のYouTuberはいとも簡単に淘汰されてしまうだろう。
偏差値65を超える個性というかオリジナリティというかスキルのようなものが求められている。

YouTuberがなりたい職業である時代はもう終焉を迎えるだろう。


面白い傾向がみられる。

2022年の映画興行収入のランキング

【邦画】2022年 興収トップ10
1位「ONE PIECE FILM RED」187.8億円(12/25時点)
2位「劇場版 呪術廻戦 0」138億円
3位「すずめの戸締まり」100億円(12/25時点)
4位「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」97.8億円
5位「キングダム2 遥かなる大地へ」51.6億円
6位「シン・ウルトラマン」44.4億円
7位「99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE」30.1億円
8位「余命10年」30億円
9位「沈黙のパレード」29.7億円(12/11時点)
10位「コンフィデンスマンJP 英雄編」28.9億円

【洋画】2022年 興収トップ10
1位「トップガン マーヴェリック」135億円
2位「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」63.2億円
3位「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」46億円
4位「ミニオンズ フィーバー」44.4億円
5位「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」42.5億円
6位「SING シング ネクストステージ」33.1億円
7位「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」21.6億円
8位「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」19.1億円
9位「マトリックス レザレクションズ」14億円
10位「ソー ラブ&サンダー」13.5億円
10位「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」13~14億円
※邦画と洋画の興収トップ10は「文化通信社」の許諾を得て参照・掲載。数字は一部加算・推定。

映画.com記事内より抜粋

邦画はアニメに席巻されているのがよくわかる。

さらに

と全世界興行収入では爆発的な大ヒットを飛ばしている「アバター」だが日本国内ではパッとしない。
ヒットしていないわけではないが「スラムダンク」や「すずめの戸締まり」に全く太刀打ちできていない。

これは現実世界に嫌気をさした人々の意識を反映したものだと言えなくもない。「アバター」もそういう部分を含んでいるが日本国内では少し前から完全に「実写<アニメ」の構図が進んでいる。
2次元強しなのだ。

この構図はそのままYouTubeにも反映されている。
壱百満天原サロメお嬢様の大ブレイクもそのひとつだろう。

配信開始から1か月経たないうちにチャンネル登録者100万人を一気に達成。
芸能人でもなんでもない彼女がこの勢いを手に入れてしまうのが日本という国である。

サロメお嬢様を含むVTuberに分類される方々もYouTuberであることに違いないが既存のYouTuberとは決定的な違いがある。

いわゆるYouTuberは動画投稿による広告収入を収益としているが、多くのVTuberは生配信中の投げ銭やメンバーシップ登録による月額課金の収益がメインとなっている。

これは少し前に西野亮廣さんで話題になったオンラインサロン形式のやり方で、とくにホロライブとかを見ているとよくわかるが、いわゆるキャラ経済というものが実体化されている。

キャラ経済というのは簡単に言えば商品に対価を支払うのではなく商品の売り主のキャラクターに対価を支払うことで経済を回すというような意味。
今の時代、安くて良いモノはどこでも手に入るわけだから消費者がお気に入りで応援したい人からモノを買いたい、そこにお金を落としたい、そういう感覚で経済が回っていくという考え方。

ホロライブのVtuber達を見ていてそれぞれに推しがいてそれぞれに個性を発揮しながら、それでいて楽しそうに配信している様子を見ながら、わかりやすいキャラ経済だと思わされている。


実在する人物のYouTubeはたしかにオワコン化していると思うがVtuber達は今がピークだと思う。
ただし、ピークはこの1~2年ぐらいでその後は淘汰されていくように思う。

どれだけ多くのファンとどれだけ強い絆を結ぶか、みたいなことがテーマの一つにもなるだろうが、過去のアイドルグループがもれなくそうであったように輝きは永遠のものではなく必ず落日は訪れる。

ASMRがセンシティブ認定されやすいのと同様に美少女キャラもセンシティブ認定されてしまう可能性もある。

そういうことも含めて岡田さんが言うように2028年にはYouTuberが消滅するという考え方はとても現実味がある。


VTuberという枠組みを外せば単純に美少女キャラは生きていく道がいくらでもある。もちろんいくらかグレーゾーンに入るような案件も含めてということになるだろうが。

アニメや二次元の美少女作品の作成ということで考えると日本という国は他のどの国よりも強い。さらに国内市場も充分に開拓されている。
またこの分野は海外でも一定の支持を得られるのは確実である。

例えば彼女はホロライブ・インドネシアのVTuber、Kobo Kanaeruさん。
2022年に配信を開始したYouTuberでチャンネル登録者を最も多く獲得したそうで、現在179万人の登録者が全世界にいる。
前出のサロメさんが171万人なのでサロメ嬢を上回っている。
サロメさんが一気に日本人登録者数を稼いだのに対して彼女は全世界で徐々に登録者を増やし、サロメさんを再逆転した。

やはり全世界登録者数となると海外勢が強い。
逆に言うと海外でもこの分野には大いに需要があるということだ。
実際、日本のVTuberの配信中のスーパーチャットでも日本円以外の投げ銭が意外に多いのを目にする。

先にも述べた通りGoogleの翻訳ツールが進化していることから海外との垣根は低くなる。YouTubeがオワコン化したとしても彼女たちの生きる道がなくなってしまうことはないだろう。

今後もVTuberの未来に注目したい。

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