NACK5スタジアム大宮のアクセスは、神。
アウェイ遠征の魅力に取り憑かれています。
FC町田ゼルビアを応援するようになって3年目。
私の初めてのサッカー観戦はゼルビアのホーム試合。そのままゼルビアのファンになったので、他のスタジアムのことはほとんど知りませんでした。言うなれば、初恋の人とそのまま結婚したタイプの人間です。ゼルビアの真の魅力を見つけるには、他のクラブのことを知って初めて気がつくこともあるはずだと思い、今年は6か所のスタジアムで観戦してきました!
今回は、その中でも特に感動した、大宮アルディージャの本拠地・NACK5スタジアム大宮(以降ナクスタ)をご紹介したいと思います。
大宮駅から徒歩17分のスタジアム
突然ですが、
駅から徒歩17分って、正直だるくないですか。
私は200m以上の移動は自転車乗りたい派。極力歩きたくない。夏であれば特に。物件の検索条件も必ず駅から徒歩7分以内に設定するような人間。なので、徒歩17分(しかも該当試合は8月の夏真っ盛り)と聞いて、正直行くか迷いました…。
だけど実際に行ってみると、だるいと思ってた徒歩17分は最高のエンターテイメントだったのです。
新幹線停車駅「大宮駅」でお出迎え
新幹線の停車駅が最寄りって、強すぎる。
個人的に、最寄駅にクラブのポスターが貼ってあるの大好きなんです。電車降りた後って、行き方調べるのに必死なので「スタジアムに行く」ことが作業になってしまうことが多々あるのですが…こうしたサインを見つけた瞬間、一気に気持ちを持ってかれてしまいます。
この時の「本拠地に来た!」という高揚感で、スタジアムに行くという行為が作業からエンタメにシフトチェンジするんです…!!
祝勝会会場の下見、すずらん通り
駅から出ると目に入る、アルディージャのエンブレムとアルディ・ミーヤが描かれたアーケード。
少し狭いアーケード街にたくさんの飲食店が密集しています。気取らないでお酒が飲めそうなお店ばかり。帰りはどこで何を食べようかなーとか考えながら歩くのが楽しい。
リスの街、大宮
すずらん通りを抜けると、大通りに出ます。
そこにはなにやらアルディには似ても似つかないリスが。アルディージャのフラッグもあるけど、一体どなた…?
この子の名前は「こりすのトト」。
大宮在住の作家、あすかけんさんの描かれた絵本の主人公だそうです。
調べてみると、かつての大宮市が平成2年に市制50周年を迎えた際に「こりすのトト」を市のマスコットにしたことから、大宮はリスの街になったそうです。駅前にもモニュメントがあるとかないとか…。
チーム名であるアルディージャも、スペイン語でリスの意味だそうで。親しみやすさを出して地域密着の愛されるクラブになりたいという願いが込められているとのことでした。知らなかった…!!
アルディージャで統一されたオレンジロード(一の宮通り)
すずらん通りを抜けて大通りを少し歩くと、オレンジ色に統一された道があります。これがまたかわいい道なんです…!!
地図を見なくても、アルディージャを探しながら歩くとスタジアムに行けるという親切設計。実際に地図を確認せずに歩いたのですが、これがそうとう楽しかったです。
とはいえ、ここまでで結構歩いてる。
暑い夏であれば、それなりに汗をかき、そろそろ涼みたいぞーと思うタイミングで見えてくるのが…
大宮アルディージャのグッズショップ「オレンジスクエア」通称オレスク。
タイミング、神すぎない??
心が安らぐ並木道 氷川参道
オレスクでちょっぴり寄り道したあとに行先を見ると…緑の多い氷川参道が目の前に。
これが、とても良いのです…!!
雑多な繁華街から一変して、緑と木漏れ日の参道。とても癒される。たとえ応援しているチームが連敗していたとしても、昇格が危ぶまれるような時期だったとしても、この参道を歩くときは不安や苛立ちなど負の感情が全て浄化されそう。
そして、参道途中の右手に見えるのが「氷川だんご」さん
アルディージャサポさんにはおなじみのお団子屋さんだそうです。
これも、ちょうど何か食べたいなーと思うタイミングであるんですよね…。本当はすずらん通りで軽く何かつまみたいなーと思いつつ、でもせっかくスタジアム行くならスタグル食べたいし我慢…でもやっぱりお腹すいたーとかなんとか考えているところに現れるんです。軽くつまめる甘いものが。
タイミング、神では???
大宮アルディージャのサポーター代表で、大宮応援番組「オレアル」のレギュラーを務めるハマカーンの浜谷さんは、ここの揚げまんじゅうを激推ししてました。
でも私はかき氷の宇治金時を推します。
暑いので身体を冷やすためだけにかき氷を買ったのですが…これが信じられないほどおいしかったのです…!!
とにかく氷がふわっふわ。
リヴェルンの羽毛かと思った(触ったことない)。
舌に乗せた瞬間溶ける氷
優しい甘さのシロップ
中に隠されたあずき
かき氷って、ガリガリキンキンの氷と、暴力的な甘さのシロップで構成されてるのを想像していたのでびっくり。こんな繊細なかき氷が出てくるとは思わなかった。本当においしい!!!
そして、お気付きでしょうか。
これだけ楽しんでいるのにまだスタジアムに到着していないのです。
道中でこんなにも楽しめるナクスタのアクセス、神では?????
ということで、ナクスタのアクセスは文字だけで見ると駅から徒歩17分のだるすぎる道のりですが、実際に歩いてみると、「大宮駅に到着した瞬間から楽しめるスタジアム」だということがわかりました。
いや、実際、どのスタジアム行くときもわくわくして楽しいのですが…。それはあくまで、「スタジアムに行く」という期待感からくるもの。実際に歩いていて楽しいわけではないので、能動的な楽しみ。楽しめるかどうかは自分の感情や状態に依存するなーと思うのです。
このナクスタまでの道のりというのは、道のり自体に仕掛けがあって、受動的な楽しみ。自分の状態とは関係なく楽しめるようになってるのがすごいなと。
サッカー専用スタジアムの迫力
スタジアムまでのことばかり褒めてますが、肝心のスタジアムはというと、最高でした。
文句つけるとしたら、アウェイ席のサポーターもいろんなスタグル食べたいです、、、笑
ということで、ナクスタ行ったらめちゃめちゃ楽しかったですという話でした。
こうして見ると、アルディージャさんは私が理想とするクラブの在り方に近いなと感じました。サッカークラブとホームタウンが相乗効果で価値が高まるというか、アルディージャがあることで大宮の街は盛り上がり楽しいものになっていくし、街が盛り上がることでホーム試合がより楽しいものになる。それってとても素敵なことですよね。
私はプロスポーツチームを持たない街で育ったので、こういうプロスポーツのホームタウンが地元だったらよかったのにと、羨ましくてしょうがないのです。
推しチームが大宮さんと戦うときはもちろん、
「Jリーグの試合見てみたいけど、どの試合に行ったらいいのかわからないよ」という方も、とりあえずナクスタ行ってみたらいいと思います。
できればデーゲームの日に。ぜひ、朝から晩まで大宮の街をまるっと楽しんでください!!
おまけ。
氷川だんごさんでかき氷をいただいたのですが…あれは本当においしいけれど、暑さにやられている私の身体はガリガリキンキンの氷を欲していました。
この日はとにかく身体を冷やしたくて。ガリガリの氷を頭が痛くなる覚悟で身体に流し込みたかった。暴力的な甘さを味わいたかった。
なのにスタジアムにかき氷はない…。正しくは、ある。けど、アウェイの洗礼といいますか、アウェイサポーターの導線がきっちり区切られており、かき氷が売っている場所に行くことができない…!!
そんなときにみつけたのが、スタジアムの敷地となりの駐車場にある、謎の屋台でした。
そこには求めていたかき氷が!!
しかも、シロップかけ放題+おかわりし放題とのこと。そんなこと、ある???
聞くところによると、近所のお蕎麦屋さんが趣味でやっているお店だそうです。スタジアム周辺は禁煙ですが、ここには灰皿があり、大宮サポ喫煙者さんの憩いの場になっているとのことでした。
しかも、アウェイサポである私を温かく迎えてくれて、みなさん本当に優しい…!!
他サポさんとおしゃべりする機会ってあまりないので、とても楽しくて貴重な時間でした。
来年も同カテゴリ確定&ナクスタではスタグルにありつけないということがわかったので、来年はここでお蕎麦いただきますね。冷たいとろろそばが食べたいです。