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アイ’ll be there① (テーマ決め)

◆はじめに

4月に公開した『infuse new breath』に続き、また小室哲哉さんのNFTデータ(シンセ+ちょっとだけドラム)を利用して『i’ll be there / アイ’ll be there』というソロ作品を言語違いで2パターン作ってみました。

自分で作って自分で歌う=シンガーソングライター(SSW)のchi4としては10年ぶりの作品です。

後続のTK×Amena NFT Projectの参加者さんの中には、本格的な制作が初めてという方もいらっしゃると聞きました。

私事ですが15年ほど前、音楽の世界に足を踏み入れて右も左もわからないのに生意気ばかり言っていた頃、厳しくもあり優しくもある親切な先輩方から礼儀、テクニック、裏技、音楽に対する姿勢、おすすめの音楽…非常に多くのことを教えていただきました。

わたしには特に「後輩」という存在がいないのですが、あの時先輩方からいただいた恩を次の世代へ還元するというお返しができるとしたら今なんじゃないかなと思って、この文章を書いています。

「先輩におごり返すな、いつか後輩ができた時に豪快にごちそうできる先輩になれ。」っていうアレです。

とはいえ決して面倒見がいい人間ではないので、個別の質問や専門外のことにはお答えできかねることをご了承くださいませ。

全然役に立たない内容だったらすみません。

そして…マニアックな内容を覗いてみたいというリスナーさんにも楽しんでいただけたら嬉しいです!

◆制作のきっかけ

『infuse new breath』への参加オファーをいただいたのが今年の元日の朝!
同時に「ちよソロもぜひ作ってみてね」というお話も頂戴していました。

またしても個人的な話になりますが、今年2022年はchi4という名前で音楽を始めて15年、そしてSSWを退いてから10…というはじまりの節目とおわりの節目が重なる年です。

実のところSSW時代は全然うまくいかず、最終的に体調を崩して強制終了という苦い過去としてわたしの中に残っていました。
(それでも当時応援してくれていたちよまにあさんたち、本当にありがとう)

その後、自称「忍びのミュージシャン🥷」として、自分がフロントに立たない音楽との関わり方…作家さん主導の作品で歌唱させてもらったり、他の歌い手さんのために楽曲提供したり、日々の仮歌だったり…いわば後方支援のような俯瞰の立ち位置にシフトしたら、良い意味で冷静に音楽と向き合えるようになりました。

文字通り桁違いの結果や経験を得られるようにもなりました。

そうするとお忍び生活がすっかり楽しくなってしまい、「自分で作った曲を自分で歌う」ということに全く興味がなくなってしまったのです。

しかし「10年ひと昔」と先人は言ったものです。
そろそろ過去の自分と現在の自分がいい感じにフュージョンできたらいいなと思って(ドラゴンボール的な意味で)、小室哲哉さん弾きおろしのデータという強力な味方と共に新作をつくってみることにしました。

◆作品のテーマ

『infuse new breath』で「広い世界に向かって愛や未来への可能性を語りかける」という役割は一応果たせたかなと思ったので、ソロでは「とことん狭くて、好きなものばかり出てきて、わがままな曲にしよう」と決めました。具体的にはこんな感じです。

わたしの半生を綴る。もはやブルースか演歌。
②愛するトーキョーの街並みをガンガン入れる。
③わたしはゲームが好きなのである。(SSW時代にも様々な曲でゲーム要素を取り入れてきました)
④ピアノ弾き語りSSWだった過去のわたしに敬意を表して、ピアノを入れてみよう。

そして何よりも…
⑤音楽そのものが大好きなひとりの人間としてchi4らしい作品にしたい。

「小室哲哉さんと、彼の音楽が大好き」ということは前作inbでたっぷり伝えました。

さらに、既に小室哲哉さんご本人が弾いたシンセが存在するので、自分自身のパートまで「小室さんっぽい」表現に寄せる必要はないかなと思ったのです。

もちろんアプローチが小室さんの既存曲と似てしまうことはあると思うのですが、小室さんの音楽を入口にして出会えた世界中の音楽(とはいえUSポップが多いかな…)にもたくさん想いを馳せながら作りました。

一方で「オマージュをたっぷり取り入れること」や「小室哲哉さんっぽい曲にする」というテーマを選ぶことも素晴らしい個性だと思います。

実際にわたしも英語版では歌詞にオマージュ要素を入れてファンアート感を出してみました。

この企画では、ルールの中でなら東西南北どこにいっても正解なのだと思います。

わたしのテーマはあくまで少々自我が強めな一例としてご理解ください。

◆制作期間

アイデアやメロディのラフ、展開の案は3月中旬ぐらいにありました。

実際に動き出したのは『infuse new breath』の公開後の5月に入ってから、土日どちらかを使ってちょびちょび。

映像や写真もドラクエウォークのついでにロケハンしつつ進めていました。

2曲合わせてのべ2か月ぐらいかかりました。

今日はここまで。それではまた、さらばでござる🥷

使わなかった写真。昼。
夜。

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