Many Classic Moments × chi4 cover
はじめに
「夏の終わりがはじまる」
というサブタイトルをつけて、
高校野球の決勝が終わったあと、
8月下旬にひっそりと公開した
globeのMany Classic Momentsカバー。
だいぶ遅くなってしまいましたが、
久しぶりに制作後記を書いてみました!
↓ぜひ聞きながらこの後の日記をご覧ください!
選曲のきっかけ
具体的なきっかけは覚えていないのですが、
2~3年前からずっと
「ピアノメインのトラックで
メニクラをカバーしてみたい」
と思っていました。
また、昨年今年と観に行った小室哲哉さんの
Billboard Classicsのオーケストラコンサート
の影響も大きいです。
「次回のコンサートに向けた選曲の参考資料」
として勝手にご提案させてもらいました…!
おせっかい…!!!
トラック
ピアノや全体の雰囲気
アルバム「Lights2」収録の
(epilogue)を参考に。
ピアノインストなのかな…と思いきや
「この場所でこれから二人過ごします」
ってセルフ替え歌したあと、
リアルでご結婚されるアレですね。
しっかりコピーしたわけではないのですが、
空気感は近くできたかな?
ファソラドレシ♭ソファ…という2分打ちリフ
原曲では冒頭のイントロからずっと
シンセがループしているフレーズを、
本カバーではピアノやストリングスで
かわるがわる弾いてみました。
リフ単独でしっかり存在感があるので、
これさえ弾き続けていれば
原曲の印象と離れすぎることがないし、
他の楽器をシンプルにしても
なんとかトラックが成立したのかなと思います。
リスナーさんの心臓の音がこの曲のドラム
トランシーな原曲と比べて、
速く聞こえましたか?
ゆっくり聞こえましたか?
実は4つテンポを速めました。
(原曲136・カバー140)
そしてドラムレスにしました。
後半に向かって
ボリュームも音数も歌の圧も
徐々に増していく中で、
少しずつ高まって
あたたまって大きくなっていく
皆さんの胸の鼓動が、
このトラックの一部に
なってくれるんじゃないかな。
と思ったのです。
昔から不思議だったのですが、
同じ曲でもアクティブな昼間だと
ちょっともたついて聞こえるのに、
心拍がゆるやかな夜に聞くと爆速に感じる。
BPMの基準値・比較対象=自分の心拍数
なのかなーと
いつもふわりと感じています。
科学的なエビデンスは…
各自でお調べください、笑
今回のトラック、
ちょっと壮大で重すぎたかな…?
「重いんじゃなくて深いんだよ」
というコメントをいただき
とても救われましたが、
皆さんにはどのように聞こえたでしょうか?
ボーカル
折にふれて話していますが、
実はglobeの楽曲…特にトランス期以降は
「聞く」ことが好きなので、
この曲も本格的に歌うのは実ははじめてでした。
とはいえ長年聞きまくっていたので
予習はばっちり!
細かく100テイクぐらいに分けつつも、
ほぼ一発録りしました。
前半が少々付点ぎみ(ハネぎみ)に
聞こえてしまっているけれど、
ときにはそんな衝動もそのまま公開。
コーラスは原曲でも
ほとんど入っていなかったので
(サビの上ハモや
終盤の裏メロ的コーラスぐらいだと思います)
薄く重ねて8トラックぐらいにとどめました。
唯一かなり悔しかったのは
MARCパートを半分に縮小したこと。
このアレンジとわたしの語りが
うまくハマらなかった…。
もっと表現の引き出しを広げたい!
終盤に滲ませたclassic moments
終盤からアウトロにかけて、
とある曲を織り交ぜていたことに
気づきましたか?
完コピではなく、
ずばりのコード進行に乗せたわけでもなく、
さりげなく、ほんのりと。
こちら、Here I Amです。
Here I Amがリリースされた2005年夏は、
個人的に生でglobe3人を見た最後の夏
でもありました。
神宮花火大会と
a-nationだったと記憶しています。
わたしは大学3年生でした。
大好きな彼のお嫁さんになるという夢が
徐々に現実に近づいていた一方、
音楽とシリアスに向き合いたいという気持ちも
無視できない大きさになっていました。
今はこんなに体温の低いわたしですが、
当時は全力で若者だったのです。
不器用な凡人だったわたしは
結局片方だけを追いかけることを選んで
今に至るのですが、
今回ボーカルを録っている最中に
当時の風景や感情が憑依してきて、
不思議で変でなつかしくなりました…!!!
忘れたわけじゃないけれど、
思い出すこともない。
だけどふと記憶が蘇った時は
全てが温かくてやさしい。
大人になるってきっと
こういう記憶の重なりのことなのですね。
思考も嗜好も
永遠に少女のままのつもりでいました、笑
そんな感じであの頃のglobeとの記憶や
いつかの恋が通り過ぎていくさまを、
一瞬並走してすっと吹き抜けていく風のように、
Here I amの一節へ託してみました。
映像
新撮する時間がなかったので
カメラロールから過去動画を発掘。
春の終わりがはじまる
深夜4時ごろだったでしょうか。
山手線の原宿駅近くから
渋谷方面を見つめていました。
始発電車も映ってましたね。
わたしは寝るのがめちゃくちゃ早いのですが、
その分早起きでもありまして(…早すぎるかな?)、
夜明けや早朝の人通りまばらな街を
お散歩したりサイクリングするのが
趣味なのです。
本当は朝焼けを撮りたかったのに、
この日は雨まじりの曇りで
残念だった…んだけど、
このカバーには
このお天気が合っているような気がしました。
昨年のglobeカバーの時にサムネイルにした
渋谷のセルリアンタワー界隈が
遠くに霞んでいるのも
「繋がっている」感があって好き。
昨年のカバーはstill growin’ up
原曲のメニクラトンネルで
笑顔を見せるKEIKOおねーさんとは
音も映像も違う解釈かもですが、
こんな並行世界もアリかもと
思っていただけるといいな…!
そんなこんなで「カバーしたいリスト」には
長期間入っていたのですが、
実際に取り組んだ期間は1週間…!!!
ラフで衝動的な仕上がりになりましたが、
たまにはこんなカバーも楽しんでいただけたら
とても嬉しいです。
それではまた!さらばっ🥷✨
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