pop magic × chi4
◆2009 × 2022 = ???
2009年3月に自主制作で「pop magic」というアルバムをリリースしました。
今このアルバムの収録曲を毎週公開していますが、2009年のchi4と2022年のchi4がコラボするイメージで楽曲と向き合ってみました。
こんな感じです。
・歌詞・メロディ・打ち込みデータ・可能であればコーラス
⇨極力当時と同じものを使う。
・ボーカル⇨録り直す。
・ミックス⇨やり直す。
当時の音源をそのまま聞いてもらってもよかったのですが「過去の自分と向き合ってもう一度自分のことを好きになる」っていうのも個人的なテーマだったりするので、時間が許す限り過去と今の自分を融合させるべく過ごしております。
自分の未熟さゆえにまったくうまくいかず、最終的に身体をぶっ壊して退いたので、なかなか後悔の残る日々だったりするのです。
あと曲によってはライブオケ用に録るだけ録って眠っていたギターさんのデータとか、アウトロの尺伸ばしたのとかもあったりするので、その時々で取り入れたりすることもあります。
それにしても…全曲歌い直し&ミックスってめちゃくちゃ大変ですね…笑
もし当時のCDをお持ちの方はぜひ聞き比べてみてください。
◆機材環境の話。
DAW自体は2006年頃から触っていたのですが(当時はWindows×SONAR)、このアルバムはMacのLogicというDAWに乗り換えた直後に作ったものです。
当時のマイクはSHUREのSM-58。
ライブハウスに必ず置いてある(…のかな?今も。) 大定番のダイナミックマイクです。
自分で見よう見まねでミックスをした影響もあって、当時の音源はアタック感がものすごいです。
ちょっとこのままで2022年の世界に出すのは申し訳なかったので、「このメロディってこういうふうに歌ってほしかったんじゃないかな」とあらためてイメージしつつ、当時の雰囲気も残しつつ、コンデンサマイク(United)で歌い直してみました。
◆作品の中身。
歌詞とメロディと歌うこと
今このアルバムを振り返ると、恋愛に寄った楽曲がとても多くてびっくりします。
不安や依存が常に心の大部分を占めていて、支えになってくれる人が不可欠なお年頃だったのでしょう。
リアルの話か想像上の話かはご想像におまかせします、笑
それにしても「自分自身=楽曲の主人公」として歌うのは、まさに身を削るような日々だったなと遠い目で思い返します。
歌詞もメロディもまだ習作の域を出ないものが多いし、なにより、歌、もっとがんばれ。
たしか当時は「歌はうまいとか下手とかじゃない」っていつも言ってた気がする。
もっと練習すべきだった。
…ということもあって、歌い直しておりまーす!
ミックス
ミックスはとにかく本当にやばかった…某専門雑誌を見ながら、おそるおそる混ぜた覚えがあります。
※名前を出すと雑誌さんに申し訳ない感じになりそうなので自粛
たくさん数をこなして最近になってようやくギリギリ人に聞かせられるレベルのラフミックスならできるようになってきたけれど(音が割れていないとか、そういう本当に基本的な意味です)マーベラスなミックスはその道のプロにこれからもお任せするのがいいなと思っています。
トラックメイク
逆にトラックはそんなに今とレベルが変わらないものもあって驚きました。
こちらの曲とか。
今も昔もトレンドやジャンルを聞き分けたり、それらを意識して制作するのが本当に苦手です。
どれだけ経験を重ねてもいまだに音楽の判断基準が「好きor not」「かっこいいor not」しかない…。
お仕事としてトラックメイクをするにはクライアントさんの要望に応じられる臨機応変さがないと厳しいけど、せめて自分の頭の中に描く音をカタチにすることだけでもできるようになれたらきっと楽しいだろうなと思いながら、カバーなどで挑戦しております。
この過去と向き合う日々を経て、わたしは覚醒するのだろうか。
ゲームだったらそうなんですけどね。
とりあえず今は意外と楽しく懐かしく歌い直しております。
そのうちセルフライナーノーツでも書いてみようかな。
それでは、さらば。
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