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roll player 全曲セルフライナーノーツ

2012年に発売したアルバム11曲+非公開にしていたボーナストラック1曲の合計12曲をザオラルさせています。

この12曲の冒険が終わったら、「昔のオリジナル曲」シリーズはいったん完結です。

本当は全曲歌い直したかったのですが、残念ながら編集データが残っていない…当時のCDの音源をそのまま使います。

アルバムの特徴

わたしの人生、ロールプレイングゲーム。

▷デジタル路線弱め、バンドでロックな曲を作ってみたかった時期!

▷メインボーカルもコーラスも発展途上

サポート陣が頼もしすぎて本当にありがとう

「自分らしい音楽ってどんなものだろう」という冒険をしている最中の作品なので、こんな時代もあったのねとあたたかい耳で聞いていただけると嬉しいです!

1.▷continue

インスト…というかセリフ入りのオープニングSEです。

前半で数曲のフレーズと共にこれまでの冒険が脳裏をかすめながら、まこと先輩がノリノリで弾いてくださった速弾きと共に、バトル感たっぷりの疾走感あふれるサウンドにしてみました。

写真は神奈川の葉山と猿島です。

2.Lv27

「いのりのゆびわにキスをして」という歌詞から始まる、ゲーマーなアップテンポの曲です。

パパスさんが息子と冒険していた時にレベル27だったのと、当時の自分の年齢をかけております。

Bメロやサビは変わった小節の割り方をしているんですよね。
普通は4小節とか8小節とかなんですけど、サビは6+8+3みたいな。

王道の4小節単位をわざと避けようとしたのか、メロディに合わせたのか…なんでだったんだろう。思い出せぬ。

3.雑音ターミナル

3曲目なので3連符が並ぶ曲です。

2012年はまだまだ通信が過渡期で、前年の災害の時に連絡手段が絶たれてしまったり、わたしは初iPhoneを手に入れたばかりで、でもLINEはまだ使ってなかった気がする…みたいな電波に想いを馳せた曲です。

なぜか大きな駅の駅前って電波が途切れがちだったんですよね…今も?(あまり待ち合わせしないからわからない)

4.パラレル カラフル ダウトフル

今でいう「フェイクニュース」が飛び交って、自分自身が惑い闇堕ちしていた時に書いた曲です…💦

音的にはイントロのくわーん!っていうシンセをきっかけに作り始めた気がする。

当時愛用していたJUNOという鍵盤のオーケストラヒットを多用しつつ、まこと先輩のプリンスっぽいギター、マメヨシさんの控えめだけどうねりのあるベース、ちよのデータを整えてくださったSADAさんのドラムなどなど、サポートの皆さんに支えていただいたからこそできた曲です。

それにしても…なんちゅー声出してるんでしょうね、特に最後の方😂
もはや音程を完全に見失っちゃっているんですけど、当時は負の方向性に振り切ってしまうとちょいちょいあんな感じになっていました。
あれがわたしなりの若さの表現だったのかな、と思います。

5.midnight drive

終わりかけの恋と共に、無心でドライブする歌です。
…とはいえ、免許もってないので空想なんですけど(自転車族🚲)

あらためて聞いてみたらセリフが多くてびっくりしました!
globeが恋しかったのかな…。

そして脱力したメロディラインやボーカルを研究している最中だったのだと思います。

テンポは変わらないけど、少しずつ体温が上がっていって加速していって静かに盛り上がっていく大人の曲にしたかったのです。

今ならもう少しこの世界を表現できそうな気がするけれどどうかしら。

6.roll player

interludeっぽい役割を背負った、静かな表題曲です。

「村人その4」的な人生を送っているわたしではありますが、出会った人ひとりひとりとの関わりの中で変化する配役=ロールはわたしだけにしか演じられないものだなと思いながら、普通の人が主人公のロールプレイングソングを書きました。

このLRに揺れるエレピが大好きで、今も時々使っています。

そして「role」ではなく「roll player」という造語にした理由を歌詞後半で感じ取ってもらえたらとても嬉しいです!

回転扉のように、くるくるとまわっていく世界と役柄。

7.アイム ユア ウンメイ

わたしはあなたの運命の人です」と言い切ってしまう、自信たっぷりな女の子の曲です。

わたし自身は豆腐…いや、液体メンタルなので理想を妄想しながら作りました!

たしかイントロのコーラスをきっかけに作り始めた気がします。

そしてこの曲もやたらとセリフが多いですね…声が消えて、苦手分野のトラックだけになるのが本当に怖かったんだと思います。

今ならがっつりセリフ削っちゃうところですが、せっかくなのでそのままどうぞ。

8.海に眠るヒカリ

祖母が住んでいた高知県、四万十川と太平洋が出会う河口の町を思いながら書いた曲です。

小学校低学年の夏休みに2~3回行っただけなんですけど、東京しか知らなかった少女にとっては全てが新鮮。

当時も今も、過去と現在と未来を繋いでいくような曲を作るのが好きだったみたいです。

実は歌パートよりも、後半の長い長いコーラス入りアウトロがこの曲の主役だったりします。

アルバム全体をサポートしてくださった先輩方に加え、この曲では友人の宇佐美くんが後半のコーラスに参加してくれました。

9.あした、夏がおわる

わりと早い時期…2009年の夏ぐらいに完成していた曲です。

せみおとせみこの物語」がテーマで、まこと先輩がイントロにセミ的なギターを入れてくださいました。

せみこが動かなくなったところから始まるこの曲を聞くと、道端のセミ爆弾もいとおしく思えるようになるかもしれません。

10.survivors, again

歴史の教科書に載るような事件・事故・災害って、実は数年ごとに起きているな…でもなんでだか今も自分たちは生き残ってこられているなと思いながら書いた曲です。

サバイバーになったのは本当に単なる偶然。
だけど次のアクシデントの時にまたサバイバーになれるかはわからない。

既出の『瞬』という曲をポジティブ変換した感じです。

サビの歌詞は活字化するのが難しかったのですが、口から出てきた呪文をそのまま採用しました。あげあげ。

11.▷save

いったんセーブ=保存、ということでこのアルバムは終わります。

1時間ぐらいでさささっと作った温度感低めのトラックなのですが、ミックスのNaoki Itaiくんのおかげで心地良くクールなトラックに仕上がっております。

現在のNaokiくんは2020年代のJPOP界隈を代表するプロデューサーさんですが、10年前は「経験を積みたいからミックスやらせて」と言ってきてくれて、#1~11のちようたをかっこよく整えてくださったのでした。

ちなみにLv25シリーズの勇者などのギターを弾いてくれたのも当時ギタリストをお仕事の主軸にしていたNaokiくんです。
そして今もお世話になりまくっております…!!!

12.なつもよう

アルバム購入者+αの条件をクリアした方だけにお渡ししていたボーナストラックです。

翌年の2013年に歌い直したものをYouTubeにあげていたのですが、そのムービーに歌詞を足して再アップします。

祖母が100歳目前で亡くなったばかりの頃だったので、若き日のおばぁとかわいこちゃん(自称)が間奏に出現します。

某野球×恋愛マンガが大好きだった子どもの頃の夏休みと、大人になって迎える夏の光と影のようなコントラストを描いてみました。

そして2023年verでは歌(声)とストリングスをアップデートさせてみました。

おわりです。

時代感や未熟さを感じさせる楽曲も多かったかもしれませんが、あの頃だから書けた曲、出せた声、歌詞、そして今のわたしに継承されているものなどなど、少しでもおもしろがっていただけたなら嬉しいです。

さて、わたし自身もchi4チャンネルも通常運転に戻ります。

昔のオリジナル曲シリーズを視聴してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

(2023年追記)
…という文章を昨年YouTubeで公開した当時書いていたのですが、すっかり忘れていました💦
今更ながらアップします!

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