見出し画像

インド旅③ガンジス川と死への考え、オレンジ集団

インドで何が1番記憶に残っているか、と言われるとわざわざ1本記事を書きたくなる「寝台列車」。インドの洗礼を1番浴びたのはこの寝台列車ではないでしょうか・・・けどどこでも寝れる私、爆睡でした。


ガンジス川と火葬場

インド旅行で何を1番見たかったのか、それはガンジス川でした。
バラナシに到着したのは夕方だったので、初日は夕食だけ食べに行き翌朝からガンジス川の観光をしました。
その時、ガイドさんに教えてもらった「カーンワル(Kamwar)」というお祭りのこと。オレンジ色の服を着た天秤棒を担いだ人がガンジス川で聖水を汲みに歩いて来るんだよ~と。なんだかいい時期に来たみたい。楽しみだな。

早朝のガンジス川と火葬

早朝のガンジス川は人が少なく、落ち着いていました。
死体を流すガンジス川、なんていうことを知っている方は多いでしょう。それはなぜか?なぜ流すのか?

ヒンドゥー教徒は人が亡くなると火葬をし、その遺骨をガンジス川に流します。 聖なる川であるガンジス川に流すことによって、罪も洗い流され、苦しい輪廻を繰り返すことなくなる。ヒンドゥー教徒にとって夢であり、最高の幸福と言われているそうです。

ただ最近はこの火葬でさえも貧富の差が著しく出ているそう。
もちろん火葬も無料ではありません。遺体を十分に燃やす薪の分のお金を払えず、十分に火葬ができないままガンジス川へ流すこともあるそう。

正直、死のについて考えたことなんてなかったけれど「死んだあとにガンジス川に流されることが最高の幸福」と聞いてすごく刺さりました。だって死に幸福なんて紐づけたことがなかったから。

沐浴

朝でも多くのヒンドゥー教徒が沐浴をしていました。これは全ての罪を洗い流すと言われている。そうだ、ガンジス川は聖なる川であり聖水なのです。
祈りをささげている人、沐浴している人。なかなか宗教観って私たち日本人には理解が難しいことがあると(私は)思うけれど、それを目にしていかに言語化できない感情が生まれてきました。よくガンジス川で泳いだ!とYoutubeなど撮ってる?観光客がいるけれど、色んなことを理解した上でやってほしいな、と思った瞬間でした。

オレンジ集団に遭遇!

ガイドさんから聞いていたカーンワル。車に乗っているとオレンジ色の服を着た天秤棒を担いだ集団に何度も遭遇しました。ここまで歩いてきた彼ら、なのに足元はビーチサンダル。嘘でしょ。

そして驚いたことにこの天秤棒は地面に降ろしてはいけません。なぜか?それは彼らが組んでいるのは聖水だからです。

そして特別に設置されただろう休憩所を見かけます。しかも結構立派なの。
そこで休憩したり、食事をとったりするそう。天秤棒を地面に置かないよう置ける物(説明難)もあったり。

私もガイドさんと歩いていると、目の前にオレンジ集団(カーンワリヤー)が!何か掛け声をしながら歩いていました。年齢は10後半~20代ぐらいかな?勢いがあって、圧倒。なんていうか、人間の情熱?を感じた。

理解はしなくても、知ることが大切?

今まで30カ国近く旅行をしてきた私。
イスラム教やキリスト教については実際に肌で感じたけれどヒンドゥー教は今回のインド旅行が初めて。
宗教と聞くと難しく、どこか怖いといったイメージを持つ人が多いけれど全ては宗教に繋がっていたり、私たちが美しいと感じる歴史的建造物は宗教に関連していたりしている。

理解は難しい、なんなら100%理解するってできないのかもとすら思う。けど理解はしなくても、知ることが大切なんじゃないかなと思った。
知ることで相手を、その文化を、文化や慣習に対して尊重が生まれる。

だから旅ってやめられないな~~~なんて思いながら夜行列車に乗るのでした。この時は知らない、想像以上の寝台列車を。

いいなと思ったら応援しよう!