【体験談】小3でオルソケラトロジー始めます
長女(小3)がオルソケラトロジー(※)を始めるため、その体験談です。
オルソケラトロジーを始める経緯から初回診察を終えるまでの様子を今回、ご紹介します。
眼科医に勧められたけれど、始めようか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
【注意】
オルソケラトロジーは全額自費の自由診療です。
そのため医療機関により金額や検査の手順、治療計画に違いがあるかと思います。
正確な内容は担当の眼科医にご確認くださいますよう、お願いします。
長女の視力
裸眼視力は、2024年1月時点で両目とも0.1です。
2022年、小2の4月に学校の視力検査で引っかかり、目薬やワック(※)で経過観察。
しかし効果が得られず、小2の1月からメガネをかけ始めました。
小2の1月時点での裸眼視力は、0.4ぐらいだったかと思います。
2023年、小3の4月の視力検査でまた引っかかり、メガネを作り直しました。
メガネをかけ始めたころは授業中だけの使用でしたが、小3からは1日中かけています。
眼科医からの提案
2023年12月。
4月にメガネを作り直して半年以上経ち、念のため視力検査をしに眼科へ。
結果は、4月よりも視力が下がっていました。
そのときに「全額自費になるけれど、オルソケラトロジーという治療方法があるよ」と担当医から教えてもらいました。
提案されたオルソケラトロジーには、メリットが3つあります。
運動が好きな長女の場合は、メガネがないほうが自由に動けそうな気がしました。
デメリットを挙げるとすれば、3つ。
しかし、デメリットよりも視力低下を抑えるメリットのほうが何倍も大きく感じました。
私は視力がとても悪く、小学校入学前からメガネをかけています。
成長ともにどんどん低下し、小学校卒業する頃には視力が0.01にまで下がっていました。
視力低下に歯止めが効かないことで不安いっぱいになり、泣いた日もあります。
視力低下で悩んでほしくない。
長女もこれから視力がもっと下がる恐れがあるからこそ、少しでも抑える治療があれば受けさせたい。
そう思い、オルソケラトロジーを受けようと決めました。
オルソケラトロジーは始めようと思っても、即スタートできるものではありません。
「そもそもオルソケラトロジーができる目なのか?」をチェックする必要があります。
すぐには検査ができないため、来院予約を2024年1月9日に入れて帰宅しました。
初回診察
2024年1月9日。
受付〜会計まではなんと2時間かかりました。
予約時に「時間がかかりますよ」と説明を受けていましたが、本当に時間がかかるものなんですね。
待合コーナーと診察室を何回、行ったり来たりしたことか。
わが家の場合、初回診察は以下の通りに進んでいきました。
ここでは、「レンズを目につける(試験装用)」と「看護師による説明」、「レンズを外す」、「会計」の4つの工程をご紹介します。
私自身、事前に何をするのか分からず、不安だったものをピックアップしました。
レンズを目につける(試験装用)
オルソケラトロジーで使うレンズを目につける工程です。
レンズはハードタイプなので、目につけると違和感があります。
まずは、違和感を減らすための目薬を両目に。
目薬は少ししみるようで、長女は少し嫌そうな顔をしました。
看護師がレンズを指に乗せ、長女の目にレンズをつけます。
実際に治療が始まったらレンズの着脱は親がする(!!)ので、つけ方のコツを教えてもらいました。
レンズをつけると痛がるお子さんもいるそうですが、長女は特に痛がる様子はなかったです。
ただ、かなり違和感があるようで長女は目を開けられません。
「目を開けると何か(レンズ)が動くから、コロコロして変な感じ」と話していました。
レンズをつけた状態で、待合コーナーで15分ほど様子を見ます。
長女は目を開けていられないので、抱きかかえて移動しました。
看護師による説明・治療計画
待合コーナーで少し待っていると、看護師から声がかかりました。
試験装用で目を開けられない長女を抱きかかえて、待合コーナーから説明を受けるためのスペースへ移動。
看護師から今後の治療計画の説明を受けます。
②で50,000円、⑥で80,000円支払います。
オルソケラトロジーを中止する場合は、⑥の80,000円は不要と説明を受けました。
看護師による説明・レンズのケア方法
年齢的に長女がレンズのケアをするのは難しいため、親が洗浄や管理をします。
レンズの洗い方やケースの使い方を看護師に教えてもらいました。
【使用するアイテム】
【レンズのケア方法】
レンズを外す
試験装用をして医師の診察が終わったら、レンズを外します。
外すときに使うアイテムは、スポイトです。
【スポイトの使い方】
取る様子は見ているだけで怖いのですが、意外にも長女は怖がる素振りが一切ありません。
怖がる怖がらないは、個人差がかなりありそうです。
長女は怖がる素振りは見せませんでしたが、実際は少し怖かったようです。
ただ、「つけたものは出さないとダメでしょ?」「毎日頑張ったらメガネなしになるんでしょ?」と自分で自分を納得させていたように見えました。
実際に治療が始まったら、親がこれ(取り外し作業)をするんですよね…。
会計
すべての検査工程を終えたら会計です。
自費治療なので、診察代を支払います。
長女の感想
レンズをつけるのと外すのはちょっと怖いけど、それをすると昼間はメガネが要らないんでしょ?
じゃあ、やる。
目に入っているのは何か変な感じはするけど、夜寝るときだけだからできる。
でも、レンズをつけたら目が開けられないから、抱っこしてベッドまで連れて行ってほしい。
なかなか頼もしい感想をもらえたと思ったら、最後に少しだけ長女の本音が聞けました。
オルソケラトロジーの初回診察を終えて
眼科医は、長女が小2の時点では「オルソケラトロジーっていうのがあるんだけど…今だとちょっと早いかも。もし始めるなら小3か小4かなぁ」と積極的には勧めようとしませんでした。
全額自費の自由診療だからこそ、先生の方針が出やすいかもしれません。
長女の場合、小2でメガネをかけ始めたばかり。
どれくらいのスピードで近視が進むのかは分からない状態です。
視力低下の度合いが分からず、「もしかしたら急には下がらないかも」と期待していた私は、全額自費の治療をしたいとまでは思いませんでした。
私の期待とは裏腹に、徐々に下がる長女の視力…。
小3の12月の診察で「あぁ、どうしよう」と焦る私の表情を見て、眼科医からオルソケラトロジーの提案がありました。
「今やるならちょうど良いタイミングな感じはするけど、どうします?」の一言で背中を押されました。
自由診療なので、もちろん「絶対やりなさい」のような強要は一切ありません。
治療をするしないを決めるのは患者側です。
成長期になると、私が経験したようにどんどん視力低下が進むはずです。
おそらく、視力低下に悩む時期がいつかはやって来るでしょう。
「近視がそれほど進んでいない今」からオルソケラトロジーを始めようと決めました。
初回診察に1時間半〜2時間はかかると聞いていたものの、「そんなにもかかるの?」と半信半疑。
実際に診察を受けて、たくさんの検査や待機時間があるため、本当に2時間もかかるんだとわかりました。
次回の通院でするのは「レンズ受け取り・着脱練習」です。
「1時間半程度はかかるかも?」と看護師から説明がありました。
私が長女の目にレンズをつけたり外したりする練習をします。
これに時間がかかるそうです。
次回以降の様子も随時、ご紹介しますね。