うそを嘘であると見抜けなくても疑う癖をつけよう
こんばんは。
にんにく臭もおそらく取れてきた頃なので更新しようと思います。写真はこの記事と一切関係がありません。
新型肺炎がトイレットペーパー、ティッシュペーパー、生理用品、おむつ等の生活必需品にまで影響を及ぼしています。店頭からこれら紙製品が品薄状態になっていると報道がありました。実際に近所のドラッグストア、スーパーでも売り切れもしくは在庫わずかとなっていました。早くもフリマサイトなどで高額転売も見受けられるようです。
原因はネット上で「マスクと同じ原料を使っているからトイレットペーパーが品薄になっている」「製造元の中国から輸入できなくなる」というデマが拡散された為。
しかし、このデマは全く持って事実無根。経済産業省HPにおいて下記の通り記載されています。
SNS等において、トイレットペーパーやティッシュペーパーが不足するとの情報が広がっていますが、これらの紙製品は、現在、通常通りの生産・供給を行っています。原材料調達についても中国に依存しておらず、製品在庫も十分にありますので、需要を満たす十分な供給量・在庫を確保しています。安心して落ち着いた行動をお願いいたします。
出典:経済産業省ホームページ
また、Buzzfeedでは元ツイートのファクトチェックを行っています。
新型肺炎の詳細も分からず混乱が続く日々ですから、不安になる気持ちは非常によく分かります。ですが、元ツイートの信ぴょう性を調べもせず、デマを真に受けて買い占めした人々、もしくは人々の混乱を予測して転売目的で買い占めした人々がいることを残念に思います。
「うそをうそと見抜けない人には・・・」という有名な言葉がありますね。誰もが専門知識を持っている訳ではありませんから情報の確かさを自分だけで判断することは難しい。だからこそ分からないことをすぐに「調べる」ことをすべきではないでしょうか。
ご存じの通り、1973年にはオイルショックをきっかけとして紙不足の噂が流れ、日本全国でトイレットペーパーの買い占め騒動が発生しました。紙が不足する!というのは実は勘違いで、情報がめぐりめぐって起きたいわゆる集団パニックだそうです。
私は当時を知らない世代ですので個人的な見解ではありますが、当時の情報取得手段は今よりずっと限られていた為、誤った情報を入手したときに調べる手が少なく、デマに振り回されても仕方のない状況だったのかなと思います。一方、現代はあらゆる情報にアクセスできるインターネットがあります。情報入手も容易で、かつ情報発信も簡単にできる。情報発信が誰でもできるということは、ずぶの素人が知ったかぶって情報を流している可能性もあります。人々に混乱が生じるのを楽しむ悪質な発信者もいるかもしれません。
「このサイト、報道機関の発信内容は必ず正しい」なんてことは言えません。まずは情報を「疑う」癖をつけることから始めませんか。今回の件で言えば、日本で流通しているトイレットペーパーの主な生産場所や、マスクとトイレットペーパーの原料の違いは調べられるはずです。私のブログを含めて、他人が発信した情報を鵜呑みにせず、自分から情報根拠を探すだけでも違います。
偉そうなことを言っていますが、私も情報根拠を探すのがインターネットのみになっていることを自省して、あらゆる情報手段を積極的に使っていきたいと思います。
ちなみに、経済産業省より普段から1か月以上のトイレットペーパーを備蓄するよう呼びかけられています。国内生産の4割が静岡県の企業に行われており、東海地震等で静岡県が被災した際に供給不足が起こる為とのことです。
生活必需品は皆で分け合って使用するものです。デマに振り回されず、自分や家族が必要な分だけ買うようにしましょう。
【本日の一言】
うるう年。2月29日生まれの方、4年に一度のバースデーおめでとうございます。
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