私が認知症になっても困らないために、今、出来ること100 その1
私が認知症の方と出会ってから18年が過ぎた。
満面の笑顔で、こんにちわ!と言った私に、その人は、こう言ったのだ。
どうしたん?なんで泣いてるの?
えっ?どうして?なんで分かるの?
そりゃ分かるよ。
その瞬間、心の中の何かが、外れて、涙が溢れてきた。
そう。心の中は、もやもやでいっぱいだったから。もうヘルパーの仕事はしない。辞める!と決めていた、そんな日のこと。
それから、18年。
ひたすら、介護職として走ってきた中で、ぼんやりと決めたことは、
介護をしている人達が、ホッと出来る場所を作りたい。認知症になっても困らない地域を作りたい。
本当にそう思ってきたのだけれど、
この本を読んで、愕然とした。
あっ、私。自分が認知症になるとは思わず、認知症の人を助ける側だと思っていて、
なんてこった。
えらいっこちゃ。
なんだ、私が、誰かのためにと思って考えていたことは、自分の居場所を作るためだったんだ。
だから、私。
今日から100日で、自分が認知症になっても困らない工夫をしていくことにした。
ひとまず、1日一工夫。それを100日なので、100の工夫をやってみようと思う。
私が困らないために。娘たちへのメッセージ。周りの人たちへのメッセージ。
その1
私が認知症と診断されたら、まず読んで欲しいのは、この本。
認知症と診断されたら、どんな風に、接したらいいのか分からないと思うから、この本のリアルな声に耳を傾けて欲しい。
認知症と、診断されても、その日から、何もかも出来なくなるわけじゃないから。
だから、
私の自由を奪わないでね。
お願いね。
私が認知症と、診断されたら、まずして欲しい事その①丹野さんの本を読んでね。
お気に入りの本だけを並べれるように、本棚の整理を100日の間にやってしまおう。