スマホを操る天才児という誤解
年長(5~6才)のお子さんを持つ方とお会いした時のこと。
大人たちの話に飽きてぐずり始めたお子さんにスマホを渡す親御さん。スマホを受け取ると嬉々として何かのゲーム系アプリで遊び出すお子さん。
親御さん、すかさず
「あらー!! あなた自分で操作できてるわねー、使い方覚えているのねー、すごいわね云々」
わたしたち(大人複数名)の方をチラチラ見ながら大げさに褒め称える。
虚ろな目でスルーするわたしたち全員。
というとんだ茶番な展開がありまして。
「いや……えーっと……スマホって0~1才の赤子でも操作できるように作られているから。すごいのは赤子でも操作可能な機器を設計した大人であってあなたのお子さんではないでしょうよ」
だなんて興醒めなことは言えないわけです。だからと言って「うわー、本当にすごいねー、自分で操作できるんだねー」だなんて思ってもいない賞賛の言葉を口にするわけにもいかず。そんなこんなで全員白目を剥いてスルーするしかなかったのですが。何故に「うちの子すごい」と脳内変換されてしまったのか謎すぎます。これも愛のひとつの形ですか。
それにしても。発明した人すごいな、としみじみ思うわけです。スマホやタブレット端末を乳幼児がフツーに操作していますよね。機内や電車内で取り憑かれたように静かになっているし。あんなうるさい盛りの乳幼児がですよ。直感操作、おそるべし。
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