それでも私がオーストラリアに住む理由
12年前の昨日、私がオーストラリアに来た日です。
そして、今日から13年目に突入します。
知り合いもいない、言葉も全然わからないところにハサミ一本、持ってよく来たなーと思います。
私の日本脱出計画には実は続きがあって、
「アメリカで美容師をすることは無理だな...英語を勉強してから、アメリカに行こう!そして、そこで出会った世界中の美容師と友達になって、今年はNYでヘアーショーがあるから、仕事で来ない?と言われるようになりたかった。美容師として世界の色んなところで仕事をしたかった。来年はパリであるから、パリ集合ね!!という夢を持っていた。」
そして、まず最初の壁は英語だった。
1番最初に行った海外オーストラリア、当時18歳。その時は知り合いを訪ねていきました。その時のオーストラリアの印象はというと...
✅ビーチでは体型を気にせず、ビキニ。
✅おじいちゃんとおばあちゃんで手をつないで散歩
これってめっちゃ良くないですか?
太ってるのなんて気にせず、ビキニ姿でビーチを楽しんでる。
ここは他人の目なんて気にしなくていいんだ。そして、だれも他人のことなんで気にしていないんだ。だから、自分の好きな水着を着てビーチを楽しむことができる。
おじいちゃん、おばあちゃんが手をつないでるのだってそう。
こんな年になっても、ずっと二人仲良くいられるなんてなんて素敵なんだろうって思いました。
それから、月日が流れて実際に行く場所を決めないといけないときがやってきました。
私はオーストラリアに行きたい。
オーストラリアに上記のような印象を持っていたので、決めました。
来てからは、色々とありました。
悲しいこともつらいことも楽しいことも面白いことも、全部含めて今があります。
保険に入っていなかったり、英語がわからずバカにされたり、朝4時から農業したり、アジア人だからと言って差別を受けたり、ハンパなくかかるビザ代、毎年上がる物価、日本食が恋しかったり、お風呂にゆっくりつかれなかったり...
他にもまだまだあるけど、
いいところもある。
公園が多かったり、子育てしやすかったり、英語教育が将来的に役立ちそうだったり、英語だから嫌なことは聞こえてこないし、色んな人と出会えて話をして、考え方を共有できたり、1年に1回3週間の休みがとれるし、周りの人の目を気にせずに私らしく生きていける。
だから私はここにいる。
私の【日本脱出計画書】を進めるなら、
第一の壁 英語 Clear!
第二の壁 アメリカ Not Clear...
第三の壁 世界各国 Not Clear...
今の現状はこんな感じですが、この計画書は17年前に立てたものになるので、少し修正しようかな...と思っています。
まだ、明確に修正案はありませんが、過去の自分が立てた目標(夢)に向かってまっすぐに走り、その結果...
私はオーストラリアに住んでいる。
それでいいんじゃないでしょうか。
第三の壁はクリアしなかったけど、オーストラリアに住んでいることで、世界の美容師と繋がることがあります。
日本、イギリス、ニュージーランド、カナダ、シンガポール、台湾、ベトナム、ドイツ、カンボジアなどで美容師をしてきた人と仲良くなったり、そこであった貴重な経験談を聞くことができました。
その話は子育て中の母親になった私にとって、とても魅力的で興味深々でした。
でもたまーに日本にいる家族や友達に会いたくなったりするけど、私は私らしく生きられるオーストラリアでこれからも生きていこうと思います。
日本から、駐在で旦那の付き添いで一緒に来てる妻。そんな方々とも友達になることもあります。
日本の名だたる商社や大企業の夫を持つ、奥さま方、私が日本で住んでいるときはきっとお近づきにもなれなかったであろう、その方たちと話すことがあります。
日本とオーストラリアでの生活どっちがいいですか?と尋ねると80%くらいの確率でオーストラリアと答える人が多いです。
そして、中にはオーストラリアに永住するつもりで、色々と情報集めをしたり、会社と交渉したりする方々もいました。
逆に日本がいい!!日本に帰りたい。そして、1年のうち2~3回は日本に戻るという方もいました。
日本でいう勝ち組とよばれる人たち、東大出身の人や大手企業に勤めてる方やその奥さま方。日本では出身校や学歴で何かが決まったりしますよね...
でも国を出て、異国の地で生活をしていると、そんなことは全然関係なく仲良くなれます。不思議なもので日本人というフラットな立ち位置になります。見上げることも見下げることもなく、異国の地で子育てをしている同志という仲間意識が芽生えます。その、輪はすでに日本に戻った人たちの間でもあるみたいです。
何がいいたいのかというと、今いる場所で最低、最悪の状態でなかなか負のスパイラルから抜け出すことができない人は、自分のいる環境をかえてもいいのかもしれませんね。今は少しむずかしいけど、このおかしな状態が落ち着いたら、少しづつ前向きに歩んで行きたいものですね。