女に生まれた私に選ぶ権利はあるのか?
オーストラリアに移住してきて、13年目。日本人美容師夫妻と8歳、6歳、1歳の3人の男の子を持つママこと、モンブランです。
今日はとてもいい天気です。そして、少しづつ温かくなってきました。お散歩も気持ちよさそう。
昨日は天気が悪かったので、お散歩は行けませんでしたが、今日はパパとけんちゃんはいつものコースに出かけました。
ここで、重大発表があります。
モンブラン家メルボルンから前に住んでいた、クイーンズランドにお引越しかも!?
5年前クイーンズランドのブリスベンというところに8年間住んでいました。私がオーストラリアで初めて住んだ場所。
もちろん旦那は美容室で働いていて、その頃は私も働いていました。車で3分の職場と隣は病院とスーパー。しかもそこから、車で2分の所に保育園、家から歩いて10分のところに小学校。という場所に住んでいました。
この環境全部手放して、モンブラン家は全く未知の場所メルボルンに引っ越してきました。
そもそもなぜ引っ越してきたのか?
旦那がこの場所に飽きたから。そして、シドニーでは日系の美容室がたくさんあるけど、メルボルンには日系の美容室があまりなく、実家のブリスベンに帰ってきたときに髪の毛を切りに来てくれているお客さんがけっこういました。
それから、ボスと旦那でメルボルンの市場調査をして、物件を探して、やってみようということになって今に至ります。
7月に引っ越してきて、美容室がオープンしたのは10月。お店を始めるられるようになるまで、3が月。本当に色々あった。
お店の椅子1つ買うのに、朝から晩まで、北へ南へ西へ東へ。何日も何日も通って、現物みて、写真撮ってボスに送ってダメならまた次の店。了解を得るまでひたすら続ける。
シャンプー台もそう。足しげく問屋に通い、サイズを測って図面に書き下ろしてもらって、いざ着工となったとき、保健所から、ここは人が通るには、狭すぎるからといって、またシャンプー台を選びなおしたり。
床も土日にコンクリートを入れて、フラットにするから、ミキサー車が入る手配をしたり。実際床にコンクリートが入ってキレイになったと思いきや、重すぎると床が抜ける可能性があるから、調べてからじゃないとコンクリート入れちゃダメだったんだって。っていうのを後から知ったり…
実は、着工するまでが本当に大変だった。
図面を書いてもらってそれをオーストラリアの保健所にチェックしてもらうんですが、書いてもらったのが、ボスのお父さんの設計事務所だったので、それを英語に訳して、オーストラリアの基準に作り直して、工事してくれるところを3つくらい選んで見積もりを出してもらって、値段交渉や話し合いをして、決めたりと一緒にいるこっちがストレスでやられそう。美容師なのに設計や、翻訳とか畑違いのことをして、本業が発揮できない。その間、売り上げゼロ。しかし家賃は支払わないといけない。いち早くオープンさせなければ、どんどんお金が無くなっていく。
そんな状況から3か月後、やっとお店がオープンしました。
おかげさまで、たくさんのお客さんに来てもらって今までやってきましたが、このコロナ禍で、お店を閉めなければなりません。10月の26日からオープン予定。しかし、新規感染者数が減らなければオープンは未定。
本店はクイーンズランドにあります。
お店を辞めてメルボルンに残るか。
クイーンズランドに戻るか。
それは、私たちの自由ですが、旦那はクイーンズランドに戻ろうと考えています。
少し前は、今のお店を辞めて自分たちで小さく、地方で1からやってもいいかもって思っていたみたいですが、ボスと話をしているうちに、「こんなにも考えてくれてる」って思ったらしく、流れに身を任せようかなーと言っています。
私も10年以上は現役で美容師をやってきました。旦那は美容師としても尊敬できる人です。働き方やお客さんへの対応など、家では優柔不断ですが、一歩お店に入ると、ちゃんと美容師になります。旦那は23歳の時に一人でオーストラリアにきて、もうすぐ16年。カットも今のボスに教えてもらったといっています。お店の中の人間関係がぐちゃぐちゃになって、マネージャーとして、どうにか解決しないといけないときも、スタッフ1人1人の意見を聞いて、上から目線ではなく、色々ともがいてるのを隣で見て、私は何があってもこの人と一緒に生きていこうと決めました。
しかし、私は女です。美容師は男女関係ないといいますが、私は旦那みたいに一からお店を立ち上げることも、交渉することもできません。私が働いたより、旦那が働いた方が売り上げも上がるし、私が家のことをした方が、効率がいい。
私に選ぶ権利はあるのだろうか?
私の友達でも旦那の転勤でアメリカ勤務が決まったといって、不安だらけだけど、一緒についていくといってたママさん。
本当はオーストラリアに残りたいけど、旦那のビザが切れたから日本に帰らないといけなくなったといっていたママさん。
女性の人生はロマンティックだ。
娘になったり、母になったり、妻になったり、住む場所が変わったり、仕事が変わったり、自分本意ではないことが、自分の人生で起こることがある。それも含めて女性を楽しむことを大切だと理解しているが、そう簡単に切り替えられるものでもない。