出生前診断(NIPT検査)の結果が出るまでの12日間
私は1.5年の不妊治療期間を経て、@35歳で妊娠に至りました。
高校&大学の同級生が、同じタイミングで妊娠・出産をしていて、「出生前診断やったよー」という話を聞くコトが何度もあったので、自然に自分の中で”出生前診断”をするという選択肢が存在していて、当たり前のようにNIPT検査を受けるというスタートラインに立ちました。
結果私は、都道府県の認可病院にてNIPT検査を受け、「陰性」=99.9%の確率で胎児に染色体異常の可能性が無い、という結果だったのですが、
・どうやって病院を選んだのか?
・結果が出るまでどんな気持ちだったのか?
について、私もこのnoteでの先輩パパ&ママさんの情報を非常に参考にさせていただいたので、noteに経験値を+1できればと思っています。
■認可病院での検査を選択した理由
不妊治療の病院で妊娠を告げられた時に、医師に出生前診断をしたいのだけど提携病院等は無いのか?と質問をしました。そのときに医師に言われたのが、
「出生前診断をそもそも受けるのかどうか、結果が出たらどうするのか、しっかり考えなさい」
「(提携病院等は無いが)個人的には認可機関である大学病院等で検査を受ける事をお勧めする」
という事でした。
私が理解しているNIPT検査後に控えているステップは下記です。
NIPT検査を受ける
▼
「陰性」の結果が出る=ここで通常の妊婦生活に戻る
「陰性」の結果が出ない
▼
次の検査に進むか考える(後述のステップに進まない事も選択肢)
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確定検査と言われる、羊水検査や繊毛検査に進む
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染色体異常の確定検査結果が出る
▼
染色体異常が明確になった場合、妊娠を続けるか否か考える
▼
妊娠を続ける or 手術を行って妊娠を諦める
NIPTの検査が受けられるのが、通常10週目以降(ただし推奨は+数週の病院が多い)。手術の期限が母体保護法により21週目6日まで。となると、このステップを2カ月程度のタイムラインで乗り越えていかないといけないのか…と思い、調べながら愕然としました。
こんな心身共に負担が大きすぎるプロセスにおいて、専門家が最初から最後まで一緒に寄り添ってくれない状態は耐えられないと思い、
・医師によるカウンセリング
・医師によるエコー診断
・病院での血液検査
・医師からの結果説明
・病院での確定検査
・病院での手術
が全て一つの機関で受けられる、県営の小児保健医療センター(病院)で検査を受けることにしました。
☑ 胎児の性別が分かる
☑ 染色体異常も一部では無く全部の染色体異常が調べられる
☑ 検査の精度が若干良い
・・・という認可外のメリットも考えましたが、検査で染色体異常が見つかった後のステップを考え、認可施設での検査を行うことにしました。
■検査内容
まずは産婦人科で、高齢出産を理由にNIPT検査を受けたい事を医師に伝えて、産婦人科から県営小児保健医療センターに紹介状を書いてもらいました(県+隣接都道府県の産婦人科からの紹介状が無いとセンターでの検査が受けられない)。
産婦人科経由で、県営小児保健医療センターの予約を取り、妊娠13週目にNIPT検査を予約しました。
検査までに、NIPT検査の説明資料を読んでくるようにという事だったのですが、検査当日には、
・NIPT検査の理解度を試されるマークテストを受ける(夫婦それぞれで)
・医師からのNIPT検査の説明を夫婦で受ける
・医師によるエコー診断(30分以上細かくチェックしていただく)
・血液検査
を実施しました。
余談ですがコロナ禍で通常の産婦人科には妊婦のみでの受診となっているため、主人にとっての初めてのエコー体験になっていました。
■検査結果
結果は、Negative/陰性でした。
12日間の検査をまっている間、陰性の結果以外であればどうするのかずっと考え続けていました。
確定検査で染色体異常が判明した後で産む判断をした方の記事を何件も読み、主人とも何度も話をしましたが、コレだ!という結論は出せないまま検査の当日を迎えました。検査結果が出る前夜は、考え過ぎてしまって寝つけず朝方までグルグル、ずっとずっと考え続けていました。
何が怖かったのか振り返ると、「陰性」以外の結果が出る事に対する怖さももちろんですが、その先にある、もしかしたら自分が命の選別をする決断をする事になるかもしれない…という事が重すぎたのだと思います。
絶対的に正しいという正解など無い中で、自分と主人の2人でこんな重すぎる決断をしなければいけないのか、という重圧をこれまでの人生で味わったことが無く、ツワリで気持ち悪いのか考え過ぎて気持ち悪いのか分からなくなっていました。
望んだ結果だったので、安堵しました。
NIPT検査受けてみよ~と気軽に考えていたスタート地点で見えていた景色と、欲しかった結果をいただいたゴール地点から見える景色があまりに違っていて、安堵したのに肩の重さは取れない、とても不思議な感覚の中にまだいます。
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