突然の、緊急帝王切開オペ
2022.12.18が、初産の出産予定日でした。
妊娠前から登山を本格的にやっていた私は、妊娠中も運動は欠かさなかったですし、妊婦検診のたびに医師や助産師の方から「順調です」というセリフしか聞かず、
「不妊治療で妊娠するまでが大変だったから、妊娠と出産は穏やかに進めるように神様がしてくれたんだなー」
とノン気な考えで妊婦生活を送ってました。
出産予定日の2日前、最後の医師検診の日から、このノン気な考えが一変します。
緊急入院
出産予定日の2日前の医師検診で、院長先生から突然
「妊娠高血圧腎症を発症してます、この産院では貴方のお産はできません。今すぐに提携している総合病院の緊急外来に行ってください。先方の医師に話はつけておきます。」
「この病気は、本人に自覚症状はゼロな事がほとんどですが、危険な状態なので緊急入院の可能性も高いです。まずはすぐにこのまま緊急外来へ。」
と言われて、その情報を上手に処理することができず、心が付いていかない中で必死に頭を動かして先生の話をメモしていました。
尿蛋白が+2という値を付けてしまい、妊娠10カ月目で突然上がっていた(とはいえ許容範囲内だった)血圧の値も伴い、”妊娠高血圧腎症”と診断。
出産予定だった産院から、30分程度車を走らせて総合病院へ行き、”緊急外来”の看板を頼りに受付を探して、紹介状を渡して名乗ったら、
車椅子に乗せられてそのまま、緊急入院のための病室に入ることになりました。
陣痛促進剤▶緊急帝王切開オペ
緊急入院してから、改めて数々の検査を行い、自分の体を調べて”妊娠高血圧腎症”の進行状態や、胎児の状態を確認し、医師の判断で出産予定日の翌日の12/19までに自然に陣痛が来なければ、陣痛促進剤を打って経膣分娩での出産を行っていく。という事になりました。
12/19に陣痛促進剤をAM9時に点滴から入れて、陣痛が始まり子宮口が5~6cm開いていたPM4時を過ぎたころ、順調に胎児の心拍音をモニタリングしていた、ピッピッ…と鳴り続けていた機械が急に無音になり、医師の方が何人も私がいた分娩室に駆けつけていました。
相変わらず続く陣痛の痛みに叫んでしまいながら、医師の指示で体を左右に揺らして胎児のポジショニングを変えようと試みていましたが、
PM4:10 胎児の心音がモニタリングできなくなる
PM4:20 緊急帝王切開のオペ決定 → 手術室へ
(緊急帝王切開オペだったので全身麻酔となり、私の記憶はここで途切れます)
PM4:40 手術成功、無事に出産
というドタバタになりました。
麻酔から覚めたら、主人と赤ちゃんが病室にいて、朦朧としながら「あぁ…終わったんだなぁ」としみじみと実感したことを覚えています。
自然分娩で、近所の産院でお産に臨むつもりだったのが、出産予定日2日前に突然の総合病院への緊急入院からの最終的には帝王切開オペ。
その場その場で、医師の皆さんが適切な判断をしてくださり、無事に息子を世に送り出すことができた事に感謝しかないです。
自分の健康を過信してしまっておりましたが、自覚症状がゼロだっただけで、体内はボロボロだったようで息子を育てていた羊水にも濁りがあったと出産後に教えていただきました。もし医師の判断が少しでも違ってたら…と思うとコワイです。
これを教訓に、自分の身体ともっとキチンと向き合ってこれからも年を重ねて行かねば…と改めて思いました。