黎明期のOrthodox傑作選 07
William A. Shinkman
Deutsche Schachzeitung 1875
#3
1.Qd4 zz
1...cxd4 2.Rf7 Kc5 3.Rc7#
1...Kb7 2.Rf7+ Kc8 3.Qh8#
1...Kd7 2.Qg4+
2...Kc6/Kd8/Ke8 3.Qc8/Rf8/Qc8#
threatを持たないQ捨て!
Qc8やQh8でメイトになる面白い変化もある。
William A. Shinkman, Otto Wursburg
Densmore Memorial 1918-1920 1st Prize
#3
1.Bc6 zz
1...Qd8+ 2.Kc5+
1...Qd6+ 2.Kd5+
1...Qe5+ 2.Kxe5
1...f4 2.Ke4+
1...S~ 2.Ke3+
1...Bd3 2.Kxd3+
1...Qc3+ 2.Kxc3
1...Bc4 2.Kxc4+
※変化は代表的なもののみ列挙した
※黒の2手目以降は自明のため省略
白Kを8方向に動かすというTaskを実現した作品。このように限界を追い求めるというのは、19世紀にはあまり見られなかったスタイルではないだろうか。あまりShinkmanらしさはないが、配置は流石に洗練されている。なお共作者のOtto WurzburgはShinkmanの甥で、Shinkmanと同格の偉人である。
というわけでShinkmanはここまでとして、次回からそのWurzburg作品を見ていくことにしよう。