
「Fairy World」を読む(10)
第10回です。今回は軽いのが3つ並びました。
74番
Schach 2nd Prize 1968
H#2 2solutions
1.f4 d3 2.Bxd3 Bxf3#
1.Sf4 d4 2.Sxd4 Ba4#
同地点(f4)でのunpin、Pのsingle stepとdouble step、それを取った駒がpinされてのpin-mateという、2解での役割変換が完璧になされている。小品だが作者のセンスの良さは分かるはず。Qh7がBの働きしか出来ていないのは残念なところ。
76番
Boletim da UBP 1968
H#2 2solutions
1.Qc7 Re5 2.Sb7 Sxd4#
1.Qd7 Rf5 2.Sb5 Sa5#
白はwBが2枚ともpinされていて、パスが出来るならそうしたい状況。致し方なくRでBのラインを切ることになるため、先にQでself-blockしておく。双方のSの跳ね分けも含めてまずまずだと思うのだが、特に受賞していないのは不思議だ。
77番
Feenschach 3rd Honorable Mention 1968
H#2 2solutions
1.Bd6 Sf6 2.Be7 Se6#
1.Bd7 Se6+ 2.Kc8 Sd6#
Half-pinの初形からecho mates。なんとも言っても初形が美しい。佳作。