詰パラ715号
今日は2015年10月号を読んでいる。
この号(の結果稿)には、詰将棋史上に残る田島氏の4桂連合趣向があって、これ1作だけで他の作品を全て吹き飛ばしてしまうほどの迫力だが、今回はあえて7手詰だけを選ぶことにした。
まずは、半期賞発表のページの三輪作。
三輪勝昭
45龍、35桂、34龍、16玉、25龍、同玉、34馬まで7手。
2手目35とと移動合するのが自然に見えるが、36龍と捨てて58馬で早い。
なぜこれを引用したかと言えば、最近発表した自作と手順構成が一緒だったから。線駒の使い方がこちらの方が良い。参りました。
(参考図)自作
63銀成、54桂合、53龍、35玉、44龍、同玉、53馬まで7手。
武島広秋
69角、24玉、28龍、同馬、44龍、同銀、34銀成まで7手。
ラインを遮断してしまう紛れ×3。こういう作品は成立原理・アイデアを楽しむのが大事で、決して難易度の問題ではない。
梶下雄貴
27角、26玉、38角、36玉、47角、45玉、36角まで7手。
3作の中で最も7手詰としての意義が深い作品。
ルントラウフはまだまだ研究の余地がありそうだ。このテーマを駒種や矩形で区分して、それぞれの最高作を纏めた記事があれば便利だと思う。誰か書いてください。