発展途上国の人達が形から真似る習性を見てみよう

外国人が考えるバイクの形。

この鋼管フレームで作られた、溶接されたボディのバイク、本当に形だけのバイクです。

何が足りないのか?

一番に目立つのは、フロントフォークがリジッドフォークである事と、リアもリジッドで固定されてること。

こんなバイクでは、速度を出せない事を理解してない。

フロントのサスペンション・フォークのオイルを少し多めに入れただけで、フロントブレーキを掛けた途端に、バイクが前転してリアが持ち上がり転んでしまう。

速度を上げると慣性運動が働いた状態でブレーキを掛けると、力が逃げる場所がなくなり、バイクを前車輪の軸に重量が集中する。

支点を中心に重量が乗るので、リアが持ち上がり転んでしまう。

ガキの頃、前タイヤのブレーキハンドルで急ブレーキを掛けると、転んだ経験がある筈。

バイクレースでは殆んどの人が、前ブレーキしか掛けないけど、後ろブレーキを掛けると、ドリフトするみたいにテールスライドするので、スーパークロスのようなダートレース以外のオンロードレースでは、前ブレーキをメインに掛ける。

通常は、前6割、後ろ4割という風に、ブレーキ操作を学校や試験では出題されるけど、高速で走るバイクレースなどでは、前ブレーキを基本は使い、後ろは状況により使い分けるというのが、一般的なレーサーのスタイル。

後ろを使うのは、エンジンブレーキの利かない、2ストなどでは重要になるみたいだけど…

基本は、前だけで減速してリアが浮いてるというのが、高速時のバイクの姿勢なので、ある程度減速してないとリア・タイヤがロックして転倒する場合もあるので、フロントを中心に使う人が多いのだと思う。

テレスコピックフォークが、一般のモーターバイクには使用される。

オイルの量を微調整することで、減衰量を硬めに設定したり軟らかめに設定したりできる。

±5㏄前後で調整することで、衝撃を軟らかめに吸収したり、路面段差の少ないサーキットのような場所では、サスペンションの減衰速度を硬めに設定して、ノーズダイブしないように色々と研究されて来た。

一時期は、アンチ・ノーズダイブ機構という構造と取り入れたロードレース用のバイクもあった。

リアサスは、スプリングが見えている物が多いけど、フロントはスプリングを内蔵してるものが一般的。

動画のバイクでは、自転車と同じようにフロントフォークが、そのままリジッドフォークの作りになっている。

リアもリジッドなので、とても興味深い。

溶接が割れて、事故を起こす恐れがあるので、耐久性などは見てみたいよね。

発想は面白いので、amazon などで売られている、発電機用のディーゼルエンジンなどを搭載したモデルも見てみたい。

ちなみに、ロイヤル・エンフィールドのように、ディーゼルエンジンのバイクはあるので、402㏄のディーゼル発動機をそのまま使用したバイクなどは面白いと思う。

こちらは、325㏄のロイヤル・エンフィールドのディーゼルエンジンのバイク。

こちらは、ヤンマー製の650㏄のディーゼル発動機を搭載したモデル。

こちらは、米軍が採用してるカワサキ KLX110(650㏄)ディーゼルエンジンのバイク。

米軍は、ケロシンというジェットエンジンなどで使用する灯油の水分を少なくした燃料を艦船や軍用機、戦車にヘリコプターという感じで、燃料を統一する目的でディーゼル・エンジンを採用してる。

※ タービン・エンジンとディーゼル・エンジンの内燃機関は、燃料の選択肢が広い。

エンジンを単気筒にする事で、元々、悪路を走破する軍事目的の用途においては、高速移動で、最大時速80㎞/h前後の速度でしか移動できない場所が多い。

悪路を走破する性能に特化した用途に使用するので、制空権のある場所でしか行動しない、米軍の地上部隊ならではの用途に限られる。

バイクの使用目的は、2台一組で斥候せっこう(偵察)するのが地上部隊の任務なので、今後、日本でも同じように、燃料を統一する動きが見られると思う。

ケロシンは、ガソリンよりも爆発性が低く、揮発性も低いので引火の恐れが低くなる。

安全に燃料を管理し、長期で滞在する時の燃料の揮発による消失も減る利点がある。

ディーゼルエンジンでバイクを作るという考え自体は、将来的に面白いと思うし、300年後くらいに Dr.STONE のように、全ての人類が消滅した時に本当に役立つ内燃機関として、ディーゼルよりも理に適うエンジンはないという事を理解しておくと、将来、役立つ時が来ると思う。

ディーゼルの利点は、重油でも動くので、粗い精油方法でも原油を温めて浮いた黒い油分の重油で動かす事ができる点だったりする。

つまり、原始人に戻っても、燃料を選ばない動力機関として直ぐに活用できる点が、ディーゼルエンジンの良い部分だったりする。

実際に、てんぷら油で動かしてる人が居たりするけど、てんぷら油で動かした後は、石鹸のような成分が固着するので、メンテナンスが必要になる。

それでも動くのが、ディーゼルエンジンの利点ということ。

冒頭の動画のように、自転車のシャシーにエンジンを搭載したような作りの物でも普通に走行するということ。

こういう農機具として活用された、過去の小型特殊運搬車などの構造を見て理解しておくと、本当に社会が崩壊して何もなくなった時でも、一からやり直しが利く。

Dr.STONEでは、アルミニウムの原料を探すのにオーストラリアまで航海するけど、千空が使用した程度のアルミニウムであれば、福岡県や秋田県で見付かっているギブス石からもアルミニウムの加工ができる。

少ないアルミニウムの生産を行なうのであれば、ギブス石の産地を知っておくだけで、普通にアルミニウムは作れる事が理解できる。

石油に関しても関東の茨城県と千葉県の香取市の方が、約800年(年産5600トン使用時の換算で)使用してもなくならない石油と褐炭などの化石燃料が産出できる。

核戦争が起きたとしても世の中が滅ばない理由は、こうした資源のある場所を理解して、今あるエネルギー生産が国内の資源で何処まで可能なのかに委ねられる。

食料自給率が、実際には70%まで自給自足で賄えるので、豚肉の生産が可能な状況だけを確保すれば、九州の鹿児島県辺りの地域は、生き残れる確率が物凄く高い事が理解できる。

見よう見真似で物を作る事から始めてる途上国の人達のように、自分の知識や知見が彼等よりも劣ってる事を理解してる人が増える事が重要になる。

今の日本人の多くは、発展途上にある人達よりも一般人の知識レベルは、低レベルにある。

こうした運搬車のダンパーの構造や簡単な構造の機械のシステムで、仕事に役立つ物を生産する重要性に気付けたら、どんな悲惨な状況に陥っても復興する事ができるという考えに至ると思う。

ディーゼルエンジンのバイクを作るという、海外の発展途上を笑うのではなく、彼等の考えを見て、何が足りないのかを素早く見付ける事ができる人が増えれば、モノ作りの成長にも役立つようになる。

「人(他人)の振り見て我が振り直せ」ということわざがあるように、他人をあざけるのではなく、他人の失敗してる部分から、学び直すことが重要だという事を理解しよう。

僕らの指摘を見ることで、彼等も発展して行く。

キュニョーの砲車から始まった自動車の歴史から255年、私達の生活に車が欠かせない存在になり、大きな物流の革命を経て、今の私達の便利な生活が維持される社会が出来上がりつつある。

根本にある物を忘れない事が、人が発展する為の重要な鍵だと理解してる人が少ない。

挑戦を続ける発展途上の国がある一方で、衰退する大国がある事も理解しておこう。



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