Dr.STONEの作者が一番アホなのは、プラチナの探し方

殆んどの既婚者の多くが、プラチナの指輪を付けている。

都内の人間の指にハマっていたプラチナを探すのが、一番簡単にプラチナを入手する手段になる。

元々が海を埋め立てたコンクリート・ジャングルの東京が、緑に囲まれる事は殆どない。

宝島という皆目見当も付かない島へ渡るよりも、先に土に埋まってる人の指を片っ端から探した方が、100%効率よくプラチナの指輪を見付けられる。

つまり、結婚指輪を買った経験がない人の発想だったりするよね。

身近にダイヤモンド指輪は沢山あり、その殆んどはプラチナ製であり、金とプラチナは酸化しない事を忘れてるのだろう。

何故か3700年後のプラチナが風化した砂のような状態で、漫画の中では紹介されている。

もし原作者がアホじゃなくても、指輪の存在を作画の中でも用いてるので、多くの既婚者の指を見れば、殆んどの方がプラチナ製の指輪を付けている筈です。

指輪だけ流されるという事は、まずあり得ないと思うし、そんなに激しい気象条件化で晒されていたのなら、ほぼ全ての石化した人間が人間には戻らないだろう。

特に七海財閥の本拠地の土に埋まっていた人達の指を探せば、プラチナが嵌められてる可能性が高かった筈。

ストーリーに矛盾しか感じない設定になってる。

スターリングエンジンにしてもそうだけど、普通にスターリングエンジンでも効率の良い蒸気機関にするのが一般的だろう。

しかも外燃機関のスターリング・エンジンの燃料をガソリンにする必要性などない。

一番アホなのは、船舶用のガソリンエンジンで、これは、船外機などに使用する。

通常は軽油を使うディーゼルエンジンやA重油を使うディーゼルないしガスタービンの外燃機関の方を使うだろう。

過流ポンプ式タービンであれば、船舶用のジェット推進システムにもなる。

ジェットエンジンを船舶に搭載してるというのは、ターボファンエンジンを直接船の後ろに付けている訳ではない。

通常は、ガスタービンエンジンを回して発電した蓄電エネルギーを利用して電動のタービンポンプを動かし、ジェット水流で加速するのが一般的。

三菱重工でも同じような事を言ってるアホが居たけど、ガスタービンは発電用のガスタービンであり、内燃機関のガスタービンも存在する。

内燃機でも外燃機でもタービンを回すという発想自体は同じであり、エンジン内部に直接燃料を噴射する内燃機関はメンテナス効率が悪い。

外燃機関であれば、ただお湯を沸かして、湧いた湯気の通る導管をお湯を沸かした排気熱で炙れば、加熱水蒸気を当て風車(タービン)を回せる。

この辺の考え方は、原発や大型の火力発電と遜色がない。

発電機を回して得られた電力で推進力を得るポンプまたはスクリューを回すのが一般的。

パルスジェットの船を作る人が多いけど、普通に灯油ポンプの仕組みと同じで、人間が手でプッシュする赤い部分を加熱して、配管内の導線誘導で逆止弁を設ければ、一方向にしか水が流れないので、パルスジェットの簡易ポンプが出来上がる。

Dr.STONEのペルセウス号の速力は4ノットという事だったが、実際の現代の帆船であれば、平均14~20ノットの速度が出せる。(風力に影響される)

この20ノットという速度も30年以上も前からのものなので、現在の最高の速度は、51ノットという、とんでもない世界記録を持ってる。

アメリカズカップなどの高速艇だと思われるけどね。

機帆船(汽帆船)の速度でいうと、4ノットはあり得ない。

帆船自体の速度であれば、4ノット程度だろう。

千空の知識レベルだと、精々、パルジェットタイプの PONPON ジェットを作れるかどうかのレベル。

むしろ PONPONジェットの方が、メンテナンスも楽だし、無駄に蒸気機関を作るよりもマシかも

原理は、丸っきりパルスジェットの作りです。

捻りのないポンプの応用方法ですね。

本来は、給油ポンプ型の仕組みにすると及第点なんだけど、昔の人達は考えが古いので、スターリングエンジンの活用方法が間違ってる。

給油ポンプというのは中の空気が抜けて、一方向に水流が流れる事で負圧吸引が発生して水が流れる仕組みであり、熱で温めて負圧を上げれば、ラムジェット・エンジンと同じような水圧の噴射で推進する事ができる。

ロケットも同じラムジェットの仕組みを使って飛ぶので、その辺のことは作画内で余り説明されてなかった。

圧による配管の割れなどが生じるので、定期的なメンテナンスが必要になる。

また、Dr.STONEでは、船の剪断力に対する考えなども考慮されておらず、本来必要となる応力に対する考えが全くと言って皆無。

一応、タービンも付いてる事は付いてるけど、大気圏に出るまでのロケットの部分は、ほぼラムジェットが基本的な作りになってる。
※ 現在は、スクラムジェットが一般的。

ロケットを専門に扱うという風に考えてる割りに、ジェットを船の推進力に活かすという考えがない。

発電機にしても、タービンを発電に使うという発想がないのも残念。

どうでも良い部分は、きちんと説明されてる割りにドローンなどが登場したり、大型無線機のバッテリーが重かったり、全てチグハグなのが Dr.STONE の作品の出来の悪さ。

つまり、マンガだという事です。

もし、千空が機帆船(汽帆船)を作ったのであれば、蒸気機関車のエンジンが縦に立ったような作りのエンジンを作る方が無難な作りになる。

船舶用であれば、蒸気機関車の先頭の蒸気機関の部分を複数個並列に並べて、ポンプジェット式の推進にした方がバウスクリューを取り付ける必要もなくなる。

ジェットで方向転換できるなら、ハリアー戦闘機やV-22オスプレイなどが持つ、リアクションバルブで水圧で方向転換させれば、回頭性も良くなる。
※ タグボートが不要になる。

ジェット水流でバックする場合は、ジェット機のエンジン・リバーサーと同じ仕組みを利用して逆噴射を利用してバックする。

NATOの旧主力戦闘機トーネードのリバーサーは、着陸時に逆噴射をブレーキとして活用する。
船舶は、この機能でバックできる。


Dr.STONEでは、意外と機能面の事は、考えられていない。

明らかに航空機が飛べるほど長い船体さも持っていない筈だし、甲板の強度が木造船で耐えられない。

2/4の木枠の筋を70㎝以上組んで枠の強度を複数の枠で支えないと飛行機の着艦自体で船体に穴が開く。

千空は、トウモロコシを求めて、いきなりコーンシティを作るという発想になるんだけど、普通に沖縄や台湾でサトウキビ畑のサトウキビからアルコールを作った方が効率も良いんだよね。

原作者の稲垣理一郎氏がGPSと言ってるものは、ビーコンというものであり、ビーコンさえも知らない人がGPSという風に作中で話を進めている。

通常は、短波または中波を利用するので、宇宙には電波は届かない。

中波はAMラジオなどで利用される電波帯域であり、夜になると短波と中波は通信感度が良くなる。

普通は、どの種類の電波を使うのかも分かってないので、宇宙から短波や中波に対し、長波や超長波の電波を被せるという事はあまり考えられない。

短波は電離層にあたって地球内を反射して回るので、人工衛星などを介さずに地球の裏側の人達とモールス信号などで交信できる。

300トン以上500トン未満の 3級船舶海技士資格が必要な船舶の無線通信士は、総合無線通信士3級以上の資格が必要。

モールス信号を打てるのと聞き取る能力が必要になる。

宇宙から短波や中波の帯域に対し妨害電波を出そうと思っても、電離層で邪魔されるので、Dr.STONEのような月からの妨害電波はキャッチされない。

初期の800MHz帯の携帯電話など雑音が多くて聞き取れなかった筈。

逆に、遠くに離れても雑音はするけど、通信が途切れることはない。

モーターボートにガソリンを使ったスターリング・エンジンのうんちくを垂れる部分の描写があるけど、普通にウォーター(ポンプ)ジェット推進にしてれば、スクリューの加工も不要だったと思うし、知識がない事もバレなかった。

2ストロークの船外機じゃないんだから、ガソリンを入れる理由が理解できないし、復活液を最初に作るために宝島という発想自体がアホ過ぎる。

最初に人海戦術でプラチナを集めるのであれば、石化した人の指を探した方が、100億%効率が高い。

一時的に指を折ってプラチナの指輪を外したとしても、後で取り付ければ済む。

150人分の小便や糞尿からアンモニアを採取して、プラチナで電気分解からの一酸化窒素を作り、一酸化窒素から二酸化窒素を作って水を混ぜて硝酸を作る工程の殆んどが出来てしまう。

むしろ、宇宙飛行士の6人が、最初にナイタール液を作って石化した人達を元に戻す作業に取り組まなかった事の方が不思議だったりする。

言語も何故か日本語しか話さない。

普通は、英語を話すだろう。

ロシア人が二人とアメリカ人三人、日本人一人なら、圧倒的に英語を話す筈なんだよね。

一応、昔の宇宙飛行士は、エスペラント語(ラテン語と英語の造語)と英語、ロシア語とスペイン語に中国語など、6ヵ国語を勉強する必要性があったみたいだけど、現在は英語とロシア語で通じるようになってる。

石上村の住人がみんな日本語を話してること自体が、既に変な状況だったりする。

選択としては、文字や言語的に簡単な英語をマスターするだろう。

文字文化さえも廃れている時点で、ストーリーの矛盾が多過ぎて話にならないのが、Dr.STONEの内容だよね。

マンガとして楽しむ分には良いけど、全部を信じちゃダメだよね。

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