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志摩マリンランド
志摩マリンランドが休館するらしい。今日の画像は志摩マリンランドで撮ったマンボウである。志摩マリンランドは、マンボウが目玉で、表の看板もマンボウなのだ。
開館から50年、建物の老朽化のため、とのことだが、コロナ禍の影響もあるだろう。また一つ、コロナへの恨みが増える。はやく終わってくれないかな。
休館というのならまた再開するのかなと思っていたが、再開の予定はない事実上の閉館とのことで、喪失感が大きいのである。
おばあちゃんの家が三重県にあったことから、私は物心つく前から三重県の海や水族館にはよく行った。鳥羽水族館、二見シーパラダイス、志摩マリンランド。
その中でおそらく一番行ったのは鳥羽水族館だが、同じくらい志摩マリンランドにも行っている。志摩マリンランドは賢島にあって、近鉄の終点だからちょっと遠いのだけれど、近年はしまかぜが出来て、ちょっと贅沢気分で旅ができるので、弟とふたりで年に一回くらいは行っていたのだ。
子どものとき、志摩マリンランドではじめてマンボウを見てとても感動した。大きな魚がたくさんいる回遊コーナーもあるのだが、やはりマンボウは格別だ。
館内の説明で、マンボウを飼育できるようになるまでには数々の苦労があったことを知った。一時期Twitterでトレンドになっていたこともあった気がするが、マンボウは繊細な魚で、ちょっとした衝撃でも死んでしまったり弱ってしまったりするそうで。
細かいことは忘れてしまったのだが、マンボウがガラスにぶつからないように工夫を重ねた旨の説明を読んだ。閉館までにはもう一度行きたいと思っているので、また詳しいことがわかったら改めて紹介したい。
でも、一番の思い出は何かと言われたら、私は小さいとき、それこそ幼稚園や小学校の低学年のときに遊んだカニ釣りだと思う。
志摩マリンランドには海のいきものとのふれあいコーナーがあって、昔はその中にカニ釣りコーナーがあったのだ。現在はなくなってしまったようだが、海の生き物と触れ合えるコーナーはまだあった。ちなみに毒針を抜いたエイにも触れる。
なんでカニ釣りがそんなに思い出深いのかと言われると、どうしてだろうと思う。結構簡単にカニが釣れて単純に楽しかったし、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒で、褒められてうれしかったからかもしれない。当時弟はカニ釣りより、伊勢エビをつかめる水槽で遊んでいた記憶がある。
確か小学校の夏休みの思い出作文にも志摩マリンランドのことを書いたのだった。
志摩マリンランドはアットホームな地元の水族館という感じで、リラックスして見ることができる場所だった。
昔から変わらない場所があるというのはそれだけでなんだか癒されるし、逆になくなってしまうということは寂しい。心の中に確保されていた場所に穴があいてしまうような感じだ。
緊急事態宣言が三月まで延長される見込みで、なかなか難しいとは思うのだが、閉館までに多くの人に志摩マリンランドの存在を知ってもらえたらいいなあと思うのである。
ああ~なくなってほしくないなあ。
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