五郎さんの詞のここが素敵!
昨日のアドベントカレンダーは?
悠未さんの「幕間映像で限界になった王国民ドールオーナーの話」でした。ドールオーナーさんだからこそ書ける深い愛を感じる考察で、個人的には劇中のオーナーについての解釈は驚きでしたね。私もAFTの幕間映像はとても印象に残っているので、近々何かしらのアナウンスが出るであろう円盤で観返すのが、今から楽しみになる記事でした。
ごあいさつ
という訳で「ゆかりっく Advent Calendar 2021」12月22日の記事を担当します、ロックと申します。「ゆかりっく Advent Calendar」は一昨年、去年、と読ませて頂いていたのですが、今年はつい勢いで書き手にエントリーしてしまいました!ぷるおさん、今年も企画ありがとうございます! ゆかりんに関する話題なら何でもOKとの事なので、ちょっと切り口を変えて松井五郎さんの詞の好きなところについて、私なりに好きに書かせて頂きますので、どうぞよろしくお願いします。
はじめに
さてさて突然ですが、みなさんはゆかりんの曲について何に一番重きを置いていますか? 私は歌詞です。ゆかりん、さすが声優のお仕事もされているだけあって、歌を聴くと歌詞の言葉の一つ一つがすっと耳に、心に入ってくるんですよね。ゆかりんにとって、歌詞は台詞と同じくらい大切で、相手にしっかりと伝えたいものなのかなと、個人的には思っています。
そんな私なので、ゆかりんの新譜が出るたびに一度はブックレットの歌詞をじっくりと眺めながら、一曲一曲を聴くようにしています。当然、どなたの作詞なのかもチェックしている訳で、自分にとって特に気に入る曲の作詞をされているのが…そう、今やゆかり王国にとっては欠かせない存在となった作詞家「松井五郎」さんなのです!
松井五郎さん
わざわざ私が説明するまでもない大御所の作詞家さんで、ゆかりんのMCやインタビューでもたびたびお名前が出る事があるため、その人となりを調べたことのある王国民の方も多いのではないかと思います。公式サイト、置いておきますね。公式プロフィールによると、作詞家として活動をスタートされたのは、
1981.2.25チャゲ&飛鳥アルバム「熱風」で作詞家スタート。
との事なので、キャリア40年の超超超大御所さんなんですね!すごい!!
ちなみに五郎さん作詞のゆかりんの曲で、最初に世に出たものは実は、2010年1月27日発売のシングル「My wish My love」の4曲目に収録の「満月のセンシビリティー」なんです、意外!(制作的な順番が一番最初だったかは分かりませんが。)
この曲を初めて聞いた時、大人の女性の危険な恋愛事情を色気たっぷりながらも上品で芸術的に纏め上げている歌詞の世界観に衝撃を覚えたとともに、それを情熱的に歌い上げるゆかりんの歌声に彼女の新たな魅力が開花した瞬間を感じたのを覚えています。その後も五郎さんの作詞によるセクシー路線の曲は度々ゆかりんのディスコグラフィーを飾り(個人的には「トラウマの耳たぶ」「傷つく宝石」「Luv Fanatic」など)、ゆかりんをより一層「オトナの女」へと成長させていったのではないかと思っています、ぐへへ(*´Д`*)♡
さてさて、こういった話はこの辺にして(これはお酒の席でディープに語り合いたいですね)、お色気だけじゃない、可愛い世界だってばっちり書けてしまう五郎さんの、私がすばらしいと思ったとある曲の歌詞について語りたいと思います。
「どうせ」の3文字にノック♡アウト!
「どうせ」です!「どうせ」なんです!「ど・う・せ」!! 「どうせ」の3文字に、みなさんはどんな印象を持っていますか? やはり「投げやり」「あきらめ」「虚しさ」など、どちらかというと後に続くネガティブな気持ちを強調する言葉、というイメージが強いかと思います。
でもね、ネガティブじゃない「どうせ」も存在するんです、世界一可愛い「どうせ」が存在するんです、ぼくらのゆかり王国には!! ほら、「乙女心♡症候群」の現行OPテーマでおなじみのあの曲「Catch me Cats me」のサビのところ!!
ほらどうせ一番は あなただもの
これがッ!これだけがッ!世界で一番可愛い「どうせ」だああああッッ!!
おっと取り乱しました。でもね、1番およびラスサビの締めくくりにこの「どうせ」を持ってくるセンスがすばらしく、初めて「Catch me Cats me」を聴いた時には衝撃を受けたものです。「どうせ」のあとに続くのが「一番はあなた」なんだもの。
この「どうせ」によって、「自分にとっての一番」が誰なのかを考えるまでもない程にあなたを好きになってしまった事へのもはや諦めにも似た感情と、それだけ好きにさせられてしまったあなたへの一抹のくやしさと、でもやっぱりあなたが大好き大好きで仕方がなくてもう止まらない恋する気持ちと、そんなフクザツな思いが入り混じったちょっと捻くれて素直になれない乙女心をたったの3文字で一気に見事に完璧に表現しているのではないかと思うのです。ほいでまた、ゆかりんのこの「どうせ」の歌い方がまた可愛いのなんのって!ちょっと照れくさそうで可愛い。Hurry up みんなもすぐに聴いてみて!!
そんな事を、私は五郎さんの詞と、ゆかりんの歌声から勝手に感じ取りました。本来、その後に続く言葉にネガティブな意味合いを持たせる「どうせ」でさえも、五郎さんの手にかかればほらこの通り、可愛さを引き立たせる魔法の言葉に変身です。これが五郎さんMagic!あゝ、五郎さんの詞のこんなところが素敵!もちろんゆかりんとの相乗効果で可愛さ限界突破で無限大!!そう、「Catch me Cats me」は「どうせ」に始まり「どうせ」に終わる、といっても過言ではないのです。
ちなみに2番は
ほらずっと最高は あなただもの
で、これはこれでストレートに可愛い乙女心を表現していて素敵ですね~(*´∀`*)♪
ここまで、「どうせ」のたった3文字について熱く語りましたが、実は「Catch me Cats me」、全体を通しても凄い仕掛けがあって、なんと歌詞の中には一言も「猫」や「Cats」という単語が入ってないんですね!(曲名にだけ「Cats」) それなのにこの曲は一度聴いてしまえばこの曲は、もうどこまでも猫のイメージになってしまうという、ここにも五郎さんMagicの素敵さを感じます。
「Catch me Cats me」は、猫みたいな女の子の視点で恋する気持ちを描いた曲なのか、はたまたご主人様が大好きでたまらニャいホンモノの猫ちゃんの気持ちを歌っているのか、聴く人それぞれがどうとでも想像して受け止められるこの曖昧な奥行きも、五郎さんが紡ぐ詞の世界の魅力の一つなのだと思います。
さあ、ここまで読めばあなたもきっと、すでに五郎さんの詞の世界の虜。気がつけば五郎さんが作り出す言葉遊びの迷路の中に、囚われてしまっているのかも…。
おわりに
この後は「どうせ」つながりで「Pandora & Chimera」についてもじっくり語って、さらにもういっちょセクシー路線で「Bad eclipse」なんかも~、と考えていたのですが、終わりが見えなくなってしまいそうなのでこの辺で。「五郎さん構文」とかも語りたかったー。(「○○さえ」とか「○○まで」って言い回し多いよね、とか、けっこう韻を踏むこと多いよね、日本語と英語も混ぜたりしてさ、みたいなあるある話。) いずれ、スペースを開いてこの気持ちを消化するかも、しれません。
さて、こんな感じで私の好きなものを好きなように語らせて頂きました。ここまで読んでくれたあなたも、お気に入りの曲の歌詞の世界を、いつもより深く旅してみてはいかがでしょうか。新しく気付く景色があるかもしれません。
私の記事は、これにておしまい。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
そして五郎さん&ゆかりん、これからも素敵な歌詞の世界へ連れて行ってくれるのを、楽しみにしています!!
明日のアドベントカレンダーは?
さて明日は12月23日、祝日だった頃が懐かしいですね。明日の記事を執筆して下さるのは、こまさん。「想像のお話」との事ですが、いったいどんなお話になるのやら。何だかとっても気になりますね!お楽しみに(*´∀`*)!!
おまけ 友人感謝メッセージ
友人のよこちんさんが、12月19日の「スクライドとゆかり王国に共通する輝き」を執筆しております。記事内でわざわざ私の宣伝もしてくれました、有難い!こちらもぜひ、よろしくお願いします!!
記事を読んでアニメ「スクライド」が気になった方は、ぜひ作品も観てみましょう。ゆかりん曰く「新人時代の青春の思い出、きらきらしたものとはちょっと違うけれど、男の子たちがぶつかり合うのを近くで見守っていた、そんな甘酸っぱい思い出」らしいですよ。