ウェンズデー・マーティン「パークアヴェニューの妻たち」
成功した男の若くて美人な妻を「トロフィーワイフ」と呼ぶらしい。
桁外れの金持ちが住むマンハッタンの金持ち地区でトロフィーワイフに囲まれて生活する、そこそこ金持ちな働くお母さんの奮闘記。
「いかに高く売り抜けるか」という発想の女性に対する警鐘。
夫への経済的な依存が高い夫婦が陥る不健全な関係について、トロフィーワイフという最も振り切ったモデルを用いて、その構造と危うさを説明している。
NYの伝統的な上流階層の生活を知ることもできる。
「結婚と子供がアイデンティティ」の女性は日本でも多い。
とても不健全な状態だと思うが、その理由を分かりやすく、楽しく伝えてくれる物語は世に少ない。
女性発信である点、極端な例である点で”刺さる”要素を持っている。
広く読まれれば、世の中が変わるきっかけになる。