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Never give in!

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できごと、考えたことの私的なログ
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2017年9月の記事一覧

休日不要

平日、ゴルフに来ている。
昼、クラブハウスで周囲を見渡すと、他の組はみんなシニアだ。
休日に比べて、組数も少なくゆったり回れる。
平日のゴルフは半額くらいまで値が下がる。

「働き方改革」の観点でも、日本の国力という観点でも、曜日の格差を平準化するという試みに焦点を当てたらどうだろう。
極端な繁閑の波がなくなることで、サービス業の商売は各段に安定する。
余暇を取る日が分散されれば、過ごし方の選択肢

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解散総選挙

海外のニュースサイトを見る。
BBC、CNN、Guardian・・・
今のところ、どこにも記事が見当たらない日本の解散総選挙。

メルケルの再選見通しに関する記事は各サイトともトップ扱いだ。
GDP3位の大国の政治がなぜこんなに無視されているのだろう。
要はどうでもいいニュースということだろうか。

不倫議員、パワハラ議員、解散大義・・・
我々はどうでもいいニュースを押し付けられている。
おまけに

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エリック・ブリニョルフソン「機械との競争」

エリック・ブリニョルフソン「機械との競争」

人間の感覚は直線的な伸び(2倍、3倍、4倍・・・)にはついていける。
しかし、指数関数的な伸び(2倍、4倍、8倍・・・)にはついていけない。
機械や技術の指数関数的な進歩に対する脅威を指摘している。

昨今、人間がロボットに仕事を奪われるというのは誤解であり、むしろ新しい仕事が生まれるはずという主張が多い。
そして、その主張は概ね支持されている。
それに対して著者は、確実に奪われており、今後もっと

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夏の名残り

昨日は台風一過で33℃あったようだ。
けれども、今朝は肌寒い。
やはりもう秋なのか。

昨日、久しぶりに蝉の鳴き声が聞けた。
今年はほとんど出番がなかったのだろう。
まだ鳴けるぞと言わんばかりだ。
9月のどこかで、一日くらい海にでも行ってみようと思う。

前原光榮商店の傘

前原光榮商店の傘

雨の日に少し楽しみを仕込んでおく。
今まで使い捨てと割り切っていた、傘。
今年から良いものを使っている。
目標は50年使うこと。
修理に出しやすいことを優先して都内に工房がある前原商店の傘にした。
皇室も愛用しているという。

軸は樫の木。
開いたときに優しい音がする。
木製の軸なのに細身。
BriggとFoxのいいとこ取りだ。
ピンと張った布。
雨が打つ音まで違う。

エーリッヒ・フロム「愛するということ」

エーリッヒ・フロム「愛するということ」

愛をいくつかに分類している。
母の子に対する愛のように元々備わっている愛とは異なり、異性愛や自己愛は訓練により備わる技術であるという。
そして、心理学の見地から、親との関係が子供の愛の技術にどのような影響を与えるかも考察している。

「一人きりでいられること」は愛することができるようになる必須条件であり、自分の足で立てない人に愛の関係は成立しないともいう。
ペット代わりに赤ちゃんが欲しい女。
母親

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九鬼周造「情緒の系図」

九鬼周造「情緒の系図」

喜怒哀楽などの人の感情を体系的に整理している。
随所に実在の短歌を挙げながら、自論の展開を補足する独特の手法。

40種以上ある感情を表す言葉の相関関係を巻末に系図で示している。
ただ、系図は意欲作ではあるものの、この整理に至るまでのそれぞれの言葉の成り立ちの解説や結びつきの解釈が十分には表現されていない。
例えば、「愛しい」は「かなしい」とも読み、その対象がいずれ無くなることを思う「悲」の感情を

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日本家屋の空気

自転車で出かける。
何の予定もない午後、祖母の墓参りをする。

自宅から30分、小さな寺。
本堂の横にある家屋で線香が買える。
自宅兼用の建物なのだろう。

昔ながらの開放的な廊下と和室、生活の気配がある。
木の香り、ほの暗い廊下、通り抜ける風。
外の残暑を僅かに受け入れつつも、涼しい空気。
外と内の隔たりの曖昧さと簡素さがある。
九鬼周造が「粋」の要素のひとつに挙げる「諦め」に通じる。
「粋」な

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「男女問題で辞職」というピントずれ

不倫等の男女問題で地位を失う人のニュースが目立つ。
こういうヒステリックで作為的な報道は不健全だし、不愉快だ。

男女の話は、仕事とある程度切り離して考えた方が色々都合が良い。
今後、この調子でやっていくなら、賢明な人は要職には就かないだろう。

エリゼ宮に毎晩違う女を連れ込むシラクやミッテランを咎めなかったフランスの感覚の方が、まだ好感が持てる。
日本のマスコミはキモチワルイ。

福山雅治

深夜、なんとなくテレビを眺める。
福山が「milk tea」を歌っている。
彼は女目線の詩を書くのが上手い。

トーキングFMが日曜夕方に放送していた頃はよく聞いた。
youtubeで検索して、久々に何曲か聴いてみる。
「東京」「流れ星」「東京にもあったんだ」
どれも自然とひきつけられる。

曲を作り、詩も書き、演奏もでき、歌も歌う。
女目線で書いてみたり、ラジオを持ってみたりする。
ひとりで完結

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シャルル・ヴァグネル「簡素な生き方」

シャルル・ヴァグネル「簡素な生き方」

暮らし・仕事・人付き合い等について、虚栄と本質の仕分けをしている。
見せびらかすための家。
着飾ることだけに夢中の女。
金儲けのための仕事。

19世紀末に書かれた本とは思えない。
21世紀の現代を嘆く本と言われてもまったく違和感がない。

この本における「簡素」の意味は深く広い。
人に命令するとき、いざとなったら自分で行う準備ができていることも、「簡素」に含まれる。
人に犠牲を強いるとき、自身も

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北朝鮮の水爆実験

何か自分で備えられることはないか。
石油の輸出が止まって、八方ふさがりになったとき、どうなるのか。
色々考える。

安全な場所というのがあるようには思えない。
普段通りに過ごすしかないという気もする。
情報を集めること、考え続けること、それしかない。

第二次大戦を扱った本を読むと、開戦時の雰囲気は今に似ている気がする。
現実感がない。
現実感が持てる頃にはすっかり戦争は始まっている。

サミュエル・ハンチントン「文明の衝突」

サミュエル・ハンチントン「文明の衝突」

21世紀の世界の大きな方向性を示す。
文明の類似する国同士がブロックに収斂していくこと、文明の異なるブロック同士で衝突が起こること。
出版の数年後に起きる9・11の背景・要因もよく分かる。

国と文明が一体なのは世界で日本だけと言う。
文明を共有する他国がなく、国内に日本文明以外の主要な文明を持たない。
西欧文明圏の盟主である米国とは決別の運命にある。
儒教文明圏の盟主は中国であり、アジアでの主導

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