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572円の救世主

先日、『よまにゃ にちにち帳』なる文庫本風の小さいノートを買った。

文庫本サイズのノートは無印良品にもあって、おしゃれだなと興味を持って手に取って眺めたことがある。買おうかと迷って元の棚に戻した。予め使う目的があればそれに適うノートを買うけど、見た目やユニークさの魅力で欲しくなって買う、ということはこの10年ほどしないようにしている。目的なく買うと、ただ眺めた後大事にしまい込むか、ちょっとしたメモを書く程度のろくな使い方をしないで終わるから。

それなのに、今回は目的なく小さいノートを買ってしまった。可愛いし、なんか書いてみたい気がしたのだ。

で、何を書き込もうか?と考えているところに、月一で受けているコーチングの日がやってきた。ちょっと贅沢に思ったけど、このノートの使い道について話してみることにした

1時間のセッションで、あんなこと・こんなこと話し結果、このノートに『絶望ノート』と名付けた。生活の中で起きた絶望的なことを始め、読んだ本やラジオから得たありがたいお言葉、友人からのアドバイスや激励の言葉などを書き込む。書き込んだことを忘れたころに見返して、かつての絶望と、先人の教訓や教えを得たのに全然活かせてない自分を笑ったりするために使うことにした。

たくさん自己啓発本を読んでも、人から教えを乞うても、身になってないことがアホほどある。ためになる話を読めば読むほど、聞けば聞くほど、のちに生かせていない自分にがっかりすることが増える。ありがたいお言葉たちは「絶望予備軍」だ。

そういえば、子供のころに一食でご飯2合と肉をモリモリ食べて、水泳、バレーボール、ドッヂボール、登下校(自宅から学校まで3.5キロ徒歩)で運動しまくったのに身長154センチで成長が止まったのを思い出した。心と体は繋がっていると聞くけど、心と体に共通した「取り入れたものを血肉にする割合」が自分にはあるように思う。

絶望するのは辛いけど、味方にできたら断然楽になる。絶望と絶望予備軍を書いて笑って愛おしがれたら最高。可愛いノート572円、いい買い物をした。

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