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田舎で車の使用制限があると困るのだけど

私は田舎に住んでいる。うちのあたりは交通の便があまり良くなくて、町内に車を持っていない友達はいない。移動手段は基本的に車。300メートル以上の移動はたいてい車に乗っていると思う。

にもかかわらず、この一か月は車の使用に制限があって、代わりに自転車と徒歩の移動が増えた。長女が車の免許を取って私の車を共有することになったからだ。

娘は午後から車でバイトに行く。私が車を使えるのは午前中で、その間に用事を済ませるようにしている。

今日は隣町で友達とお茶をする約束があって、珍しくローカル線に乗った。駅まで歩き、隣町の駅から待ち合わせの場所まで5分歩いた。車で行ったらそんなに歩かない。

都会に電車で行くと、毎度歩き疲れる。都会の生活は結構歩くんだなと思う。田舎の生活は仕事で歩く必要があったり、意識してウォーキングや運動しない限り、運動不足になる。

文明の利器のおかげで子供のころよりもはるかに便利な生活になった。便利なのはもちろんいいのだけど、車を自由に使えない生活になってちょっと不便な方が健康的でいられることもあるんだな、と気が付いた。ストレスにならない程度の不便は一つ二つあっていいのかもしれない。ちょっとした不便のおかげで、風を切って自転車を漕ぐのが気持ちいいことも思い出せた。

まあ、この不便さを楽しめるのも今のうちかもしれない。自転車と徒歩の移動が飽きてきたり、車がなくて何度も困ってきたころ、娘が貯めたバイト代で車を買うだろう。

この一、二年で車の共有が終わると思うと、存分に楽しもうと思える。期限があるからこそ、不便を楽しめるのかもしれない。

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