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ヴィジョン革命 1

ヴィジョン革命 目次

プロローグ
第一部  体験が始まる
 第一章  考える世界、精神世界
       やりたいことがなくなった焦り
       見えない世界の影
 第二章  44歳、ヘミシンク開始
       支離滅裂の夢見
       ヘミシンクの出だし
       ゲートウェイ・エクスペリエンスの体験
        体験その1~15




プロローグ


気がつけば、エーテル領域をウロウロするようになっていたけれど、最初は暗闇に佇んでいるしかなかった。それはまるで自分の心境を表しているかのように。徐々に見えてくるようになると、これはファンタジーやイマジネーションではないか?と、しばらく疑う日々。それは変性意識での実体験が少なかったに尽きることは、ずいぶん後になってから気がついた。

今でもファンタジーやイマジネーションの夢は見るけれど、リアルと識別できるようになった。リアルとは、向こうからやってくる圧倒的なエネルギー、生命力だ。その質感は、自分発とは全く違うので疑いようがない。

このような体験が増えるたびに、自分を疑うことから信じることへ変わっていくように、知覚もじわじわとはっきりしてきた。わたしの周りに漂うものも、わたしなのだと。「自分」という単語は、「自」を「分」けると書くように、ヴィジョンの先には、分かれた自分がいるのかもしれない。

最初は誰でも初心者。わたしは精神世界のことに取り組んでいた途中、他のことに気をとられることもしばしばあったけれど、やはり「自分を知る」ことより代えがたいことはない。それは今も同じ。気をとられたとしても、キーボードのホームポジションに指を乗せるように戻ってくるようになった。

『ヴィジョン革命』というタイトルは、随分前の変性意識明けに、ぼ~としていた時、どこからかスッと入ってきた言葉。「視覚が変わると思考も変わる」またこの逆の「思考を変えると視覚も変わる」という意味もある。視覚や思考からの刺激で、言動がアップデートされることは、自分の中から起きる革命なのだ。

さて本書は、2010年から時系列で変性意識体験を考察していきます。実体験が不足している分、思い込みや勘違いが散見しています。ところがすっかり忘れていた体験が、今の探求の伏線になっていました。継続は発見あり。

ヘミシンクから始め、瞑想マシーンのボイジャーエクセルプロテウス、水晶ポイントなどのツール使いからのヴィジョン。恒星探索に移り、その中で夢見も変わっていきます。そしてツールから離れたあとの変性意識体験は、自分の故郷の恒星を知らされるという思いもよらないことが続きます。

自分に合ったツールは、体験を促進するので使い込む価値はありますが、いずれはツールに飽き、卒業するようにツールの型や箱から離れていきます。その後の体験は象徴的になる傾向があるようです。つまり物質的な価値観とは離れていき、解釈が拡がります。

わたしは学生時代からメモ魔でしたが、日記や手帳は十年前に全て処分しました。世間で特にやりたいことがなくなったので、持ち歩く手帳は必要ではなくなりました。入れ替わるように、変性意識状態での体験をノートに記す、置いておくといってもいいかな。とりあえず文字にしておく。文字に落としたことで、受け取ったものを崩したくないというのが常にあります。情報をなるべく濁さないように、純度を保ちたい。ここは慎重になるところであり、貴重な瞬間なのです。

十一年分のノートには、これはもしや?という体験のヒントのような一言も点々としていました。それらは滲みでたり、浮かんでいるように見えます。ずっと闇雲に探しものをしていたわたしの体験は、ツッコミどころがあり、今ではお楽しみのようです。最初の暗闇は、えも言われぬ怖さを感じる。しかし何度も繰り返していくと、居合わせるように慣れてくるのです。

本書はシリーズものです。今回の『ヴィジョン革命 1』は、2010年のヘミシンク、ゲートウェイ・エクスペリエンスの体験を載せました。ヘミシンクの開発者ロバート・モンローが、特定の意識状態を表す指標として「フォーカス」という概念がでてきます。これはエーテル領域の階層の目安や例えの一つです。

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