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やさしい空間をつくるひと
そろそろ梅雨に入るのだな。と思う。
7月からタイ航空が日本との往来を再開するそうだ。
タイ航空は先日経営破綻したが飛んでくれる。
最初は労働許可証を持っているひとになるだろうから、入国はまだ先だろうか。
いろんなことが不透明だ。
そしてまた月曜日がやってきた。
やさしい空間をつくるひとを知っている。
ちょっとこころが疲れた時、彼女に会いたくなる。
そしてたわいのない話をして帰る。
先週の金曜日、彼女のSNSに「会いたいな〜」と書きこんだら、すぐビデオ通話がかかってきた。
しばらく生活音だけ聞こえる。
おそらくまちがってかけたのに違いない。
案の定、手が当たっただけだった。
初めてビデオ通話を体験したという彼女のおでこだけ映る画面を見ながら、では明日会いましょう。ということになった。
彼女とは出会ってからもう10年近くになる。
「お菓子教室をしている」という一言では片付けられないかわいらしいひと。
いろんなイベントにもお声がかかるらしいが、「もうね、cherryさんがやるイベントしか出ないことに決めてるの。」と、私のイベント主催に対する思いを、こころから感じ取ってくれる数少ないひと。
小さなお菓子のアトリエを持っていた彼女は、春からその空間を人に貸し、”小さな貸し部屋”を始めた。
川沿いの古いビルの4階。大きな窓から風が通り陽がやさしく射す部屋。
何度この空間に訪れただろう。
彼女と彼女の選んだものたちを見るだけで癒された。
最初に入居した時は、自宅兼アトリエだった。
そこに彼女に惹かれ、人が集まり、その人たちがそのビルの一室をどんどん借り、今では4階だけでも小さなお店がずらずらと。
この場所はマスコミに出ていないと思う。出て欲しくないとも思う。
近日中に、私が以前から知り合いのY君が5階に自家焙煎珈琲の焙煎所を開く。
それも私よりも随分前にYくんと知り合っていた彼女が、保護者のようにYくんを連れて、ビルの大家さんと会わせたのだとか。
「大家さんがね、すごく素敵なひとなの。」
いつも彼女はそう言うが、きっと大家さんも彼女のことが絶対素敵だと思っているに違いない。
そのYくんも誘って、短い時間だったけれど私たちは近況とこれからのことを話をした。
Yくんのこともいつかここで書きたいと思う。
次回そのビルを訪れる時はきっとYくんが自家焙煎所をOPENする時。
その時を今から楽しみにしている。
◎2020.6.1
ドウダンツツジを我が家にお迎えした。
”小さな貸し部屋”の隣のM子さんのお店のもの。
高校の先輩でもあるM子さんは最近骨折して店をお休みのところ、偶然会えた。
「水あげれんけぇ、3本は1本の値段でえぇけぇ。」
いつも元気なM子さん、早く良くなってください。
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