子供たちって素晴らしい
7月後半に、PANCETTA KIDS LAB「GOUCHE」発表会本番お手伝いに行ってきました。
子供たちってなんて素晴らしいんでしょう。
いきなり「は?」って思われるかもしれないけど、
実は私、子供が苦手です。
特に小学生くらいの子が。
じゃあなんで今回小学生たちがたくさん集まるこの企画のお手伝いをしようと思ったか。
理由は単純です。
面白そうだから。
なんか、今は
子供苦手って言うと非人道的だと思われかねない難しい時代になってしまって。
そう簡単に「苦手なんです」とは口に出せない。
だから子供苦手ってことは黙って参加。
今回の企画で子供たちから学んだことは
実はいーーーーーっぱいあって、
全部を書こうとするとありえない文字数になる予感がする。
でも全部残しておきたいから、泣く泣く要約しながら書きます…
えーー
とは言ったものの、
何から書けばいいんだ...
時系列順でいくか。
まず、
出会った時の第一印象。
元気すぎ!?!?!?
びっくりしました。
朝の9時半だよ?
私も割と起きたらすぐ元気スイッチ入るタイプだけど
さすがに子供たちのパワーには勝てません。
朝の9時半から鬼ごっこは無理だよ...
(そもそも足治ってないから無理なんだけど)
...多分足元気でも無理だ。
え、本番前からこんなにはしゃいでて
大丈夫?
体力持つ?
これからあと7時間は拘束されるんだよ?
とか色々心配しましたが、
そんなものは全く必要なし。
いやー、
すごい。
次にすごいと思ったこと。
PANCETTAのワークショップではおなじみ、
名前を呼ぶワーク。
相手に投げかけるのももちろん、
それを受け取ったよってことと受け取ったね?の確認をちゃんとするのが大事。
なんだけど、
意外に難しい。
お芝居の経験が長ければ長いほど出来るってものでもなくて。(多分ね?)
むしろ慣れきった人はないがしろにしがちなこと。
私だってPANCETTAのワークショップで初めて
「あ!気づかなかった...」ってなる。
ところが
子供たちの吸収力の素晴らしいこと👏
1回だけ「ちゃんと相手に投げかけてちゃんと受け取ろうねー」と言われれば
すぐさま自分たちだけで実行。
その後も自分たちだけで声を掛け合いながら意識している。
す、すごい。
私みたいな人は、
たとえ相手が受け取ってくれたように見えなくても
そのワークが成立してそのまま続いてたら、
特に何も言わない。言えない。
次気をつけてくれればいいし。
わざわざ止めてまで言うほどじゃないかなとか変なこと考えちゃうから。
でも子供たちはワーク中でも構わず
「ねえちゃんと受け取って!!」って言う。
偉い。
すごい。
本当はそういうことが大事なんだよね。
いつから私は気を使ってお芝居するようになってしまったんだろう...と思ってしまった。
情けない。
次。
いよいよこの後発表会本番だぞっていうのに
実はまだ全部のシーン完成してた訳ではなく...
直前までみんなで作っていました。
まあ、そういうことは私もたまーーーーーーに現場であるんだけど、
あくまでスキルのある大人しかいないからできてたこと...
そんなことを直前にやって子供たちパンクしない!?
大丈夫!?
って、前日までの様子も見てたから
内心ハラハラハラハラしてた。
もちろん
そんな心配無用でしたね。
今回のKIDSLABは
台詞を覚えたり衣装を着たり言われた通りに動いたりするものではないからです。
今、感じたことを大切にする。
それがメインです。
だから、
自分たちが感じたように動いて喋って舞台を作っている子供たちを見て、
やっぱり純粋に
すげーーーーーーーって思った。
何度も何度も自分と比較してしまうが
確かに感じたように動く、だとか喋る、
だとかはできなくもない。
ただそれが否定されてしまう環境にいるだけ。
言い方が違うな...
それをよしとはあまりされない環境、かな。
年齢が上がるにつれ、だんだんそういう環境になってしまった。
大人ってそういうことなのかな。
それができるから子供だって言いたいのではなく、
子供たちにはこの感覚を絶対忘れて欲しくないし、
大きくなってからも大事にして欲しい。
もう、すごいというか、
羨ましかった。
「生きてる」ことを実感させてくれる子供たちが、
本当に羨ましかった。
と同時に、
私もああいうことをしたいって思った。
発表会本番は、
私は上手の袖でみんなのことを見守りました。
もうね、
上手くできるかな〜?とかそんなことは考えてない。
ただただ夢中で子供たちのライブ感を感じ取っていた。
素晴らしすぎて袖でボロ泣き。
終わったあとも子供たちは
「来年もやって欲しい」って。
それだけいい経験ができたんだね。
楽しかったんだね。
本当に良かった。
最後みんなとお別れするの寂しすぎたもん。
今回こうやってお手伝いできて、
少しでも学べることがあればいいなあ位の気持ちで参加したけど、
少しどころじゃないくらいの学びと気づきがあって充実してました。
まさかこんな形で自分の演劇との向き合い方を考え直すきっかけに出会えるとは思いませんでした。
来年もまた、この素晴らしい企画をそばで見守れたらなあと思ってます。
PANCETTAの皆さん、この素晴らしい企画に参加させていただきありがとうございました!!
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