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健常者と障がい者の位置

今日レッスンに来られた、娘さんがB型事業所で働くお母様から。
『先生?何で事業所は儲かるのに娘の時給は100円ぐらいなんだろう?』
という話。
自立とは何だろう?
私は鹿児島県鹿屋市という田舎に暮らしています。
人口は10万人を切っていますが、障がい者は多く暮らしています。
人口の割合で考えると、もしかすると全国的にも多いかもしれません。
福祉事業所はたくさん存在し、未就学児が利用する児童発達支援事業所、放課後等デイサービス、B型就労継続支援事業所、A型事業所など一通りあり、コロナ禍以前より数十事業所が新しく開所しています。
児発と放デイはともかく、B型事業所の在り方はなかなか各事業所で差があり、頭を抱える保護者様がたくさんです。

昨日、たまたま会議で同席した同市で大きなホームセンターを経営する社長さんとこの分野の話になりました。
『自立できるだけの給料が貰えない』
という現実を語ったばかりで、今日また同じ内容の話で、何だか深く考えさせられました。

⬛︎健常者の水準と障がい者の水準があって、その差を同じ位置のラインにするための対策は無いのかな?

という話でしたが、考えてみるとそれぞれの土台で別々。。。という印象です。
私も身近に半身麻痺のイトコがいる為、障がい者には様々な特権があるのもわかっていますが、とても健常者と同じ水準での生活は難しいです。

生活保護受給者を減らして税対策みたいな話がよく上がりますが、根本的な課題とそれの解決策がグレーで明確でないので、結局生活保護を受給しながらB型事業所を利用している方も多く知っています。

入所施設がありますが、平均月に5〜6万円必要になるそうです。
この相談をされたお母様もお父様も65歳ほどではありますが、後々自分たちがいなくなったらと考えると不安だと話します。

では、一般企業で健常者と同じ時給と時間で働けるのか?
という話になりますが、個人差があります。
A型事業所は正規雇用なので、ある程度の給料を貰う事ができますが、鹿児島県大隈半島にA型事業所は7事業所のみです。
どこも定員いっぱいで入れません。
毎年支援学校を卒業する若者がいるので、とても全員が望ましい就職ができる訳でもないです。

私も今年、障がい者と共に働ける会社をつくろうと動いていますが、現在関わっている障がい者を雇用するのも枠が足りないです。

ベストは、B型事業所の在り方がもう少し緩和され、当事者のお給料に反映されていく形ではないのかな?と思ったそんな今です。

障がい者は今でも色々な面で優遇されてるんだからいいじゃん。
と健常者だけが思っているようにしか見えない🥺

障がい者やその家族の現状をもっと知ってもらえる機会は無いだろうか。

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