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[選手紹介] ボーンマス選手名鑑 PT.1
こんにちは!ついに待ちわびたシーズン開幕です!プレミアファンの皆様にとっては最高の1週間なのではないでしょうか。
そんな今回は、もっと日本の皆様にボーンマスについてもっと知ってほしい、興味を持ってほしいという思いから「ボーンマスについてもっと詳しく:23-24シーズン選手名鑑」を作成していこうと思います。
AFC Bournemouth 22-23シーズン成績:15位
昨シーズンはスコット・パーカーを監督としてシーズンをスタートし、開幕戦を勝利したもののその後は大きく躓きフロントとの対立のうわさも持ち上がり解任されました。補強も十分にままならず、殆どが降格予想をしていましたが、後任として受け持ったコーチのギャリー・オニールがチームの調子を上げ、冬場には新オーナーのビル・フォーリーの下で大型補強を慣行しそのまま15位でシーズンを終えました。今オフはラージョ・バジェカーノから新監督アンドニー・イラオラを招聘し、多くの若手選手を加え、さらなる飛躍が期待されます。
予想フォーメーション 4-3-3
ネト(C)
アーロンズ ザバルニー セネシ ケルケシュ
ロズウェル
スコット(✖) ビリング
タヴァ―ニア(✖) トラオレ
ソランキ
スターティング(予想)メンバー
GK 1 ネト 32歳 元ブラジル代表
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第2ポジション:なし 【キャプテン】【守護神】
チームの頼れるキャプテンかつ守護神。セービング、キック等すべてが一流でコーチングも積極的に行う。チームがゴールを決めた時には人一倍喜びセレブレーションをし、守備が甘い際には大声でゲキを飛ばす。ハイボール処理でも一定の安定感があり、勇敢な飛び込みも超ボーンマス級で規格外ともいえる。22-23シーズン前の夏の移籍市場でバルセロナからフリートランスファーで獲得し、チームに合流後即レギュラーとして開幕からスタメンを張った。シーズン途中には筋肉トラブルで離脱した時期がありその期間にボーンマスが戦績を大きく落としたことからも、彼がいかに重要な存在かが分かる。
RB 37 マックス・アーロンズ 23歳 U-21イングランド代表
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第2ポジション:RWB 【新戦力】【元超有望株】
この夏に£7Mでノリッジから加入した攻撃的右サイドバック。リーズのメディカルチェックを受ける予定を変更して土壇場でボーンマスが"ハイジャック"した選手で、降格組のターゲットになっていた。元々はリヴァプールが獲得を狙っていた超有望株でイングランドの将来を背負うサイドバックになるといわれていたが、ここ1、2年は課題の守備のもろさを露呈し評価をやや下げていた。それでもこの夏のU-21ワールドカップではイングランド代表として活躍し、優勝に大きく貢献し評価を上げた。開幕節では加入直後いきなりスタメンで出場し、持ち味のボール扱い能力をいかんなく発揮した。23歳でこれからさらに楽しみである。
CB 27 イリヤ・ザバルニー 20歳 ウクライナ代表
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第2ポジション:なし 【超有望株】【安定感】
昨シーズン冬にディナモ・キーウから€22Mで加入したウクライナのスターボーイ。圧倒的な武器はないが、走力・フィジカルにも問題がなく足技とクレバーなディフェンスが持ち味のCBで、昨シーズンのプレーも全体を通して20歳には見えない落ち着きを見せていた。ややところどころ若さが目立ってしまう場面はあるが、ディフェンスラインに安定感をもたらす存在として期待できるだろう。今シーズンは開幕のウェスト・ハム戦からスタメンを張り堂々とプレーした。幾つかのミスはあったものの最終的に1失点に抑えて上場のシーズンデビューを飾ったように思える。今シーズンのブレイク候補の一人でもある。
CB 25 マルコス・セネシ 26歳 元アルゼンチン代表
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第2ポジション:DM 【グラディエーター】【テクニシャン】
アルゼンチン代表でのキャップも刻む実力者で昨シーズンの夏にフェイエノールトから獲得した。持ち味は左足から繰り出される精度抜群のキックと称される球際の強さで、その勇敢さからグラディエーターの異名を持つ。昨シーズンは開幕節のヴィラ戦でMOMに輝くなどシーズン開始当初から適応力を見せ早くもチームの中心的存在にのし上がり、そのままディフェンスリーダーとしてチームの残留に大きく貢献した。また、185cmと圧倒的な上背はないもののジャンプ力が魅力でコーナーからのヘッドで得点にも絡む。昨シーズンは2得点、フェイエノールト時代には82試合の出場で6得点をマークした。今シーズンは開幕戦で足を痛め、そのけがの状態が不安視されるがチームを引っ張る存在であることは変わらない。
LB 3 ミロシュ・ケルケシュ 19歳 ハンガリー代表
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第2ポジション:LWB 【ファイター】【超有望株】
ミランユース出身で、この夏にラツィオとの争奪戦を"ハイジャック"で制したボーンマスに€17Mで加入したハンガリー代表の左フルバック。自慢のスピードとスタミナを駆使して左サイドを駆け上がる躍動感ある攻撃参加が売りで正確なクロスも持ち味の一つ。加えて超ファイターで球際は強く、ハードコンタクトを一切惜しまない働き蜂でもありチーム貢献度はとても高い。昨シーズン所属していたAZでは33試合に出場し3得点を記録したのみでならず、19歳にしてベテラン顔負けの安定感を見せつけすでに"エールディビジ最高のフルバックの一人"の称号を得ていた。そんな若きレフティーはプレミアで迎える初めての開幕戦から即スタメン起用で素晴らしい活躍を見せたため、多くのファンがさらに期待を寄せている。
DM 8 ジョー・ロズウェル 28歳 イングランド
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第2ポジション:CM・AM・RM・LM 【マエストロ】【ダイナモ】
昨年の夏にブラックバーンからフリーで獲得したMFのオールラウンダーでボーロコントロールに長けた中盤のマエストロ。ブラックバーン時代には2列目のオールラウンダーとして攻撃的な役割を担っていたが、チームに加入して以降はインサイドハーフから2ボランチの片方を務めるなどこれまでよりも守備的ポジションを務めることが多くなった。ポジションを下げるとこれまでも発揮していたボールコントロール力がさらに開花し、低いラインでプレーメーカーとして試合を作り、徐々にポジションをつかんでいった。加入直後はスタメンが少なかったものの、現在ではレギュラー選手としてプレーしており、今シーズンからジェフェルソン・レルマ(この夏クリスタル・パレスへ)の付けていた8番を背負い中盤を支配する。今シーズンの開幕戦では圧倒的なパフォーマンスでBournemouth EchoのMOMに選出された。
CM 14 アレックス・スコット 19歳 U-20イングランド代表
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第2のポジション:AM 【超有望株】【天才】
この夏、イングランド人選手で最も移籍市場をにぎわせた選手のうちの一人。ブリストル・シティから加入した若干19歳、"ガーンジーのグリーリッシュ"ことアレックス・スコットは昨シーズンのチャンピオンシップでヤングプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞した将来のイングランド代表候補。あだ名の通り圧倒的なボール保持技術を持ち、昨シーズンのリーグでもっとも多くファウルを受けたことから分かるように相手からすればボールが奪えない選手だろう。またこの選手の特長として万能性があげられるだろう。ドリブラーでかつ高いポジションのプレイメーカーだが、しっかり走り守備への貢献度も高く、ディフェンシブな役割も恐らくこなすことができる。そんなスコットだが現在はけがを抱えており、復帰は2、3か月後といわれている。長期プランの一環として獲得している選手であるためそこまで大問題ではないが、ファン心理としてはいち早くデビュー戦を見たいところ。
CM 29 フィリップ・ビリング 27歳 デンマーク代表
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第2ポジション:DM・AM 【ダイナモ】【プレーメーカー】
常に高いクオリティーを提供してくれるデンマーク代表ミッドフィルダー。193cmの長身と長い足を要所要所で生かしているプレースタイルは著者もほれ込んでいるほどで、何よりも前線からバックラインまでよく走りボールを追いかけるダイナモだ。ダイレクトプレーのクオリティのとても高く、個人的にはネトとソランキと並びこのチームに絶対不可欠だと感じる。また、けがが多いチームの中でなかなか離脱することもなく働き続けている。ここ2,3シーズンは以前よりも高いポジション(トップ下のような形)で使われていたこともあって得点も増え、昨シーズンは8月のフォレスト戦で見せた超絶ミドルなど印象に残るゴールを記録した。今シーズンはレルマ(前述)の後釜不足で開幕を迎えたこともありやや低い位置でスタメンだったが、そんな彼に関する懸案事項は残り1年という契約であり、皆が残留を望む。
RW 16 マーカス・タヴァ―ニア 24歳 イングランド
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第2ポジション:LWB、AM、LW 【スピードスター】【ドリブラー】
昨シーズン、プレミア初挑戦にしていくつもの印象的なプレーを見せた左利きのウインガー。俊足とキレ抜群のドリブルが持ち味で、相手のタイミングをずらし抜き去るとパスをつないで裏に抜けてエリアに侵入するというシーンがいくつも見られた。やや独特のボールキープで相手が触れにくい位置にボールを置くためボールロストが少ない。デビュー戦こそプレミアへの帝王に苦しんだものの、徐々に適応していくと最終的に23試合で5ゴール4アシストを記録し、シーズン後半のホームサウサンプトン戦のスーパーゴールを含めた重要なゴールも複数マークした。その一方でシーズンを通じて筋肉系でのトラブルが多く、今シーズンの開幕戦もけがで欠場してしまうなど俊足選手にありがちな問題に直面しており、要改善なポイントとなっている。今シーズンはワッタラ(後述)らとのポジション争いが楽しみ。
LW 22 ハメド・トラオレ 23歳 コートジボワール代表
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第2ポジション:AM、RW 【テクニシャン】【超有望株】
昨シーズンの冬ローンで加入し、夏に€25Mのチーム最高額タイの金額でサッスオーロから買い取られたテクニシャン。昨シーズン加入以降のパフォーマンスはコンディション不足もありいまいちだが、実力は申し分のない超有望選手。身長は決して高くなく特段俊足というわけでもないが俊敏で、ボールコントロールに長けていてラストパスもピカイチ。そのためトップ下起用も予想されているが今回の予想ではLWとしておく。サッスオーロ時代には印象的な活躍を見せヨーロッパのあらゆるチームが注目していた中でボーンマスがその争奪戦に勝った形。昨シーズンのコンディション不良を含むパフォーマンス不足は恐らくプレミアへ順応できていなかったことが問題であり、実質プレミア2シーズン目となる今シーズンはスタメン定着、そしてチームトップクラスの働きを見せてもらいたいところ。開幕戦は出場機会なし。
ST 9 ドミニク・ソランキ 25歳 元イングランド代表
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第2ポジション:なし 【エース】【フィニッシャー】
チェルシーユース育ちでリバプールを経由し、ボーンマスへ加入したエースストライカー。イングランド代表には各世代で選出されており、U-17EUROで優勝かつ得点王を経験し、U-20ワールドカップで優勝かつゴールデンボール賞を受賞したことで名を馳せたスターボーイであったがボーンマス加入後はくすぶっており、カラム・ウィルソン(現ニューカッスル)の控えに亜麻仁でいた。しかしチームがチャンピオンシップしウィルソンが移籍したシーズンから徐々に力を伸ばし、21-22シーズンには29ゴールをマークし立派なエースに成長した。昨シーズンは得点力不足にあえぐ時期が長く続いたがその中でも前線からのハイプレスや積極的なポストなど献身的なプレーでチームに貢献し、最終的には6ゴールを上回る7アシストを記録した。今シーズンもエースとしてチームに君臨し、開幕戦では早速しぶといゴールを決めた。年々力を増していくエースのさらなる活躍に期待だ。
今回(PT.1)はここまでとし、次の記事(PT.2)でそのほかの選手についても書いていきたいと思います。