
葛城リーリヤに影響されてスウェーデン語を勉強するオタクくん
「もしもリーリヤの二曲目『極光』の歌詞がスウェーデン語だったら?」
そんな疑問がふと頭に浮かびました。もっと言えば、『極光』に限らず、今後リーリヤの楽曲にスウェーデン語のフレーズが入る可能性は十分にあるでしょう。もしそうなったとき、いちいち翻訳に頼らずに意味を理解できれば、より楽しくなるのではないかと考えました。
歌詞だけではありません。学マスの二次創作にもスウェーデン語が使われることがあり、そのたびに翻訳するのは少し面倒に感じます。
そんなことを考えていたら、気づけばスウェーデン語の勉強を始めていました。受験が近づいていることは、ひとまず考えないことにします。
スウェーデン語という言語
実際に学習を始めると、普段の生活の中でスウェーデン語に触れる機会がほとんどないことに気づきました。
特徴を簡単にまとめると、
話されている地域が限られている(公用語はスウェーデンとフィンランドのみ)
英語と似ている単語が多いものの、英語話者には通じない微妙な距離感がある
文法はヨーロッパの他の言語と比べると比較的簡単
他の言語を学ぶ際に活用できる場面が少ない
ただし、デンマーク語やノルウェー語を学ぶときには役立つ(とはいえ、これらの言語も使用機会は限られている)
発音が難しい
スウェーデン人は基本的に英語が堪能なため、学んでも話せる相手が増えるわけではない
特に最後の点は大きく、これによってスウェーデン語を学ぶ意義が少し薄れてしまいます。それでも学んでみようと思いました。
Duolingoからの学習
まずはDuolingoのスウェーデン語コースを試してみました。ただし、日本語対応がなく、英語で学ぶ形式になります。これは不便にも思えましたが、英語とスウェーデン語の文法は似ているため、日本語を介さずに理解しやすいという意外な利点もありました。
しかし、Duolingoだけでは語彙が限られ、文法の説明も不十分だったため、補助教材を購入することにしました。
教材探しの難しさ
Amazonで3000円前後のスウェーデン語の教材を探していたところ、父が昔スウェーデン語を勉強していたことが発覚しました。とはいえ、当時の本は見つからなかったため、新しく購入することになりました。なんでわざわざ勉強してたの?
それにしても、スウェーデン語の教材は圧倒的に少なく、近くの本屋や図書館には一冊も置かれていませんでした。在庫を調べても、都内の書店にしか取り扱いがないという状況で、ここでもマイナー言語であることの影響を実感しました。
文法の重要性
本を読み進めるうちに、Duolingoの説明がいかに簡略化されていたかが分かりました。
スウェーデン語と英語は似ているとはいえ、単語をそのまま置き換えるだけでは正しい文章にはなりません。文法の理解はやはり不可欠です。
例えば、スウェーデン語の名詞には「共性」と「中性」の二種類があり、それによって冠詞や所有代名詞が変化します。(他の言語では名詞を男性・女性で分類することが多いですが、スウェーデン語には独自の経緯があるようです。ただし、今回は割愛します。)
Duolingoでは「äpple(リンゴ)の冠詞はett」「bok(本)の冠詞はen」といった形で単語ごとに断片的に出てくるだけで、体系的な説明はありません。そのため、文法をしっかり学ぶにはやはり書籍の方が適していると感じました。
有料版のDuolingoならもう少し詳しい説明があるのかもしれませんが、少なくとも無料版だけでスウェーデン語を習得するのは難しいでしょう。
スウェーデン語の歌詞を想像する
せっかく学んだので、『極光』の歌詞にスウェーデン語が入るとしたら、どのようなフレーズが合うか考えようと思います。
例えば、シンプルに愛や感謝を伝えるなら、
"Jag älskar dig."(I love you.)
"Tack så mycket."(Thank you very much.)
"Lycka till."(Good luck.)
『白線』の歌詞には「今はただ想うこと言えばいい 『愛しているよ!!』」というフレーズがあるため、こうした直接的な表現が使われる可能性は高そうです。実際、リーリヤのトレーニングウェアにも"Lycka till"(幸運を祈る)と書かれており、歌詞に取り入れられても違和感はないでしょう。
また、『極光』のライブ衣装は軍服モチーフで、楽曲はロボットアニメのオープニングのような雰囲気を持っていると予想できます。そうなると、
"Inget kan hålla oss tillbaka."(Nothing can stop us.)
"Ett steg närmare våra drömmar."(One step closer to the dream.)
といった力強いフレーズが似合いそうです。
さらに、リーリヤが清夏への想いをスウェーデン語で歌うとしたら、
"Du är min dröm, min stjärna."(You are my dream, my star.)
"Vi dansar i evigheten."(We dance in eternity.)
こんな表現が登場するかもしれません。
想像を膨らませているうちに、『極光』を聴く楽しみがまた一つ増えました。ライブも早く見たいですね~~~~~~~
これからの学習
現在は引き続きDuolingoを使いつつ、本をメインに学習を進めています。教室の隅でスウェーデン語を勉強している私を、クラスメートはどのように見ているのでしょうね。