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今日だけは

今日も櫻坂のマネージャーとしての仕事は忙しい。楽屋を覗けば、さru……子供みたいに騒がしいメンバーたちを見ることができる。


中嶋:あー!!ジュースこぼちた!

幸阪:唯衣ちゃん、あのな……?

山﨑:クリスマスまで〜には 間に合うよ〜に♪

守屋:あれやってこれやって、それやって〜


山下:しー負けへんで!望むところや!


ほんとに動物園かて。


そんな中、中嶋がこぼしたジュースの処理をしてあげているのが谷口。谷口はいつ見ても、誰かの手助けをしたり、誰かと写真を撮っていたり、アイドルとしてはもちろん、人間としても完璧すぎるほどだ。


谷口:ゆーづ、落ち着いて!あ、〇〇さん!ゆーづにこのオレンジジュース買ってきてあげて!


〇〇:うい〜す。中嶋またやっちゃったの?


中嶋は恨むような目つきでこちらを一瞥、それからはこっちを向こうともしない。



谷口:ほら、ゆーづも〇〇さんにお願いして!ジュース飲みたいんでしょ?


中嶋:ク……おね、お願いし、しまッス……


子供かて。石森と一緒にお姉さんズとか言ってたの誰だよ。


そう心のなかでツッコみつつ、楽屋の外にある自動販売機で中嶋の大好物なジュースを買ってくる。


····ふと思いついて、もう1本同じものを買いなおして楽屋に戻る。


〇〇:ゆーづ、ジュース買ってきたよ~


谷口:あ、ありがとうございます!ほら、ゆづも


中嶋:あ、ありがとう


〇〇:どういたしまして。ほら、谷口も……今日も忙しそうにしてるから、本番前くらいはちょっと休憩してよ。


谷口はいつもお姉さんっぽい振る舞いをしているが、実は見た目相応に子供っぽいものも大好きだ。中嶋の好きなジュースも、きっと喜んでくれるだろうと思って買ってきた。


谷口:え、いいのに!お代金まだでしたね、お手間かけてすみませんでした…


〇〇:いやいや、谷口こそ、中嶋のお世話大変でしょ?全然落ち着けないからね、ちょっとは休んで


谷口:え〜、じゃあ、お言葉に甘えて…〇〇さんもちょっと手伝ってもらえますか?


〇〇:俺?いいけど、なに?


谷口は立ち上がると、こっちこっち、と手を振りながら楽屋の端に連れていく。そこはパーテーションで区切られた先のところで、今メンバーは誰もいない。


谷口:〇〇さん、ここで膝枕してください!!


〇〇:えっ!?どういうこと?


谷口:いいからいいから、私の命令です。


半ば強引に正座をさせられ、その上に谷口が頭を下ろしてくる。


谷口:じゃ、ちょっと休憩させてもらいますね、呼ばれたら起こしてください!


〇〇:え〜〜〜!!



うわ〜、めっちゃいいにおいするし、っていうか軽!!人の頭乗ってるとは思えないくらい軽いし、可愛すぎる!!






谷口担の〇〇には刺激が強すぎたみたいです。


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