クリフォード・ブラウン
私の好きなJazzトランぺッター「クリフォード・ブラウン」を紹介したい。
今日「快楽ジャズ通信」という番組で彼の特集を聞いた。その内容をまとめてみる。
クリフォード・ブラウンは、「ブラウニー」という愛称で呼ばれていた。いかにも愛らしい名前である。その名の通り、彼の演奏はとても親しみやすく、Jazz初心者にも聞きやすいのが特徴だ。一度彼の演奏を聴けば、とても明るくそして軽やかな気分になれるだろう。そのような印象を与えてくれるのは、フレーズの豊かさである。多彩なフレーズを次々と繰り出してくる。そのおかげで聞いている方は、飽きることなく聞いていられる。まるでおしゃべり上手な芸人さんの話を聞いているかのようだ。
彼の才能はJazzの長い歴史上でも秀でている。彼と同世代のトランぺッターは彼の演奏を聴いて驚いたという。彼は不運にも若くして、交通事故で亡くなっている。25歳のことである。その後、多くのトランぺッターが彼の演奏を超えようと試みるが、なかなかうまくはいかなかった。それだけ25歳の時点で完成されていたのである。
それほど多くのJazzミュージシャンを知っているわけではないが、私も初めて彼の演奏を聴いたときに聞きほれてしまった。トランペットの音を思い出すときには、いつも彼の演奏が頭の中で脳内再生される。とても華やかで印象的な音だ。
私の一番好きな曲を紹介しておく。「Cherokee」という曲だ。この題名を初めて目にしたときに、直感でいい曲だとおもった。そして、いざ曲を聴いてみるとそのメロディアスな曲調に耳を奪われた。サビの部分は鼻歌で歌うととても気持ちの良いメロディである。
曲調がいいのはもちろん、それ以外の部分でもこの曲とは因縁のつながりがあるようにも感じている。私が行きつけの古着屋で見つけた薄カーキ色のジャケットのタグにも「Cherokee」という文字が並んでいたからである。なかなか聞きなじみのないこのワードが異様に気になり、Googleで言葉の意味を検索してみた。すると、この言葉はアメリカ先住民の「チェロキー族」からきているようだった。具体的な意味までは分からなかったが、これを機に自分の中で語感としても好きなワードの一つとなっている。
ぜひクリフォード・ブラウンの「Cherokee」を聞いてみてほしい。Jazzを聞きなじみのない方でも抵抗なく楽しめる一曲である。これ期にクリフォード・ブラウンの曲をDigしてみるものよいだろう。