ホーチミンで、ちょっとした傷の為に備えるべきもの
◇救急キットに入ってないけど備えるべきもの
さて先日は別記事で、家に常備しておく救急セットの話をしました。
実際なんだかんだで、家に備えた直後に、やれガーゼなどを止めておくテープが必要になったり、ちょっとしたものが必要になって、無ければないでやり過ごせたのかもしれないけど、あってよかった場面がちらほら。
ただ、この中には入っていない、でも持っておいた方が良いなと思うものがあるんですよ。これ、安いものだし絶対備えておいた方が良い。
◇傷口を負ったら、まずどうします?
転んですりむいたとか、包丁で指を切ったとか。
まずみなさんはどういう対処をします?
消毒液で消毒?
は、もうしないことが増えてるそうですね。
私なんかは昭和の人間なので、まずは傷口が染みる消毒を我慢して、その後にヨードチンキ(古い)だ何だというのが当たり前の手順のように思えてましたが…
消毒液は傷口の細菌を完全になくすことはできず、まぁそこは適宜な方法をとることで多少細菌が残っていても傷の修復はできる、ということなのですが、傷を治そうとする人体にある細胞をも傷つけてしまう、ということで…
消毒液を使うのは、マイナス面の方が多い
と聞いてます。
ではどうするかというと、とにかくよく洗う。傷口にある細菌や老廃物をジャンジャカ洗うことが肝要。もっというなら、おそらくは素人が思っているよりもっとガッツリしっかり洗うっぽい。
自分が怪我して病院で手当てをしてもらった時「そこまでする?!」ってくらいゴリゴリされました(泣)。あの洗い方、ちょっと自分にはできないわ。怖くて。
ただまぁチョピッとの傷で病院、というのも現実的ではないこともありますよね。そんな時には自分で洗うわけですが…
日本のように、水道水で、というわけにはいきません。菌とかアメーバとかって話もありますが、物理的に、水道管から出てくる水にゴミが多い。不純物。そんなものを傷口に敢えて触れさせる必要はない。というか、やっちゃダメ。
じゃあなにを使って洗うの?というと、これです。
◇常備しておきたい生理食塩水
生理食塩水です。
えーっ傷口に塩?!と早合点をされませんよう。
「沁みる」という感覚は、体内にある成分とのギャップが大きいほど感じやすい、と認識してます。
類似のケースで言うと、例えば温度。体温に近いぬるま湯に触れてもさほど刺激はありませんが、体温より低い氷水や、体温よりずっと高い熱湯に触れると刺激が強いですよね?
あれの塩分濃度版。直接の塩や人体内にある塩分濃度よりずっと高い塩水をかければものすごく沁みるわけですが、体内の塩分濃度に近い塩水であれば、真水をかけるより沁みないのです。
傷口の細胞にも変化が少ないのではないかと思います。余計な負担をかけないことは、傷の回復の速さにも繋がります。
そういえば、生理食塩水の話は、鼻うがいの話の時にも書きましたね。
鼻うがいの場合は自分のタイミングでできるので、生理食塩水を用意するのも苦ではありませんが、怪我は事前に予測してするものでもありませんし、自宅での塩水の作り置きも衛生的ではありません。
なので、ちゃんと製造されたものを購入して、常備。
◇どこで買える?
薬屋さんで売っているには売っていますが、なんどもお話ししているように、街の薬屋さんは、その品質を保証できません。実際に、パッケージは正規のものと全く同じなのに、全く別物が詰められていた、と言う話も枚挙に遑がありません。
と言うわけで、病院で買いましょう。
え、病院って薬だけ売ってくれるの?と思った方。ってか私がそう思ったんですが、こう言うものは病院のファーマシーでも分けてもらえるそうです。
症状によっては「それは診察した方が」と言うことにもなるかもしれません。そんなつもりがなかった場合は、ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、諸々の症状に素人判断はとても危険。特に海外では。
薬で抑えるべきでない症状を一時的に薬で抑えたことが仇になったり、間違った薬を服用して悪化した、なんてことになったら目も当てられません。
なので事前に病院に電話して、これこれこう言うものが欲しいです、と伝えておくのが無難。そうなると日本人スタッフさんがいらっしゃらる方がより的確なので、上記の病院は私も使っているし安心しています。
◇お安い安心
ちなみにこの生理食塩水は、30,000ドンもしません。
お子さんがいらっしゃるおたくだと、擦り傷を負うことなどはしょっちゅう起こりえることでしょう。
よもや水道水では洗っていないと思いますが、そしてその後どう言う治療をされるかなどにもよりますが、洗うことは基本なので、お手元に置いておいて損はないとおもいます。安全のためにも、お子さんが感じる痛みを少しでも軽減してあげるためにも。
とはいえ、海外で傷を負った際には、
「破傷風の予防接種を受けているかいないか」
が、影響してくることも多いので、まずは予防接種をしておくことが大前提ではあります。その上で、どう見てもこれは病院の必要がないなと思われる小さな傷への対処の話ではありますが、
生理食塩水。
ぜひ備えておいてくださいませ。
たかが30,000ドン程度の話でも、その後を大きく分ける可能性がある「かも」しれません!
生理食塩水は、傷口を洗うのに使うと患部へのダメージが少なく、真水を使うよりも痛みが少ない場合が多い、思いやりに繋がるアイテム。常備推奨!
2020年6月10日
ちぇり
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