社会隔離緩和直後のホーチミン/連続8日感染者ゼロをストップしたのは日本からの帰国者(2020年4月25日)
解放ではない、緩和直後
さて、昨日、ホーチミンの社会隔離政策が緩和されました。
多くの業種が再開し、街には車も走るようになり、少しずつ、いつものホーチミンの元気さを取り戻しかけているように、話には聞いています。
はい、私、まだ外に出てなくてw
なぜなら今回の隔離緩和は「緩和」であって「完全解放ではない」からです。しかしながら、長かったですよね、隔離期間。もうとても耐えられないくらいに我慢をされた方もいらっしゃったはず。
私は特に不便なく快適に暮らしていたため、ストレスも少なかった。ならば、我慢をしてこられた方優先でここはお外に出られて欲しい。我慢が過ぎて煮詰まって具合を悪くされたら本末転倒ですものね。
ただ一部には、完全解放されたがごとくの賑やかさを呈した場所もあるとかないとか。
理論的に考えて、小一ヶ月ほどの社会隔離期間中で、最後は8日連続で感染者の確認がゼロだったことを思うと「もうウイルスなんていないんじゃない?」と錯覚しがちですが…
確証はありません。万が一のことがあっても、責任も取れません。
なので今しばらくは弾け過ぎずに、まだ気をつけながら過ごして欲しいものです。実際禁止事項はまだ残ってますし。
規制を実質的に作ったのはベトナム政府ですが、そうせざるを得なかったのはウイルスのせい。対峙すべき相手はウイルスなので、政府が施策を緩和しようが、そこを忘れない過ごしかたをしたいですね。
8日連続での感染者ゼロに、日本からの帰国者が終止符を
さて、一見ほとんどことの収束を見せたかに見えた規制緩和の通知でしたが、2020年4月24日、8日間連続で感染者ゼロという記録に終止符が打たれました。
日本から帰国したベトナム人の学生さんが、帰国時に義務付けられているCovid19のテストで陽性。
このニュースを聞いて即座に「海外からの受け入れ怖い!」と思った方もいたようですが、ここまでの社会隔離をやったベトナム政府は当然ながらそれも見越していて、十分な数の隔離設備を確保しているし、そもそも陽性だろうが陰性だろうが、帰国者は2週間隔離です。
陽性の可能性を持つ人ですら、市中でいきなり自由な行動はできません。ましてや陽性の方は、注意深く専門機関の方がケアをされ、確認もされることでしょう。だから帰国者の方によるウイルスの市中再燃、というのは、そこまで懸念しなくて良いかなというのが私の感じ方です。
ただ…
社会緩和という明るい兆しが見えた日に、そして8日間続いた感染者ゼロという快挙に終止符を打ったのが「日本からの帰国者で、しかも2名」というのは、それなりにインパクトのある報道。
印象が良いか良くないかでいうと、当然ながら良くはないと思います。日本の様々な状況や様子も報じられている上で、なので、根拠がなくとも、ベトナムに在住している日本人が警戒される可能性はあります。
ただ、どちらかというと初期の頃にウイルスを持ち込んだ日本人がいた時でも、「その人はその人、国外に出ていないあなたはまた別」という風に、同じ日本人でもキッチリ区別をして見て下さる方も多く「日本人だから」と、一括りにする人ばかりでなかったことも私は知っているので、必要以上に(悪く思われるのでは無いか)というようなことは考え無いようにしようと思っています。
今だからこそ気をつけたい
さて、そのように在住日本人を気遣って下さるベトナムの方がいらっしゃるからこそ、今この時期に不用意な行動は極力抑えようと思うのです。
社会隔離政策が緩和された以上、外に出るなとも言いませんし、応援していた飲食店やその他のサービス業さん側に立ってみれば、1日でも早く以前のようになって一人でも多くのお客様に来て欲しい、と思われると思うし、私もその点では、早くあちらこちらのお店に行きたい。
でも。前にも言いました。
「急がば回れ」
せっかくのこれまでの我慢や努力を、自ら水の泡にする選択肢は誰が考えても無いでしょう。それでなくても、経済的には大きな痛手を被っているわけです。万が一にも、また同じような隔離状態になることは、どなたも絶対に避けたいはず。
なので、お出かけの際は目的とある程度の目標時間を持ってから出かけるとか、飲食店さんなんかだと、かなり厳しいルールのもとでの営業が必要となっているので、お店側の指示には協力的に従って食事を楽しむ、などを一人一人がほんのちょっとだけでも気にすると、全体では大きく違ってくるんじゃ無いかと期待します。
ちなみにマスクは必須です。
テキストでお話をしている中で、もうマスクもしなくて良いと勘違いされていた方もいたようなので、念のため。
私もお出かけする際には、ちぇりっクマになって出かけようと思います。
遭遇しても襲いません。
美味しそうなものを持っていらしたら、うっかり近寄っていくかもしれませんが、餌付けはしないよう、お願いします。
2020年4月25日
ちぇり