ホーチミンで年末年始に泊まるホテル・決める時にちょっと知っておいて欲しいこと(2019年版):有料問合せサービス付き
ホーチミンの年末年始は2度ある?!
年末年始、というと旅行シーズン。そろそろこの年末年始の準備を進めている人も多いのではないでしょうか。
ところで、ホーチミンには年末年始が2度あります。一つは、私たち日本人が思う年末年始、カレンダーで言うところの12月31日を年末とするもの。これ、実はベトナムの方には、カレンダー上の年末年始というだけのことで、特に大きな意味はありません。
彼らにとっての本当のお正月は、中国的な旧暦の正月(テト、と呼びます)が、盛大に祝うべきお正月。これはベトナムに限ったことではなくて、東南アジア、その他に於いて、中国文化の息がかかっている所では意識せずにはいられない季節事。
逆に、中国文化のいろんなののを受け継ぎながら、あんなに旧正月を意識しないのは日本くらいじゃないかと思うほど、多くの国でこのタイミングはお正月ムードになります。
国により詳細な日程、どのくらい長い休暇になるか多少違ってくると思いますが、休暇が短かったとしても、人口の多い中国は確実にそれなりの長さの休みになるわけで、多くの旅行者の流入は予想されるところ。
というか、予想して動かないと大変なことに。
ちなみに、西暦での年末年始は、流石に1日はお休みになりますが、普段の日常の中に祝日がある、という程度で、普段と大差ありません。
問題は、テト=旧正月。
テト=旧正月の街の様子
これに関しては2つパターンがありまして、一つは、ベトナムのように、旧正月中はご商売を休むところが多い場所に出向く場合。特にホーチミンは普段、田舎から出てきて働いている人も多いため、お正月には田舎の家族のところに戻る方が多いです。
流石にホテルや、一部のお土産物屋さんは開いていますが、ほとんどの飲食店、雑貨店などはお休みとなり、
街はゴーストタウンのように。
日本も昔はこんな感じでしたよねー。(と若い人にはわからない投げかけをしてみる)
私がホーチミンに住み始めた8〜9年前に比べれば、多少、旧正月中もご商売をされるお店が増えつつはある気がしますが、それでもやっぱりチョイスが少ない。
住んでいる人間も生活するのに不便なので、我が家もこの時期は国外脱出することが多いです。それがさらにゴーストタウン化に拍車をかけて、街は本当にシンとなります。
流石に年明けの瞬間はイベントごとがあったり、ホーチミン人民委員会前からサイゴン川に向けて伸びる約1kmの Nguyen Hue 通りには、たくさんの花が飾られ、それなりに見ものではあるのですが、とにかく開いているお店が少ない。
お買物を楽しもう、ローカルフードを楽しもうと思って来られた旅行者さんは、とても残念な思いをするかもしれません。
これ、旅行会社さんによって、予約を入れようとする際に伝えてくれるところもあるようですが、伝えずにただ、希望を受けて旅程を組むところもあるそうで、自分で管理するしかないようですね。
ましてや、最近はご自身でチケットやホテルの手配をされる方も増えてますから、渡航先の旧正月の様子というのは、情報収集した方がよさそうです。
それでも正月・旧正月のホーチミンに来るなら注意してほしい事
■ホテルの場所(騒音編)
これは旧正月に限らず、クリスマス〜西暦の年末年始にかけても同じなのですが…(むしろそちらの方が注意が必要かもしれない)
先ほどチラと出てきた Nguyen Hue通り添いにあるホテルに泊まる際には、お気をつけください。この時期は街中が賑やかしくなる時ではありますが、
あの場所ではその時期、大きなイベントが行われるのが常で、大変賑やか。
そしてベトナムはまだ、騒音が迷惑、という受け取られ方が薄いので、22時、23時と、延々、大音響のイベントが続くこともあります。
例えば市内で一番豪華とされる6つ星ホテルの、The Reverie Saigon にお泊りになるなら、Dong Khoi通り側を指定できるならした方が良いです。昨年は、せっかくこちらのホテルのスイートルームをお取りになったのに、夜の音がうるさすぎて、お部屋ではゆっくりお休みになれなかったという方の話を聞きました。お高いお部屋なのに、なんてこと。
旅行者さんに人気のホテルであれば、Saigon Prince Hotelという、まさにNguyen Hue 通りに面しているホテルも、普段は手頃で使い勝手が良いのですが、そんな理由で騒音と混雑が予想されます。お部屋の防音さえしっかりしていれば、音に関しては問題ないのですが、なかなか完全防音というわけにはいかないらしく。
もしその他のホテルについてのご相談がある場合は、巻末に有料相談窓口の案内をしておりますのでご利用ください。ホテル選びに関して、ご要望に応じ、でき得る限りの調査をいたします。
■ホテルの場所(交通編)
さて、街中では様々なイベントが行われる、と言いましたが、日頃そんな派手なお祭り的なものが少ないためか、この時期のイベント周りは、それを目指す人達で道路が凄まじいことになります。
今は多少マシになったと聞きますが(私はもうその時期外に出ない)、ホーチミンに来たばかりの数年は、せっかくのクリスマスだから、年末年始だからということで外にでて…
足の踏み場もない公共の道路
というのを体験しました。車道といい歩道といいバイクがびっしり。比喩でなく本当に足の踏み場、進め場所がなく、熱されたバイクのマフラーで火傷をしないように気をつけるのに精一杯。
当然排気ガスもものすごく、なんなら酸素濃度が落ちて息苦しくなるほどで、背丈の小さなお子さんは、絶対あの場所を歩かせたくないと思うほど。
また大晦日の12月31日には
交通規制がかかる場所も多くあります。
ましてや、遅々として進まぬ地下鉄工事で街の中心をブロックしまくっている現在、ただでさえも混み合うのに、イベントでもあろうものなら渋滞必至。
なので、車が入れなくなる道もあります。結果、空港からの送迎をせっかく頼んでも、ホテルの場所によっては、ずいぶん遠いところで降ろされて、大きなスーツケースを超絶混み合う人混みの中を押し分け押し分け、歩いて移動しなければならない羽目になることが。
身軽な方、元気に歩ける大人だけならまだしもですが、小さなお子様がいらっしゃったり、足元に気をつけるご必要がある年配の方がご一緒の場合には、空港からの送迎のオーダーをする際に、ホテルまで言ってもらえるかどうかを確認した方が良いかもしれません。
■ホテルのレストランも限定メニューであること多し
お店が開いていない事が多いというのはお話しした通りなのですが、ホテルのレストランは開いてます。ただし、西暦の年末年始、テト=旧正月期間中はメニューが限定的になるケースが多々あります。
メニュー数が減るだけならいいのですが、コース2種類だけ、というようなことも多く、それが5千円〜1.5万円くらいするということも少なくありません。特に西暦の年末年始に関して、5つ星のホテルはそのような対応をされるところが多いように思われます。
4つ星以下のホテルでもメニューが限定的になることはあると思いますが、価格はもう少しリーズナブル。泊まるホテルが決まったら確認しておくのが良いと思いますが、残念ながら、そういう特別メニューが決まるのは1週間とか、せいぜい2週間前くらいの間際なので、旅の予定を立てる際にはわからない事が多いかもしれません。
ある程度余裕を持ったご予算と、食べられるものの幅が少し狭まるであろうという心の準備はしておいた方が良いかもしれません。
■物価が一時的に上がります
非常に即物的な話なのですが、特に、テト=旧正月直前は、あからさまに物価が上がります。旅行者さんがよく行かれるベンタン市場の値下げ率が悪くなるだけではなく、極普通の食堂も、いつもより5,000〜10,000ドン(25円〜50円)ほど高くなったりする事があります。
新年は何かと物要りなんですね。日本も昔は「年越しのための準備」的なものがあって、大掃除からおせちの用意、人をお迎えするための準備、親戚の子供たちへのお年玉などなど、普段よりは多少の準備が必要でしたよね。
それと同じで、テト前にもお金は必要。という事で、地味に、ではありますが、随所で値上げが見られます。なので、ガイドブックやネットで見ていた価格よりも高かった、という事があるかもしれません。
■いつもよりひったくり件数が増える?
正月を迎えることが一大事だった昔の日本もそうでしたが、正月前は物入りになるためお金が必要→金銭強奪案件が増える、と言うのが、今のホーチミンにも見られる傾向。
日頃からバイクでのひったくりなどには気をつけてほしい、とは伝えてありますが、年末年始は尚のこと。特に今年は、西暦のお正月が終わった直後がテト=旧正月前。この期間は要注意。
始終ビクビクしながら過ごせと言うわけではありませんが、例えば、
・歩く時には車道側の肩にカバンをかけない
・携帯は、道路側に向けて持たず、なるべく歩道奥側で使う
(できれば外では極力使わないのが正解ですが、道の確認などの時は注意)
など、普段から気をつけるべきことを、より徹底してやっていただければと思います。
■ぼったくりタクシーにも営業努力をしちゃってるので気をつけて
犯罪系と言えば、ぼったくりタクシー。年末年始・テト前時期は彼らもなんとか稼がねばなので、一件あたりのぼったくり額も大きかったと言う案件が聞こえてきたり、そもそものこの時期の発生件数が増えてたという印象があります。
安全なタクシーに関しては、空港からの送迎話の中に記載しています。
タクシーでトラブルになったという方の話を聞くと、大抵の場合はこの2種類以外のタクシーに乗った時。ただし、これ、ホーチミンのお話です。ハノイ、ダナンなど、他の地域の場合はまた異なるケースがあるようなので、この限りではありませんが、ホーチミンでは少なくとも、こちらでご紹介している2社のタクシーを選ぶように心がけてくださいませ。
それでも100%の保証は致しかねるわけですが、危険はかなり回避できると思います。
というわけで、西暦の年末年始〜テト旧正月付近の時期にホーチミンにお越しになられる方、回避できるトラブルは回避して、最大限に楽しんでいけるようにご計画くださいませ。
ここに書いてあること以上にホテルやその他のことおをお知りになりたい場合は、有料にてお受付しますのでご連絡ください。
下記有料コーナーに、専用コードを記してありますので、ご購入&連絡先をご確認の上、そのコードを記した上でご依頼くださいませ。より快適なご旅行をしていただくためのお手伝いができればと思います。
2019年11月17日
ちぇり
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